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2018年02月09日 イイね!

飛びチビ雨蜂のサナギを集めて空を飛べ

飛びチビ雨蜂のサナギを集めて空を飛べ

飛びチビ雨蜂(おもいきりあてじ)のサナギがジャンプすることは誰でも知ってると思うが、


なぜあんなに高くジャンプできるのか誰も知らない。


 


サナギのことだけにナギサに聞くのがいいのだろうか(笑)


 


 


 


 


 



学研「ムー」2008年3月号掲載


反重力の発見


 



 


ロシアのノビシビルスク郊外の農業アカデミー科学センターには、こよなく自然を愛し、芸術の才能にもあふれる、多彩な昆虫学者ヴィクトル・S・グレベニコ フ教授が居た。彼は「空洞構造効果」の発見者として知られている。しかし、自然と、その背後にある秘密から導き出した反重力効果の発見に関しては、ほとん ど知られていない。


1988年、グレベニコフ教授は、ある昆虫のキチン質殻には反重力効果があることを発見した。そして、反重力の作用する重力場に存在する物体が、完全又は 部分的に視覚できなくなるか、ゆがんで見える現象も発見した。この発見に基づいて、彼は最大で(理論上)時速1500km(マッハ1.5)というスピード で飛行可能な反重力プラットフォーム(先の写真)を製造した。そして、1990年以来、彼は高速移動のために、その装置を利用してきたという。

この反重力効果は、わずか数種の昆虫に限定されるものではなく、幅広い自然現象から見出される。サイコキネシスの結果として、物体の重量を軽減させたり、 完全浮遊させたりする可能性を支持するデータが存在し、マハリシ・ジョディーシュ・ヨギによるTM瞑想等で、人間が空中浮遊するケースはいくつも報告され ている。しかし、そのような離れ業は、生まれ持っての能力者によってのみ可能であると誤解されがちだ。

例えば、体重80~90キロ程の夢遊病者達が、薄い板の上を歩けてしまったり、隣に寝ている人の体を踏みつけても、気が付かないぐらい体重を感じさせない 現象は多く報告されている。このように体重が減少する現象は、夢遊病に限らず、人が何かに取りつかれたような状態にも良く現れる。しかし、このような現象 は、生物の機能的病理学に限定されるものではない。


 


初飛行

1990年3月17日、グレベニコフ教授は最初の飛行を試みた。のちに、それは大変危険なものだったと回想しているが、まずはその時の様子を紹介しよう。


彼は暖かい季節になるまで待ちきれず、広い砂漠まで出掛けることもしなかった。プラットフォームから伸びるポールの付け根部分 右側のベアリングが時々引っ掛かったが、それもすぐに直さなかった。真夜中にさしかかる頃、誰もが眠りについて、目撃されることは決してないと考え、彼は 農業アカデミーの敷地内で飛行を始めた。

離陸は上々だったが、数秒して、ビルの窓が足元に見える高度に達するや、彼は目眩に襲われた。すぐに着陸すべきであったが、空中をさ迷い続けた。そして、強烈な力が彼のコントロールを失わせ、町の方向へと引っ張っていった。

この予期せぬ、制御不能の力のなすままに、彼は都市部にある9階建てのアパートを横切り、雪の残る空地を通り、ハイウェイへと向かっていった。暗く広大な ノボシビルスクが近くに迫っており、さらに速度を増していた。悪臭を放つ、背の高い工場の煙突群が近づいていた。すぐにも何かせねばならなかった。

ついに、彼はパネル・ブロック部の緊急調整を行い、水平方向への動きは緩んだ。しかし、再び気分が悪くなってきた。

4回目のトライで、ようやく水平方向への動きは止まり、工業地区であるズツリンカ上空に留まった。彼の足下にそびえ立つ不吉な煙突は、静かに悪臭を放ち続けていた。

彼は2・3分休んで、農業アカデミーのキャンパス方向ではなく、右の空港方面に滑走した。ひょっとして誰かに見られているかもしれないと考え、行きと同じルートを避けたのだ。そして、空港方向に少し進んでから、彼は方向を変えて自宅に戻った。


 


 


不可視のフォース・フィールド


彼が目撃されなかった理由は偶然ではなかった。かなりの高速で飛行していたにもかかわらず、彼は風の影響を受けていなかった。

彼の分析によると、プラットフォームのフォース・フィールドが周囲の空間を上向きに切り取ると同時に、地球の引力とも切り離し、不可視の円筒形状空間を作 くりだす。しかし、彼自身と周囲の空気はそのままその切り取られた円筒形状の空間内に留まる。それによって、自分が視覚されなくなるのだろうと彼は考え た。

ただ、そのフォース・フィールドは体をわずかに覆う程度のものであった。というのも、彼が頭を少し前にせり出せば、すぐにも強烈な風で髪が乱されたからだ。

視覚性に関しては、あえて人に近づいて、自分が目撃されるかどうか何度も試みている。森の端で遊んでいる3人の子供達に至近距離まで降下して近づいてみた こともあった。ほとんどの場合、プラットフォームと彼自身の影も投射されず、彼が気付かれることは無かったのだ。


研究の発端

グレベニコフ教授は、自然の中で観察を行うために昆虫保護区等でキャンプして過ごすことが多かった。ある夏の日、彼はカミシュロボ渓谷にある湖へと続く草 原にいた。そこで夜を明かすつもりで、彼はコートを下に敷き、バックパックを枕にして草原で横になった。

眠りに落ちようとすると、突然目に閃光を感じ、夜空に光が走っているように感じられた。口の中では金属的な苦さを感じ、耳鳴りもした。心臓の鼓動が激しくなり、強い不快感を感じた。

彼は起き上がり、草原を下って、湖畔に行ってみた。まったく異常は感じられず、不快感も消えた。どうしたことだろうか? 湖畔から離れて、寝床に近づく と、また同じ不快感が襲ってきた。その場所は、地下にたくさんの蜂の巣があった。もちろん、蜂が襲ってくる訳ではなく、皆目理解できなかった。しかし、彼 はその夜を蜂の巣の上で過ごした。そして、夜明け前に頭痛と伴に目を覚まし、彼は自宅までヒッチハイクして戻った。

その後、グレベニコフ教授は何度か同じ場所を訪れたが、やはりある場所に来るといつも不快感を感じた。その不快感の原因を理解できたのは、数年が過ぎてか らのことであった。あのカミシュロボ渓谷の土地が農地として開墾され、無残にも泥の山と化した。そこを訪れた彼が手に入れたものは、地中に埋まっていた蜂 の巣だった。


彼はその蜂の巣を研究室に持ち帰り、ボールの中に入れておいた。ある時、ふとそれを持ち上げようと手を近づけた途端、不思議な 感覚がやってきた。蜂の巣からは暖かさが感じられたが、触れてみると冷たかった。そして、しばらくすると、あの忌まわしい不快感が蘇ってきた。口の中が苦 く感じられ、頭がふらついて、気分が悪くなってきたのだ。

彼は簡単な実験を試みた。蜂の巣の入ったボール上を厚紙や金属で蓋をしてみたのだが、まったくこの感覚に違いは生じなかった。温度計、超音波探知機、磁力 探知機、電流探知機、放射能探知機、さらには蜂の巣の化学的分析も行ったが、まったく異常は発見されなかった。



空洞構造効果


グレベニコフ教授は、プラスチック、紙、金属、木によって人工的に蜂の巣を作ってみた。そこで分かったことは、不思議な感覚が得られるのは、蜂のような生物が自然に作ったから生み出せる現象なのではなく、大きさ、形状、数、配列に依存することだった。

蜂の巣のような空洞構造を人工的に作り出し、そのフィールドにおいて植物の成長差を調べてみると、空洞構造のフィールドを利用した方が成長が早まるという 実験結果が出た。そして、植物の根が生える方向は、空洞構造の蜂の巣や人工物から離れる方向に向かうことも分かった。


空洞構造のフィールド内に時計や電卓を置くと、正常動作しない現象も発生する。また、空洞構造のフィールドから離れても、距離に応じてその効果が減衰するという訳ではなく、何か不可視のシステムがあるという。

さらに、空洞構造のフィールドをどこかに移動しても、たいてい数分間(長い場合は数ヶ月間)は元の場所で効果を残し、新しく移動した場所で効果を得るのに やはり数分の時間差を要することである。これを彼は「幻影」現象と呼んでいる(注、ファントム・リーフ現象と似ている点は興味深い)。

グレベニコフ教授が発見した空洞構造効果は広く知られ、ノビシビルスク郊外の農業生態学美術館では、ミツバチの巣を入れた箱を頭上に設置した椅子が展示されており、空洞構造効果を体験できる。


頭上10~20cmぐらいにミツバチの巣が入った箱が来るように、椅子に腰掛け、10~15分ほど待つと、誰もが不思議な体験 を出来るという。因みに、ミツバチ以外の蜂の巣を利用した場合は、最初の2・3分間は人に不快感を与え、決して人間にとってポジティブなエネルギーを受け 取れるものではないという。



 


他にも簡単に空洞構造効果を体験する方法がある。図のように、1枚の紙に10個の折り目を入れて、アコーディオンのように計 20面できるようにする。暗い色の紙は避けたほうが良い。それを計7枚作くる。底に置いた紙に時計回りに30度回転させて2枚目を接着剤で固定し、さらに 2枚目から同様に30度時計回りに回転させて3枚目を接着固定する。そのようにして、全部で7枚重なったものを作った後、その上部や下部に手のひらをかざ してみたり、頭上に浮かぶように固定してみる。すると、蜂の巣から得られるのと似た空洞構造効果を体験できる。


 



空飛ぶ昆虫の繭(蛹)


1981年、グレベニコフ教授はノボシビルスクの郊外で、昆虫用の網を使ってアルファルファを刈りながら、網に入ってきた昆虫、葉っぱ、花などを採取していた。生綿をビンの中に投げ入れ、蓋をしようとした時、軽い小さな蛹が飛び跳ねてきたのだ。

それは卵形をしており、ビンの中で飛び跳ねていた。蛹が自力で飛び跳ねることは不可能なはずだ。しかし、彼の常識を覆し、何度も蛹は飛び跳ねては、ビンの壁に当たって落下した。


 


あとで、彼はその蛹だけを取り出し、自宅に持ち帰って観察することにした。長さ約3mm、幅1.5mmの蛹の外側は硬く出来ていた。光を当てるか、暖めると、ジャンプを始め、暗闇では不動であった。3mmの長さの蛹が、5センチも飛び跳ねることもある。


しかも、転がりもせず、スムーズに飛び上がるのだ。足があるか、体を曲げることのできる昆虫であれば、それも理解できない訳ではないが、ただの卵型の物体が、自分の背丈の十数倍も飛び跳ねる理由がわからなかった。


また、水平に飛ぶこともあり、その際は、高さ5センチ、距離35センチにも及ぶ。これは自らの幅の30倍を超える。


結局、その蛹から、オスのヒメバチに分類される成虫(Bathyplectes anurus)が誕生した。


その幼虫はアルファルファの害虫であるゾウムシに寄生するので、農業にはありがたい存在である。




反重力プラットフォームは非常にシンプルである。皆さんは、一体どこにそんな仕掛けがあるのかと思われるかもしれない。

それを直接グレベニコフ教授に問い合わせたジェリー・デッカー氏によると、次のようになる。写真のように、ハンドル部分から2本のコードが下に伸びている が、それらはオートバイのクラッチとブレーキのようなものである。片方が前方にある翼(適切な言葉ではないが、翼の役割を果たす反重力因子である)を制御 し、もう一方は後方の翼を制御する。前後両方の翼を全開にすると、真上に急上昇する。前方に水平移動する際には、前方側の翼を半分閉じる。それによって前 傾して、「前方に落ちる」感覚で、前進可能となる。上昇する高度や、浮上させる重量の調整は、内部に埋め込まれた昆虫の殻の数で決まってくる。因みに、グ レベニコフ教授は、高度300メートルまで上昇できる数の昆虫の殻を入れていたという。



謎が明かされない理由

グレベニコフ教授は、主に二つの理由でこの反重力プラットフォームをずっと秘密にしてきた。第一の理由は、真実を証明するためには時間と労力を要するから で、彼はそのいずれも持っていないと考えていた。第二の理由は、唯一シベリアに生息するある種の昆虫を利用したからである。もしその昆虫の名前を具体的に 公表してしまえば、誰もがその奇跡の昆虫を捕まえようとして、すぐに絶滅の危機に遭うだろうと彼は恐れていた。唯一分かっていることは、シベリアに生息す る甲虫1100種のうちのどれかの殻か、巣か、蛹を使用したということである。

その後、1999年頃からグレベニコフ教授は体調を崩して入院した。その間、多くの人々から取材を受けたが、具体的な昆虫の名前は決して明かさなかった。 また、空飛ぶプラットフォームも、自分自身でハンマーを使って粉々に破壊してしまったという。そして、2001年4月、彼は74歳にしてこの世を去った。

今となっては確認できない話であるが、蜂の巣が起こす効果など、自然が作り出した形状や昆虫の持つ未知の力など、興味深い考察が存在するのは確かである。 ノビシビルスク郊外の農業生態学美術館では、今でも空洞構造効果が体験できる椅子が展示されている。そのような未知の力に対する研究が土台にあることを考 えれば、反重力プラットフォームだけでなく、さらに発展させた宇宙船(地球製UFO)のようなものが存在していたと想定することは、常識を逸脱したもので はないのかもしれない。

グルベニコフ教授が残した興味深い言葉がある。

「6本足の友達無しに、我々は何も出来ない。自然と伴に生きれば、似たような装置はすぐに手に入れることができる。自然を守らなければ、もちろんそのような装置も手に入らない」


http://www.keimizumori.com/articles/grebennikov.html

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