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首輪が外れて時々脱走した。

犬によっては、飼い主のそばまで来て小ばかにしたように
逃げる奴もいる。実は前の犬がそうで逃げ出すと本当に厄介
だった。

その点、「ちびる」は気のいいやつで鎖が無くとも、勝手に
犬小屋のそばの定位置に戻っていた。

扱いやすい犬はいい♪

近所の家で飼っていた犬がいた。

そいつはもう「不良」「フダツキ」という言葉がピッタリ
なヤンキー犬だった。
飼い主の前では従順な番犬だが、飼い主が一定の時間放し
飼いにしていた時は、よその家の犬の餌を横取りしたり、
時々威嚇しながら吠えたりと、物凄く迷惑な犬だった。

そんなヤツだったの、うちの犬の餌も時々食われていた。
だから安心して食べられるように、暫く見守るようにしていた。

ある時、餌をやりに出て行ったら、そのフダツキがうちの庭に
入り込んでこっちを見ていた・・・っと、思った瞬間に
私の方に向かってくるではないか！
「ヤバイ」っと思って身構えたが、武器が無い。せめて箒でも
あれば・・・格闘戦は苦手なのである。

その時！我が愛犬が鎖に繋がれながらも、そのフダツキに
猛然と吠えながら向かっていったのである。
フダツキは退散。事なきを得た。

思えば愛犬は私の危機を察知し、守ってくれたのであろう。
そうとしか思えない。一層可愛くなってしまった。

フダツキはそれからうちに入ってこなくなった。

入ってきたらタダではおかないつもりだったので残念。

犬の放し飼いは止めましょう。

平成二年の春分の日に迷い込んできた柴犬ベースの雑種子犬。
なんか人懐っこいので、つい飼ってしまった。
最初オスかメスか分からなかったという始末。

その頃好きだったＦ１ドライバー、Ｊ・ＡＬＥＳＩから
とって「アレジ」と付けようとしたが、呼びにくいと
顰蹙であった・・・。

しかも「女の子」だと判明して没に。

子犬は嬉しいとちびってしまうので、「ちびる」と名づけられた。うちは小さい生き物には基本的に「ちび」と名づける。

当時もう一匹犬がいて、やきもちを焼くので、玄関先の庭の
木に繋いでおいた。犬好きなお客さんに随分可愛がって
もらったようだ。まあ子犬は可愛いもんだし（＾＾）。

芸は仕込まなかったが、餌の時の「待て」だけは覚えた。

一度「待て」と「よし」を組み合わせて「よて」と言ったら、
一瞬躊躇したが食べなかった。頭はいいようだ。

餌の器と私の顔を交互に見て悩んでいた姿がおかしい。
これ、ＴＶの投稿ビデオでやってたのを真似してみたのだ。

餌はホームセンターで買ってくる安い缶詰。
一缶６０円未満のもの買うようにしていた。好き嫌いは無
かったが、残飯より犬缶の方が好んで食べたようだ。