
純正スイッチの表示を変更してオリジナルのスイッチを作って装着した件は、前回のブログでアップしましたが、今回はその加工方法の説明と装着編です。
[使用する部材]
まずは、今回のスイッチ表示の変更で使用するのは以下のものです。
①耐水ペーパー(600番、1000番)
②艶消し黒スプレー、艶消しクリヤースプレー
③レタリングシート
の3つです。

①の耐水ペーパーはスイッチ表面の表示を消す為に使用します。
最初は600番で表示を消した後、1000番で表面を整えます。
②艶消し黒と艶消しクリヤーのスプレーは、①の耐水ペーパーで削った表面を艶消し黒で塗装し、その表面を保護するために艶消しクリヤー使用します。塗料は水性塗料よりもラッカー塗料の方が、臭いはするものの、乾きが早いので便利だと思います。

③レタリングシートは、文字を入れるのに使うものです。パソコンが普及する前はこのレタリングシートを使って文字を入れたりしていたものですが、今では東急ハンズでも扱いが無くなってしまい、ゆめ画材というネット通販でしか入手できなくなってしまいました。
文字は何百種類もの書体がある中で、今回は「4114Cユニーバース57」という書体の黒と白を選びました。ちなみに、このゆめ画材はネット通販のわりに非常に対応が遅くて、入金してから到着までには一週間近く掛かると思っておかないと、イラっとしてしまいます。
[スイッチの選択]

(A)ドアミラーリトラクタブルスイッチは、本来、中段は「AUTO」、上段で「開」、下段で「閉」となるのですが、今回は中段の「AUTO」のみを使用し、クローザーの「AUTO」解除(手動)時は下段を使うことにします。

(B)シートヒータースイッチは上段を「DRL(Daytime Runninng Lamp)」のスイッチ、下段を「RRL(Rear Reflecter Lamp)」のスイッチとして、中段の表示は「LED」とします。
[表示変更手順]
ア) (A)のスイッチは、文字やイラストを残す中段の部分にはセロテープやビニールテープで
マスキングします。
イ) (A)のスイッチは、上段と下段の部分を耐水ペーパーで磨くと、白い下地が出てきます。
(B)のスイッチは、上段・中段・下段共に表面の表示を消します。中段は白い下地が
出てきますが、上段と下段はもともと黒の樹脂パーツなので、白くはなりません。
ウ) (B)のスイッチの中段には、黒のレタリングシートで、「LED」の文字を入れます。
レタリングシートは、転写する位置に合わせたら文字部分を上からボールペンなどで
強めに擦り付けると、文字が転写されます。
エ) (A)のスイッチは下地が出てきた上段と下段に艶消し黒スプレーを塗装します。
(B)のスイッチは、中段に艶消し黒スプレーを塗装し、おおよそ5分位経ってから表面が
ほぼ乾燥したらセロテープで上からペタペタ貼り付けると、レタリングシートで貼り
付けた「LED」の文字が剥がれます。写真でうっすらと「LED」の文字が見えると思い
ますが、それがテープで剥がれます。(この黒塗装は出来れば薄めに2度塗りする
ことをお薦めします)
オ) (A)のスイッチは上側に「CLOSER」・下側に「OFF」の白文字を、
(B)のスイッチは上段に「DRL」・下段に「RRL」を白文字を入れます。なお、(B)のスイッチは
上段と下段にインジケーターがありますので、その位置を避けて文字を入れて下さい。
カ) それぞれのスイッチに白文字を入れたら、(A)スイッチの中段のマスキングを剥がし、それぞれのスイッチの表面全体に艶消しクリヤーを塗装して、表面の保護をすることにより、転写した文字が取れにくくなります。
以上で、スイッチの表示変更は終了です。一見難しく感じるかもしれませんが、作業自体は意外と簡単です。ただ、文字を等間隔でバランス良く転写するのが意外と苦労しました。寸法を測って位置決めをしても、文字の形によってズレた様に感じてしまうので、私は何度も何度もやり直しました。レタリングシートに文字は沢山有りますので、気に入らなければセローテープで剥がして、何度もやり直せば良いと思います。
また、スイッチを分解して作業しても良いのですが、私の様に分解せずに作業した方が楽です。ただし、最低限のマスキングだけはして作業した方が良いと思います。

まあ、側面に塗料が付いたとても、どうせ見えなくなる部分なので気にしなくても良いと思いますが・・・。
お断り : 実作業と説明の順番が一部異なっているので、写真と説明が一部合わない部分がありますが、その点はご了承願います。
[スイッチの配線]
ア) (A)のスイッチですが、これはVくるくるVさんの
ドアミラークローザースイッチを装着したブログを参考に配線をしました。
コネクタの配線方法
①イルミ(-)
②(配線せず)
③クローザースイッチ配線
④クローザースイッチ配線
⑤イルミ(+)
ただ、VくるくるVさんとは違って、②には配線しませんでした。
イ) (B)の配線は、非常に苦労しました(汗)。というのは、上段のDRLは(+)配線の途中にスイッチを噛ませているのでインジケーターの点灯も問題なかったのですが、下段のRRL(リフレクター)は簡単では有りませんでした。もともとこのスイッチはプラスコントロールスイッチで、(+)配線の途中でスイッチを噛ませるべきものなのですが、RRLは(-)配線の途中にスイッチ配線を噛ませていたので、そのまま配線してもインジケーターが点灯してくれません。
そこで、世間では「露天温泉好き」や「ラーメン愛好家」・「エロ四天王(?)」とも言われていますが、私にとっては「電気の神様」のVくるくるVさんに配線方法を尋ねたのですが「リレーを2つ噛ませれば行けるはず」と教えて頂きました。
しかし私にはリレーのことは全く判りません。適当にあれこれ配線していたら、偶然インジケーターが点灯する配線方法が見つかったんです。それが、以下の配線方法です。
①GND(アース)(イルミ-)
②イルミ+
③上段SW:DRL出力(+)
④上段SW:DRL入力(+)
⑤下段SW:RRL入力(-)※テールランプ側
⑥(配線せず)
⑦GND(アース)(-)
⑧(空き)
⑥の「配線せず」がポイントで、これをもともとのGND(アース)に配線するとインジケーターが点灯しなくなります。配線しないのにスイッチ機能は正常に働くので不思議です。この配線にすると、RRLが点灯する条件の時はインジケーターが点灯します。つまり、イルミON時、またはイルミOFFのブレーキON時は点灯します。但し、イルミOFFのブレーキOFF時は点灯しません。まあ、本来はリレーを2つ噛ませなければ全く点かないと思っていたインジケーターだったので、偶然の結果とはいえ、今回はこれで良しとします(^_‐)。
なお、イルミ(+)などの電源取りをどこから取ってよいか判らない方は、あれこれ悩まずに素直にDのサービスの方に聞いた方が良いと思います。 イルミON時の時だけに電気が流れる線を探せば良いと判りつつも、電気が苦手な私には意外とそれが難しくて、あれこれやっていたらショートさせてしまい、夜に運転席周りのイルミが全く点かなくなってしまい焦りましたが、ヒューズを交換することで復帰しました(汗)。
ちなみに、私がDから教えてもらったのは、アクセルペダル右側にあるOP用コネクタ(10P)から電源を取る方法で、白/黒の配線からイルミ(+)を取りました。
夜も以下の様に点灯します。FUELオープナーの横に設置したLEDスイッチは下にあるのでちょっと見難いかな?とも思いますが、基本的には常時ONにしておくスイッチなので、個人的には問題ないと思います。
[おまけ]
スイッチスペースの目隠し蓋やレタリングシートが余ったので、ちょっと遊んでみました。
自称:「ワイルド」のライ☆さんのCTはスイッチスペースがまだ3つも余っている様なので、こんなのを付けたらちょっと面白いかも?と思い作ってみました。

ライ☆さん、良かったらこの目隠し蓋、如何ですか?この試作品は文字が点灯しませんが、どうしても点灯させたいとの要望でしたらまた相談しましょう!!(^^)!
今回のこのスイッチの弄りは、ある意味、プラモデルをやるような感覚の弄りですが、良かったら参考にして下さい。
<追記>
「レタリングシートで文字入れした後、黒で塗装して、文字をセロテープで剥がす」点について、質問がありましたので、文字表示を入れ替えた時の大まかな作業内容を、
スイッチ表示の変更 Part-2 に 詳しくアップしてみましたので、良かったらこちらも覗いて下さい。