スバルBRZの試乗レポートを探していたら
ここにありました。。
http://www.carview.co.jp/road_impression/article/subaru_brz_1/1092/4/
味付けはトヨタもスバルもそれぞれ個性があるようですよ。
抜粋します。。
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スバルのアイデンティティである水平対向エンジンにトヨタの直噴技術であるD-4Sが融合され、その水平対向エンジンがFRレイアウトと融合する…まさにこのモデルはスバルにとってもトヨタにとっても、単独ではなし得ない存在。こうしてトヨタにとっての“ハチロク”が復活し、スバルにとっての新たなスポーツカーである“BRZ”が誕生した。
トヨタの直噴技術であるD-4Sを「トヨタも驚いたほど」素早く水平対向エンジンに取り込んでモノにした「FAユニット」は、最高出力200ps/最大トルク20.9kgmを発生する。実はこのエンジン、86でもBRZでも右ハンドルと左ハンドルで音の響き方が違い、嬉しいことに右ハンドルの方がよりスポーツマインドをくすぐる音だ。
(中略)
組み合わされるトランスミッションはアイシン製の6速MTと6速AT。これはロードスターなどとも共通である。クローズドコースで乗ると断然6速MTが魅力的。MTとATではクルマの挙動も若干異なり、当然ながらMTの方が自在に姿勢変化を愉しめる。ATの場合はクルマの挙動に落ち着きが増すゆえ、MTより振り回す愉しみは若干減るが、普段使いの利便性を考えると捨てがたいのは事実だし、BRZは大人っぽい雰囲気があるので普段の生活をFRスポーツと共にすると考えると、やはり一般性の高いATだろう。
BRZも86も、基本メカニズムは同じであるが、両車においては微妙な違いがあるのも事実。これはまず外装でいえばフロント回り、ヘッドランプの中のデザインが異なり、LEDランプの造形は全く違う。そしてフロントバンパーもBRZは86よりも落ち着きある顔つきとなる。一方リアはデザインの違いはなく、トランク右側にBRZのエンブレムが与えられる程度だ。
走りの違い
では走りに違いはあるのか? これは先に記した通りで、走り出した瞬間から違いが判る。では実際に違う感触を生む要素は何かといえば、ショックアブソーバーとスプリングの違いだけである。セッティングとして86は操舵した時にフロントをロールさせる方向だが、BRZは同様の状況でロールを抑える方向で、ロールをあまり感じさせずにフロントが路面をピタリと捉えてコーナリングしていく…そんな前後のロール剛性配分による走り味の違いがある。そこから感じるのがまさに“スバルらしさ”だ。
時にドリフトさせるなど、徹底的にBRZを走らせて感じたのは、このクルマの挙動にこそスバルの生きる道が反映されている、ということだ。それはAWDで培ってきた“スポーツ性の高さと安心/安全の両立”である。それがFRながらも感じられる、ということなのだ。
86がフロントをロールさせ積極的に姿勢を変化させていくのに対して、BRZはまずピタリと路面を捉える方向であり、ある程度踏ん張りを感じさせる。ゆえに両車は同じ215/45R17サイズのミシュラン プライマシーHPを履くにも関わらず、違うタイヤを履いているようにすら思える。86はコーナーで「もともとプリウス用のタイヤだからグリップはこの程度だよね」と感じつつスライドしていくのに対し、BRZはコーナーで「同じタイヤ?」と思えるほどグリップを発揮する仕立てなのだ。
BRZはコーナリングではまず踏ん張りを見せ、ドリフト状態となってもフロントのしっかり感が持続する上に、スライドを自身で収めようとする動きが生まれる。この辺りに僕はかつてのインプレッサやレガシィの走りを想い起こした。インプレッサやレガシィはスロットルで自在に姿勢を変化させることができたが、一方でAWDによって最後は安心を担保してくれる安定性を確保していた。そうしたスバルに流れるハンドリング哲学はBRZにも血として流れており、86との明確な味の違いとして表現されている…と感じたわけだ。そしてこの狙いの違いこそが両社の思想と哲学の違いでもあるわけだ。
【 BRZ プロトタイプ 】
全長×全幅×全高=
4240×1775×1300mm
ホイールベース=2570mm
車両重量=1220kg
最高出力=
147kW(200ps)
最大トルク=
205Nm(20.9kg-m)
エンジン=
2.0リッター水平対向4気筒直噴
トランスミッション=6MT/6AT
駆動方式=FR
サスペンション形式=
前:ストラット/
後:ダブルウィッシュボーン
タイヤサイズ=215/45R17
Posted at 2011/12/08 19:05:21 | |
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