
昨年末の 「Rotary-EV」 と先月の「CX-60PHEV」と同様に、今度は「CX-80Lパッケージ」を4日間お借りして試乗してきました。
【初めに】
ずっと気になっていた「Rotary-EV」のMX-30と、「PHEV」のCX-60に それぞれ4日間試乗させて貰ってきましたが、私が勝手に「PHEV」に大きな期待をし過ぎていたこともあり、ちょっとアテが外れた感じの印象だったのですが、現実的に、現愛車のCX-8から似た車種に乗り換えるとなると「CX-80」になると思い、改めてじっくり乗ってみたいと思ったので、いつものMyD店長に依頼し、試乗の予約をさせて頂きました。
お借りしたのは、2/17(月)の仕事帰りの遅めの夕方から2/20(木)の仕事帰りの遅めの夕方まででした。
【試乗車】
今回の車は、MyDに配備されている試乗車でした。グレードは、LパッケージのAWDで、ボディ色は「アーティザンレッドプレミアムメタリック」です。
今回のCX-80の試乗者は、発売してから最初に各店舗の配備された車だと思います。
CX-60でネガな面がどこまで改良されて、CX-80が発売されたかを期待し過ぎない程度に期待して、味わってみたいと思いました。
【試乗の感想】
あくまで私の感想なので、その点はご了承願います。
1)重厚なエンジン音
お借りした車は、3.3Dの
MHV無しの車だったのですが、エンジン音は重厚な音がして、個人的には好きな音でした。
どの様な音かというと、(
あくまで私個人的な感想ですが)、ハワイやグアムなどのリゾートに行って、OPツアーに参加する際に、アメ車のマイクロバスに乗って移動することが多いかと思いますが、あの様な車は大排気量エンジン車で、低くて響くエンジン音がするものが多いと思いますが、音の大きさはそれほどでもありませんが、あの様な音です。
他の表現で言うと、中型ボートなどに乗ると、大きなエンジン音がするかと思いますが、あの様な音の感じです。
2)シートヒーターは適温
「CX-60PHEV」の試乗車では、シートヒーターの温度設定が高過ぎる・・・と感じましたが、CX-80では、現愛車のCX-8と同じ様な使い方でいけているので、温度設定が見直されたのかもしれません。
3) 減速時に自動的にシフトダウン
私の車は50km/h程度で走行していて、信号待ちになる際にアクセルから脚を外すと、特にシフトショックなどはなく、自然に減速していきますが、(60km/hや40km/h時は小さなショックはありますが)、CX-80は、トルコンレスのATだからか、アクセルから脚を離すと、徐々にシフトダウンしながら減速していきます。
(メカ音痴な私の意見なので、違っていたらごめんなさい)
減速するたびにエンジン音が変わって、タコメーターも上下するので、勝手にシフトダウンしているのは間違いないと思います。
とはいっても、変な違和感は無いので、
「これは面白いなあ~」と思いました。
4) 低速時のシフトショックは小さい
CX-60PHEVでは、10→20km/h程度にスピードが上がる際は、車が前後に揺れるシフトショックを感じましたが、CX-80では、(若干は感じるものの)、気になるシフトショックは感じされませんでした。
この辺りは、改良されたのであろうと思います。
5) 足回りが思ったよりはしなやか
CX-60PHEVを試乗した際は、MyDを出て、たった100m走っただけで足回りの異様な硬さを感じましたが、CX-80はその様な違和感感じられませんでした。
現愛車のCX-8(最終モデル)と比べると多少は硬いかな?とは思いますが、気になる様な硬さではなかったので、こちらもかなり改善された様です。
ホイールベースがCX-60よりも長いのも好影響していると思いますが、MyDの店長が言うには、
「CX-60とは真逆の思考で足回りを設定している」様です。
6) メーターが立っている
メーターパネルは、現愛車のCX-8でいうと、まず液晶等のメーターが有って、その前にちょっと距離を置いて透明な板が設置されていますが、(CX-60の試乗の際にも思ったのですが)、CX-60やCX-80のメーターは、透明な板がなくてメーターだけになっています。私がこれまで乗ってきた車は、メータは運転手の目線と真っすぐになる様にやや斜め上を向く様に傾斜が付けられていましたが、CX-60やCX-80は、運転手の目線とは真っすぐにならず、メーターは運転手の胸元の方を向いています。
よって、パッと見は、メーターがほぼ垂直というか、やや下を向いている印象で、乗り換えた瞬間は非常に違和感を感じました。
まあ、慣れれば問題ないのでしょうけどね。
7) 低速時の加速感は2.2Dの方が上?
3.3ℓのDなので、凄い加速をするのであろうと思われがちですが、CX-5やCX-8の2.2Dはツインターボですが、3.3Dはシングルターボの様で、その影響からかは判りませんが、50km/hまでの加速は2.2Dの方が軽快に加速するという印象でした。
ただ、それ以降の加速は流石に3.3Dなので、凄い加速をします。
勝手な推測ですが、MHVを装着するグレードも有りますが、MHVがあれば出足はモーターで発進するので、低速域の加速不足は感じないのかもしれませんね。
個人的には、歳のせいもあり、50km/h程度まではゆっくり走りたいので、ちょど良いというか、不満は感じませんでした。
あくまで私の感想ですが、50km/h程度までの加速は2.2Dの方が軽快だと思いました。(しつこいですが、
あくまで、私の感想です)
8) CTSの制御が改善している
私のCX-8(最終モデル)は、CTSが装備された24年モデルになりますが、そのCTSと比べて、前後の車間の詰め方や加速の仕方が多少改善されているように感じました。
ただ、他メーカーのCTSに比べると、マツダはまだまだらしいですけどね。 (;^_^A
9) 運転中は実際より車が大きく感じる
私のCX-8と比べて車幅は50mm程度広くなっていると思いましたが、運転席で運転していると、その数値以上にもっと広く感じます。
ボンネットが長くてはっきり見えるので車が大きく感じることも関係するかもしれませんが、内装の作り関係で、ドア周りがとても分厚く感じるためか、車幅が数値以上に広く感じました。
10) やはりデカい
CX-60よりもボディが約250mm程度ボディーが長いので、大きく見えるのは当たり前ですが、
「250mmの違いでこれだけ大きく長く見えるものかな?」 という位にデカく見えました。
CX-8と比べても、形状が角ばっていることもあり、余計に大きく見えるのでしょうね。
11) CX-60と比べて圧倒的に室内が広い
CX-60と比べてホイールベースもかなり長いので、当たり前ではあるのですが、後席は前後にスライドさせることも出来るし、リクライニングすることも可能なので、後席に乗る人にとっては、圧倒的にCX-80の方が快適であろう、と思いました。
12) パノラマルーフは良い
個人的には、一般的な「サンルーフ」は好きではないのですが、パノラマサンルーフは、開口面積が非常に大きくて、室内がとても明るくなるので、非常に良いと感じました。
ただ、実際にサンルーフが開くのは少しだけですけどね。
13) Lパッケージでも装備は充分
Lパッケージの試乗車だったのですが、基本的な装備はほぼ揃っていて、必要充分だと思いました。
ただ、個人的に気になったのは、
①
ベンチレーションが無い
②
ホイールアーチ部やボディ下部が素地
であることぐらいでした。
素地なのも、ボディーカラーが濃い目の色ならほとんど気にならないかもしれませんね。
14)ロアアームはゴムビラ一枚
「ひでポンちゃん」さんのYouTubeを見ている方はご存知だと思いますが、足回りの異音の原因と言われるロアアームの付け根部にグリスアップがされていますが、そのグリスを守るためにマツダはゴムベラ1枚を付けている様ですが、1000kmも走れば隙間からグリスは流れ落ちてしまい、異音や錆びが発生する様です。
私もロアアームを見てみましたが、はやりゴムベラだけで、中にグリスが残っている様には見えませんでした。
ここは非常に気になりました。
15) ハンドルの戻りが弱い
コーナー等を曲がった後、ハンドルの戻りが弱いので、手で戻さなければならないのがちょっと気になりました。
16) エンジン始動時のセルモーターの音が大きい
基本的には遮音はしっかりされていると感じましたが、エンジン始動時にセルモーター?が回る際、助手席の前?辺りから
「まあまあの音」が聞こえてきます。
あまり気持ちの良い音ではないので、もう少し遮音を強くすれば良いのになあ、と思いました。
17) 間接照明が無い
ネットの事前情報では、アンビエントライトやダウンライトが装着されていると聞いていましたが、試乗車にはありません。
車を返却後に確認すると、Lパッケージよりも上のグレード(エクスクルーシブモード以上)だとそれらが装着されるとのこと。
グレードごとに装備を変えているのは意外でした。
【最後に】
今回は、期待し過ぎない様に期待して試乗させて貰いましたが、思っていた以上に好印象を受けました。
欲しいグレードの車はお値段がかなりお高いので、その点は躊躇しますが、約2年後以降の乗り換えのタイミングでは、第一候補になりそうなきがします。
まあ、乗り換えまでにはまだまだ時間はあるので、じっくり考えたいと思います。
最後まで目を通して頂き、有難うございました。