
昨年から、夏の工作シリーズをアップしてきましたが思いの外 上手くいったものもあれば、逆に予想外に失敗したものもありまして、失敗する場合は途中で諦めるパターンが多いのですが、今回は最後で失敗に気付いたものです。
単に失敗しただけならアップもしないのですが、失敗から学んだ点もありましたので、それを参考にしていだければ・・・と思い、アップしました。
< 「ルーフモールのメッキ化」 >
会社で、BMWの750iLに乗っている方が居まして、私の後ろに駐車しているのですが、その750iLを見ていると、ルーフモールがメッキ化されていて、前後のガラスにまで伸びているのですが、「これはイイかも?」とマネしたくなり、ボディカラー色のMyCTの「ルーフモールをメッキ化」してみることにしました。
(↓BMW 750iL)

(↓MyCT)
ルーフレールをメッキ化する方法として、単純に市販のメッキモールを貼ることにしたのですが、CTのルーフモールは幅が約17mmですが、上から貼るには幅が20mm程有った方が良さそうです。
(ちなみに、ルーフモールは表面がボディ色に塗装されたゴム質で、ルーフの溶接部の隙間にハメ込んで固定されています。)
たまたま、近所のオートバック○で特価品があったのでそれを購入しました。
なお、ルーフモールの長さは片側 約1.8m有ります。
市販のメッキモールを貼る場合の問題点は、「モールの端の切った部分の断面が見えてしまう」ので、それをどう処理するかが一番の課題で、苦労しました(・_・;)。
<断面の処理方法の検討>
①ペイントマーカーで塗る
→ 市販の銀色のペイントマーカーで塗れば、遠目から見れば目立たないかな?とも
思いましたが、やはり見た目がイマイチ・・・。
②メッキモールを折り曲げる
→ メッキモールの施工説明書によく書いてあるのですが、裏面に溝を入れて折り
曲げる方法も検討ししましたが、これも試してみるとなかなか綺麗にはいかな
いし、折り返しの反発が大きくて上手く固定できません。
③メッキ状のシートで端を覆う

→ みん友のヒゲ爺さんに紹介して頂いた
スターメタルというメッキ状のシートを
試しに巻いてみると、見た目はメッキそのもので非常にイイ感じなのですが、
強いて言えばシートの厚み分だけ段差が出来ます。
ただ、その段差は0.1mm程度なので、ガン見しなければ まず見えない程の
段差なので、この方法でいくことにしました。
ちなみに、CTのサイドのウインドーモールにもつなぎ目があり、それを考え
れば0.1mm程度の段差は有って無い様なものかも?(^_‐)

このスターメタルには屋外対候年数は約5年なので、CTの買い換えまでは
充分持つ筈です(^_‐)。
<装着方法>
モールをルーフモールの長さに合わせてカットし、ルーフモールの前側は車幅方向にRが付いているので、ヒートガンで軽く温めながらモールを幅方向に曲げました。

↓↓↓
上記の様な、モールの端をメッキシートで覆う方式にはしたものの、端面をより綺麗に見せる為にはどうしたら良いか?を考えて、いろいろ実験した結果、下記の方法を選びました。
① 厚さ0.3mmのステンレス(鏡面)板を切って折り曲げて、モールの裏面に両面テープ
で貼り付けます。
②モールの端を下の写真の様にRをつけるべくヤスリで削ります。
③モールの端30mm程度からメタルシートを貼ります。
ここまでくれば、殆どの人は満足できますよね?(^_‐)
装着にあたり、両面テープは透明タイプの両面テープを選びました。
というのは、車の買い換え時には今回のメッキモールを剥がすことになりますが、純正のルーフモールに両面テープが残ると、モールの材質がゴムなので強引に剥がすことが出来ず苦労することが予想されたので、一般的な車用の強力両面テープと比べて「剥がし易い」透明タイプの両面テープを選びました。
(以前、窓ガラスに貼っていたETC本体を透明両面テープで固定していたのですが、4年後に剥がす際も 糊残りもなく指で簡単に剥がれた経験からです)
<装着結果>
早速、装着してみました。
もともとの純正モールの上をしっかり脱脂して、貼り付けます。
貼った後、メッキモールの黒い保護シートを剥がします。
「・・・???」
「あれ・・・、こんな筈では・・・」
予想外の事態になっているのに気付きました。
① フロント側が多少カーブしているのでヒートガンで温めながら横方向に曲げたのですが
モールにシワが入っています(*_*)。
② もともとのルーフモールもゴムだから平らではないのですが、その上にメッキ
モールを貼ったからか、表面が波々になっています(*_*)。

(↓メッキモールを貼がした後のMyCT)

いわゆる「大失敗」というヤツです(*_*)。
予想外に上手くいった「リモートタッチの本皮化」の様なものもあれば、今回は全く心配していなかった事態で大失敗となりましたが、まあこんなことも有りますよね(?_?)。
失敗しただけならブログにするつもりは無かったのですが、
失敗から学んだことも御紹介しようと思いアップしました。
<大失敗から学んだこと>
今回の失敗から学んだこと・・・。
①『普通のメッキモールは横方向(幅方向)に曲げるとシワになり易い』
→ ただ、一部、中にアルミ板が入っているもの(形状記憶タイプ)だと有る程度は
大丈夫な様です。
②『剥がすことを前提に両面テープを使う場合は、極力透明タイプの両面テープを使うと良い」
→ 今回、装着後に30分程度悩んだ後、直ぐに剥がしたのですが、その際の
指先で巻き上げる形で綺麗に剥がれました。
③『メッキモール端末処理には「スターメタル」シートを使うと上手く処理できる』
→ 「スターメタル」シートはメッキモールとそん色ないくらいのメッキ状のシートで、
耐光性も良く使い方次第でいろいろ活用出来そうである。
<両面テープの剥がし作業>
純正のルーフモールとメッキモールをひっぱっていったら、綺麗に捲れました。
その後、両面テープを指で強めに押し上げる感じで綺麗に剥がれました。
写真は1.8m分の透明両面テープの塊です。
長期間貼り続けた場合はこれほど剥がし易くは無いとは思いますが、スポンジタイプの両面テープと比べると 断然 剥がし易いと思います。
これから、テープの厚みと幅が目的に合えば、極力透明タイプの両面テープを使おうと思いました。
<スポンジタイプ両面テープの剥がし方>
参考までに、一般的なスポンジタイプの両面テープを剥がす場合、私の経験的には、以下の様にすると比較的早く綺麗に剥がれます。
① テープ剥がし剤は「液体タイプ」を使用する。
スプレー(ムース)タイプも使ったことがありますが、スプレーすると飛び散るし、
ムースだと見た目ほど薬剤は多くないので上手く剥がれません。
私は液体タイプのハケ塗りタイプを使って、ケチらずたっぷりと塗った方が剥がし
易いと思います。
② 薄いヘラを使って削り取る。
最初の頃は指(爪)で削っていましたが、指で剥がすのは爪というか指先が痛くなって
きて辛いです。
そこで、切手用の先が平たくて角が丸いピンセットや、先が平たくて丸いスクレーパー
で「削り取る」イメージで作業すると非常に剥がし易いです。
貼ってある材料にも寄りますが、これらのピンセットやスクレーパーの先を非常に細かな
耐水ペーパー(#1500や#2000)でバリなどが無い様に綺麗に磨いておけば、材料に傷が
付くことも殆ど有りません。
特にクロムメッキ品の裏の両面テープを剥がす場合は、メッキも丈夫なので全く心配する
ことはないと思います。(但し、必ず先端を磨いてくださいね)
以上、大失敗ながらも、良い勉強になった、夏の工作でした。
(今年の「夏の工作シリーズ」は今回で終わりにします。)