わたしはドシロウトなのでまちがってたらご指摘ください。
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一連の原子力発電所の事故についてまとめてみた
■事故直後の状況
・地震と津波を受けて、施設へのダメージ、バックアップ電源(ディーゼル発電機)などの損傷、配管などへの損傷が発生した。
・原子炉は複数あり、同時多発的に異常が発生したもよう。
■経緯
・制御棒を入れることで核反応を止めることに成功した。これによりエネルギーが際限なく生成されることはなくなった。
・しかし燃料が崩壊するときに熱を発生するので冷やしつづけないと燃料が溶ける。
・熱は原子炉の内部の圧力を高める。圧力が高くなりすぎたため原子炉の爆発を回避するために安全弁を開けて内部のガスを放出した。このとき水素爆発が起きた。(1号機、3号機)
・現在、海水を入れて冷却中。
■今後
・楽観的シナリオ
燃料の崩壊が終わるまで冷却ができ熱の発生が止まる。
・悲観的シナリオ
冷却装置が故障し燃料が数千℃に溶けて原子炉と格納容器を溶かし、外部に放射性物質を大量に放出する。いわゆるメルトダウンになる。
++++++以下は
http://www.ustream.tv/recorded/13295291
のインタビューから
・制御棒を入れることで核反応は止まっている。
・しかし崩壊熱があるので冷やしつづけないと燃料は溶ける。これを放置するとメルトダウンになる。
・プラントの外からの電源供給の停止が原因により冷却ができなくなった。
・このような場合に備えてECCがある。ECC= Emergency Core Coolonng system(緊急炉心冷却システム)
また非常用ディーゼル発電装置を複数持っている。(2台から4台)
・福島1号機では、この2台のディーゼル発電機の立ち上げに失敗した。(津波と地震の影響のため故障?)
・そのため冷却水位が下がってきて燃料の表面が水から出てきた。
・格納容器の内部温度と圧力が上昇してきて、設計の1.5倍まで圧力が上昇した。
格納容器が破損する危険性が高まった。同時に冷却水温が100℃を超えてきた。
それにより水による冷却が困難になった。
・今は外部の電源車両による電気を供給している。しかし電気が少なく冷却は十分ではない。
・格納容器の強度は設計の2倍〜5倍。(福島原発1-4号機それぞれ異なる)
・ガスを解放した時点で設計強度を超えていた。
・格納容器を保護するため、格納容器のふたを開けて放射能を含むガスを放出した。
・現在、冷却水が足りない。通常、純水で冷却してるが、現在は海水を注入して冷却している。海水を入れることはプラントとしては使用不可能になる。
・しかし余震も続いているためにこのまま冷却が継続できるか不明。
・格納容器の機能を維持することが絶対条件です。
・万一、冷却に失敗して炉心溶解が進むと確実に格納容器は壊れる。
・いま容器の内部すべて(内部の反応容器、外部の格納容器)に海水を満たしている。
・昨日、外壁で水素爆発が起きた。それにより建物上部は吹き飛んだ。
しかし原子炉と格納容器は破壊されずにすんだ。
・原子力発電所の心配事は冷却と爆発。
通常、格納容器の中には窒素を封入しているので水素は爆発しない。
しかし今回、容器の安全弁を開けたので窒素ガスもある程度喪失した。
水素は空気と触れると爆発する。したがって非常に危険な状態にある。
・水と燃料の溶融物質が触れると水蒸気爆発を起こす可能性がある。これは水が高熱に触れることによる物理的な爆発である。これは同時に水素爆発も起こすので非常に怖い状態である。この状態になるといまの避難距離ではよくない。
・原子炉が多いのでひとつ破壊すると連鎖する可能性がある。
・ディーゼル発電機が動作しなかったのはなぜか。地震でオイルタンクなどが破損した。
非常用のディーゼル発電機は信頼性が低い。つねにテストしているが常時動作しているものとはちがう。
未曾有の大地震のため同時に複数のシステムが破壊してることが復旧を困難にしている。
・水素は、おそらく燃料の被覆が溶けて発生したと考えられる。それが反応炉の亀裂か配管から漏れている。タービンにも冷却用の水素が入っている。
・炉心が溶解すると水素爆発となり非常に危険。
そして爆発を避ける最後の究極の選択は放射性物資の拡散覚悟で安全弁を開けること。
・格納容器の内部状況が正確にわからないので難しい。
・2号機、3号機も同様な状況である。
・炉内が水に満たされていれば炉心が溶解せず爆発もない。
政府の発表よりこちらのほうが
わかりやすいです。
原子力資料情報室の会見 2011.03.12
関連ムービー
http://www.youtube.com/watch?v=Wk01Dg7maxc