
昨年、
"弄りの集大成" として自作した
「ステアリングヒーター」 ですが、新しい冬のシーズンを迎え、2017年バージョンとして新たな試みを入れながら、改善し作り直しました。
< はじめに >
今回のブログは、昨年のブログで紹介したものとほぼ同じ工法を取っていますが、昨年の手法とは違った部分だけを抜粋してUPしていますので、昨年のブログもご確認の上、今回のブログを見て頂けると、よりイメージが沸き易いかと思います。
昨年のブログ:
自作の「ステアリングヒーター」
「自作のステアリングヒーター」の改良
自作の「本革ステアリング巻き替え」
< 改善ポイント >
改善の主なポイントは、
①ヒーター構造の見直し
②本革の配色変更(センターマーカーの採用)
③純正風スイッチの改良
になります。
①
ヒータ構造の見直し
昨年作成したステアリングヒーターは、スイッチON後 約3~4分近く経たないとステアリングが温まらずに、12Vから変圧する電圧を更に高めたりして一時的に暫定的な改良をしましたが、今年は
「電圧をあまり高くし過ぎない方法で早くステアリングを温めたい」
と考え、ヒーターの構造を見直すことにしました。
(室内での実験の時とは違い、早朝の車内のステアリングは気温の影響を受けて、かなり低温になっているので、予想以上に温まるまでの時間が掛かっていました。)
昨年のステアリングヒーター作成時は、線径
「0.2mm」のニクロム線を使用しましたが、今回使うのは昨年の物よりも倍の太さの線径の
「0.4mm」のニクロム線です。
ニクロム線は、超簡単に言うと、線の
「”線径”を太くする」 と温まりやすくなり、
「”長さ”を短くする」 と温まり易くなります。
温める範囲は昨年と同じ、ステアリングの2~5時と7~10時付近ですが、線を太くしつつ線の長さを短くして、スイッチON後 出来るだけ早く温まってくれる様にすることを考えました。
以下のイラストが昨年と今年の対比ですが、
昨年作成したステアリングヒーターのニクロム線長さは、片側で約140cmでしたが、今年は約100cmで、約30%短くしました。
これによって、設定電圧を昨年の
「20V」 よりも低く設定しつつ、昨年よりも早く温まることを目指しました。
ニクロム線をステアリングに這わせる方法は、基本的に昨年と同じ、伸縮テーピングテープで貼り付ける方法を取りました。
②本革の配色変更(センターマーカーの採用)
昨年は、黒のディンプルレザーとワインレッドのツートンカラーとしましたが、”ディンプル”レザーの3時と9時付近のシワを上手く解消させる事が出来ずに、シワが残った状態となり悔しい思いをしましたが、今年は左右部分は昨年と同様に自動車内装用の「ディンプルレザー」を使用しつつ、上下部には自動車内装用の「シュリンクレザー」を使いながら、センタマーカーとしてキャメルブラウンをワンポイントで入れることにしました。
本革巻きステアリングの革の繋ぎ目は、ステアリング本体に彫られた溝に埋め込まれていますが、
(↓ステアリングの革の繋ぎ目)
(↓ステアリング本体の溝)
センターマーカーを入れる為には、ステアリングの12時部に革の繋ぎ目を入れる溝を2本掘る必要が有ります。幅・深さとも約5mmほど必要で、
「円周状に均等に溝を掘るにはどうしたら良いか?」
を昨年から考えていたのですが、一番無難だと考えたのが、金ノコ刃を5枚ほど重ねて両端をネジで固定し、幅5mm幅の金ノコ刃としてステアリング本体のウレタン部を掘る(削る)方法でした。
(溝堀り自体はこの方法で上手く言ったのですが、誤ってど真ん中に溝を掘ってしまったので、パテで溝を埋めた後に、ど真ん中のヨコ辺りに、2本の溝を入れ直しました。(^_-))
某ステアリング加工メーカーでは、センターマーカーを入れるオプション料金が「3000円」と意外と安いのですが、私の工法でセンターマーカーを入れるとかなり手間も掛かり「3000円」では割りに合わないはずなので、もっと簡単にセンターマーカーを入れる工法を取られている可能性が有りますが、まあ素人ですから、思いついた工法で行くことにしました。
(恐らく、溝堀はせずに革を薄く漉いて縫い合わせてセンターマーカーを入れているかもしれません。)
③純正風スイッチの改善
このスイッチは、純正のセダン用Lパケのクラスタースイッチを使って、電動リヤサンシェードのマークを耐水ペーパーで削って消した後、知人にお願いして「UV」印刷機で純正のステアリングスイッチと似たマークを印刷していましたが、昨年のは黒一色での印刷の為かインクの厚み(膜圧?)が薄かったので、イルミ点灯時にはうっすらとライトが透けて見えていました。
(↓昨年のスイッチ)
そこで今回は、黒一色ではなく 黄・赤・藍・黒の4色で黒く印刷して貰い、インクの膜圧も厚くして、イルミ点灯時も照明が透けない様にして貰いました。またマークも昨年より少し大きくしました。
(「UV」印刷後には艶消し塗料で表面を塗装して有ります)
また、スイッチON後に点灯させるインジケーターも、昨年の「緑」から「赤」に変えて、より目立ち易くしました。
< 完成後の感想 >
今回も、前回と同様に、ヒーター部にはパンチングレザーを使用しましたが、昨年以上に革の収縮を調整できずに「シワシワ」になってしまい、
革の巻き替えとしては「大失敗!!」となりました。(-_-;)
ただ、ヒーター装置としては、昨年の反省点を踏まえた改良が上手く行き、早く温まる様になり、スイッチも表示が大きく見易くなったので、その点では満足してます。
(↓装着時のヒーター装置無し部分のステアリング温度)
(↓装着時のヒーター装置有り部分のステアリング温度)
< 装着写真 >
(↓今回の設定電圧)
今回は、昨年の「23.5V」と違い、とりあえず「13V」までの昇圧として、使用し始めました。
もしかするとこの「13V」でも熱すぎる可能性が有りますので、その際は電圧を「昇圧」ではなく「降圧」させて、温度調整を図っていきたいと思います。
※気温が低くて、ステアリングも冷たくなっている早朝のステアリングを早く温めるには、設定温度を高くする必要がありますが、その設定が高過ぎると温まった後は、ステアリングが熱くて握れなくなりますので、バランスが重要になります。 その為、昨年の改良では、タイマーを設置し、約10分後には温度を徐々に下げる調整をしております。
< 装着後の感想 >
やはり寒い時期に、このステアリングヒーターは最高の装備ですね!
装着したのは昼間でしたが、スイッチON後、約30秒程度で温まり始めました。
この感じなら、真冬の早朝も1分半程度で快適な温度になると思われるので、早朝の運転も非常に快適になると思います!(^^)
こういった便利装備を一度経験すると、もう無しでは過ごせなくなるので、ある意味
「危険」な装備でも有りますね(^_^;)。
でもまたマツダに乗換えをするのであれば、現在では上位車種(上位グレード)なら標準で付いているので、この「自作」を楽しめるのは今のアテンザのうちだけ・・・と思って、楽しめました。
今年は11月に寒い日が続き、本当はもっと早く新しいステアリングヒーターを完成させたかったのですが、家の用事や個人的なヤボ用で遅れ遅れになってしまいましたが、何とか無事に完成させることが出来て、そして本格的な真冬を迎える前に装着する事が出来て、「ホッ」としています。
本革巻き替えは、ある意味「大失敗」ですが、年末まで時間が取れないので、年末年始に余裕が有れば、その時に巻き替えを検討したいと思います。(^_^;)
今のアテンザを乗り続ける限りは、今のステアリングヒーターを改良させながら使い続けていきたいと思っています。
もしかしたら、私のブログなどを参考に自作してみようかな?と思われる方がみえるかもしれませんが、くれぐれも自己責任でお願いします。
ブログ一覧 |
車いじり | 日記
Posted at
2017/12/10 19:37:44