
年を重ねてくると自分の生活の中で『家族』と『仕事』の軸で時間が過ぎていきますよね。
最近つくづく思う事があるのですが『趣味』とかスポーツって凄く大事だな~と、、、
何故か?
家族は家族だから、そして学校は友達だから、それぞれ仲良くなったとしても”何かの目的や感情を共有”は出来ない事が多い。
趣味は(特にスポーツ系)は目的や感情を共有できる。
友達ではなく”仲間”と言える、そうBUDDYと言える関係。
そしてBUDDYは目的達成した後もずっと仲良く出来る
それが友達と言えるのかと思う。
私は実は友達と言える人は少ないんです、学生時代からそう、少ない事をネタにはするけど、不便ないし、沢山必要とも思わない(沢山いると付き合うのが面倒 苦笑)、若い時からレースやってて大人の人との仕事の関係が中心だったからなのかもしれないけど、、、
でも”仲間”を作るのは得意だと思う、だからワンスマ(ワンスマ内輪にも参加者側にも)BUDDYと言える長い関係があると思ってます。(彼らを友達とは思えない)
この趣味とかスポーツを通しての家族でも仕事でもない場所、いわゆる貴方にとっての”サードプレイス”にワンスマが関われると嬉しいと思っています。
なんでそんな話をしたか?というと、先週末に大沼7HレースがありワンスマもHC SHARING 86車両で参戦をしました、NS2クラスでクラス優勝でした。
先々週のオートサロンの日曜日にも計測器リレー方式の4時間決勝のFuji-1GPがあって、私はオートサロン会場でしたが今回の大沼7Hと2週連続で参戦された方が3名(Fuji-1は1名単独開催の方が居たので4名Drラインナップでした)、今回の大沼は2週連続の3名に加えて1名単独参加とワンスマ澤&井上が状況次第で助っ人でドライバーとして入るという体制でした。
今回の大沼で単独参加の1名が急遽諸事情で不参加となった為にこれまた急遽、助っ人を足して山田インストラクターにも参加を頂き澤、井上、山田の体制 + 2週連続参戦の3名という形に、、、
レースに参戦する時の3つのポイントの話を19日のFacebookで投稿しましたが、、、
① ちょっとだけ自分には難しい事が出来る環境
② 実体験通じて明確な問題点がわかる環境
③ やるべき事をやれれば結果が望めて、楽しく出来る
そしてそれによって自信が付いて次に進みたくなる環境
これらが大事です。
先日のみんカラBlogも読み返してほしいのですが >>>
こちら こちら
今回の大沼7Hに参戦するのを文中のリスク測定に換算すると、、、
参戦する車両項目
① クルマの慣熟度 ⇒ 全員慣れている
② クルマの速度域 ⇒ 全員もっと速いクルマに普段乗ってサーキット走ってる
開催されるサーキット項目
③ そのサーキット成熟度 ⇒ ホームサーキット
④ そのサーキットの危険度 ⇒ FSWならではのリスクを理解している
開催されるレース項目
⑤ そのレースの混走度や台数 ⇒ ここは高い
⑥ International度合い ⇒ ほぼ日本国内Drで構成
⑦ 参加者のレベル ⇒ ここは先週のFuji-1GPより更に高い
⑧ レースのスタイル項目 ⇒ 耐久形式かつ非公式戦なので一部を除いて安全
参加するチーム項目
⑨ 参加するチームの(と)成熟度 ⇒ 皆さんワンスマ内で成熟
⑩ ドライバーラインナップのエキスパートドライバーの混成度
⇒ プロ3名(走れる教えられる) + Gent 3名構成でベストメンバー
これらを換算すると先週のFuji-1GPより同じ形式をプロも走る側で加わる部分も踏まえて更にリスクを抑え、効果を上げる事が出来る 『2.5ポイント』(3ポイント以下なら比較的安全と言えると上記みんカラBlogでも書きました)、、、
そんな環境でのレース参戦だったと思います。
インストラクター井上はFuji-1GPの後、車載映像を全て見返して、個々のドライバーにラップチャートとポイント、反省点を提出し今回の大沼7Hに向けてより明確な課題を持って参戦してくれる様に2週連続戦だからこその効果を狙ってアレンジしてくれてました。
今回の大沼戦の流れとポイントを紹介すると、、、
朝のウォームアップは10分しかないのでMTに乗るインストラクター陣は走行無しでATに乗る3名のウォームアップに集中(新品タイヤだったので皮むきも)
スタートはMTの86で澤が担当、久々に乗る車両だったけど、だいたい分かっているのとグリッドに向かうまでのLapでこの日初めて熱を入れるタイヤとローターとパッドが新品だったのでアタリを付けるのも実施、スタート後もブレーキのタッチが安定するまではコンサバに、、、(Gent Drのみだとこれらを決勝スタート後に誰かにやらすのはリスクあるので出来ない技)
当初の想定は2分4-5秒で走る車両なので決勝アベレージが8秒~10秒、トラフィックLapでも11-12秒に留める、、、くらいのイメージでしたが、序盤はスタートグリッドが49位(スタートグリッドがエントリー順で決まる大沼7H)は周りの車両の速さが違うので隊列が整うまでは11~12秒台で走行しながらコース上のクルマの様子を観察しつつ〇〇は抜いてくる時結構グイグイ来るよ、A-1CUPの▼色は慣れてない動き etc 後にコースに出るDriverへの有益情報をLineグループ電話で繋がっているので展開、FCYが6-7Lap目に出ましたが、その後にクリアが取れそうだったので縁石を使わない範囲でしっかり攻めて走って6秒台(あ~やっぱりいいタイヤできっちり縁石まで使って走ればこの季節なら3~4秒台だなって確認も)、その後はブレーキとタイヤを労わりつつ10秒を切るペースでの走行が続くと少しタイヤとブレーキがキツイ症状だったので10~11秒で走って予定より5~10分長めの75分を走ってAT車に乗るNさん(Gent Dr)へと交代。(スティントのアベレージではやっぱりほぼスタート前の想定通りで10秒台)
Nさんもしっかりスティント中のベストは8秒台で後半は9秒台も出ていて、アベレージでは11~14秒台(データ上のアベレージは12秒台)とFuji-1GPの反省点を活かした順調な走りを披露!
予定通り60分走行でPit-inしAT車の井上選手に替わろうとした所で1回目の赤旗が出てしまい一旦レースリセット!
ここでの中段時間が長くその後のまだ2名のGent Drが走る時間を確保する為にはAT⇒MT⇒AT⇒MTのローテションが必要な中でインターバルの給油や車両チェックをHCさん側にやって貰う事も考慮して25分間のスティントを井上と山田にそれぞれして貰って、残りのGent Drに50分づつ走行して貰えると計算。
丁度赤旗再開後は雨が降ってきてしまって、ドライ向けのタイヤでの出走となった井上選手には難しいスティントをお願いする事になったけど、そこもGent Drだけの構成だとリスクになる部分をプロDrだからこその対処で切り抜けつつ、Wetの走らせ方も井上の車両をずっとモニターで追い続ける事でこれからWetで走行する2名のGent Drにも伝授しながらの時間に出来たのも有益でした。
続くN選手は実はしっかりWet路面でサーキットを走るのは初!本当は事前にWetを経験しておいた方が良いけど、なかなかWetに合わせて走るのも難しいので、少し心配したけど、流石の順応量力とWet性能の高いタイヤにHCさんが短いインターバル中に交換をしてくれていたのも功を奏して、序盤22-24秒台、慣れてきてペースが掴めて来たら18-20秒台と周りに対しても前のスティントのMT車両+ドライ向けタイヤという難しい環境下で井上選手が走行した18-20秒にも匹敵の凄く良いペース(同じ条件なら初Wetでもプロと4秒以内くらいで走れていると想定)でWetの中を走ってくれました。
ここで本日2回目の赤旗でPit-in、そして中断となり、残り時間がもし1時間10分を切ったら、次の山田選手が乗るMTスティントを飛ばして最後のIさんスティントに行ける様に赤旗中断中に急いでHCさんに給油と車両チェックを敢行して貰いました。
プロDrだからこそ私も言える『ごめん、山田、今日は走行無しでIさんの最終スティントに行くよ、ギャラはちゃんと払うよ 笑』と判断、、、(山田は既に乗車して赤旗再開を待っててくれたので悲しそうな”はい”の返事でしたが 苦笑)
でもなかなか赤旗中断が長く、最後のI選手はローリングスタートを初経験出来たけど、一番雨も多く、ウォータースクリーンで視界も悪く、また自分より確実に遅いハズの車両もそう言った環境下で自信を持って抜くまでに時間がかかり、最初は30秒台を切れずにいたけど、混戦抜けてクリアな視界になったら24秒までは出ていたので雨量が少ない時のNさんのペースを考えたら上出来、でもなるべく他のGent Dr同様に50~60分は走って貰いたかったけどローリングスタートのフォーメーション含めても正味35分位でチェッカーになってしまったので走行時間が少なくなってしまった部分だけ申し訳なかったな=という流れでした。
雨がどんどん強くなると予想されたので、I選手とWet初走行となるN選手を交代させるという判断はリスク回避で出来ない旨、両選手にもその意図と戦略を理解をして貰いました。
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レースに出る時の3つのポイントに当てはめて解説すると、、、
① ちょっとだけ自分には難しい事が出来る環境
台数が多かったり、ドライバーのレベルがマチマチなのはこういった参加型の計測器リレー方式の耐久レースの性(さが)ですが、そこでタイムを出す、アベレージタイムを底上げするというのはとても経験値として大切です。
ローリングスタート(スタンディングも含め)や予選アタックやピットin/outだってレースやらないと出来ない経験、連続走行だって普段はせいぜい5~10LAPですから最大60分程度で20Lap近く連続で走るのがどれだけ体力と集中力が必要とされるか?も体験できます。
② 実体験通じて明確な問題点がわかる環境
新品でコースインする、タイヤを温める、美味しい所を使ってタイムに繋げる
普段の走行ではそれを感じたりするセンサーってなかなか発達しないものです。
でも連続走行すると86だとリアの左がきつくなるな~とか、ブレーキもパチっ!としっかり毎回使うとペダルタッチが悪くなったり効きが甘くなったりするのに気づくし、ちょっとアクセルからブレーキの踏みかえで空走を作ってみたり、初期踏力の立ち上げをマイルドにしたりすると少しブレーキへの攻撃が軽減されてフィーリングが戻ってくるとかも知れる
タイヤだって、最大舵角の拳1個分を抑えるとフロントタイヤ温存できるし、アクセルの開けるタイミングや開け方でリアタイヤの滑り方をコントロールして温存したり、左はきついけど右はAコーナーとかヘアピンとかGRスープラで疲労してないから結構まだ使えるな~とかも感じるはず
それらによってどの位タイムが影響するか?もトラフィックの処理と合わせて知れるし、縁石の使い方やギア選択などもラップタイムにどれだけ影響するか?ベストタイムを上げるより遅いタイムを出さないようにすることが大事だという事も知れる。
速い来るかが来た時、遅い車を抜くとき、ペースは近いけど速さが違うクルマの対処なども勉強。
今回は途中からWet路面になったのでタイヤの大切さ、視界確保の大切さ、路面コンディション変化センサーを備える事なども課題に加えられたハズですだし、FCYやSC、赤旗の時の対処法も知っている様で実は自分がその身になると出来ない人が多いのでレースという環境下でルールに則った走りが出来るか?も試されます。
同じレベル位だと思っていた他のGent Drと比較をしてもアベレージ、一発、体力、情報力など自分の良い所と悪い所もより明確になるでしょう。
③ やるべき事をやれれば結果が望めて、楽しく出来る
そしてそれによって自信が付いて次に進みたくなる環境
こうやって効果を最大に引き出す環境を整えるのが私の役目。
レースをスタートして作ってからはマネージメント側としてレースだから今回の様に赤旗があったり走行時間を完全にイコールには出来ないけど、なるべく効果効能は資金的にこのプロジェクト実施の為にカバーをしている3名のGent Drがイコールに近づける様に配慮。
そして皆が自分の課題に集中しやるべき事をやったら結果が付いてくる環境である事も大切で、こうやってちゃんと安全にやり切ると非公式戦とはいえ『クラス優勝』が手元に来る!これが自信やモチベーションに繫がり、次もっとこうしたい!(もっとこうできる様にしたい!)という欲や目標設定にも繫がるのです。
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3名が資金を支えているんだから3名に2Stintずつ走って貰うというのも走行量を確保する事でコスパ(効果)を確保するというのであればもう一つの正解でしたが、それは前週のFuji-1GPでやっていた事で、今週はプロDrだからこそのスティントと難局の対処方を見て貰って自分の走行の効果や価値を他の尺度で高めてもらうのが目的でした。
もし4名のGent Dr + 澤と井上の組み合わせだったら、結果的に今回の2度赤旗が出た大沼7Hでは非常に難しいスティント管理になっていたかもしれませんね。
まとめ、、、
こうして、皆で安全に楽しく効果を高めて行けるように誘導するのが私の役目で、ワンスマだとやっぱり参加者の横の繋がりをしっかり持って色々なサーキットを走るニーズやレースに出る目的がある中で、自分に近い人同士を繋げる様にしたり、しっかりと参加者のプロファイリングを普段からする様に心掛ける事で眼に見えない部分でも、効果に繫がる様に配慮しています。
色々とフラフラしちゃう人ってどこにでもいるけど、そういう人はそういう部分でコントロールしきれなくなるので周り廻って損をしてしまっている事になっている事も多いし、本人も意外とそこは気づいて無くて目先のコストとかに囚われてしまうのは勿体ないと思う事しばしば。。。
”レースに出る時の3つポイントの他に一番大事な事が一つある!”とFacebookでも書いたけど、それが何か?というと、『何があっても仕方ない!と思える仲間と出来る事をしながら積み重ねていく』という事です。
こういった参加型のレースなら86程度の車両を借りてシェアすればプロを交えて戦っても1レース20~30万/1人前後ですが、走行時間やサポート体制にムラが出ないようにしっかり管理しつつ、プロ側ならではの状況判断や決断力を活用して現場でガシガシ進められるのがメリットですよね。
今回も、この2回のレースの合計コストがHC86でFCR(フジチャン)に1回出る位のコストになるハズだから、経験値をしっかり貯めて今年のレース参戦に備えるのがコンセプトです!という所から昨年の11月スタートで温めてきた企画でした。
これがGT系の車両で公式戦で耐久レースとなると一人頭の金額が0が一個増えて、更に×2とか×3とかになっていく、、、
こうなった時に慣れた車両、慣れたサーキット、慣れた組合せ(Driverともチームとも)でどれだけ戦えるか?が『どれだけBUDDYと一緒にレースが出来るか?』に繫がるし、自分の出番が回ってこない、走行時間が少ない、難しい局面で走る事になるなど、、、レースだから避けようがない事が自分に廻って来ても『やれることをやろうと思える環境で何が起きても仕方ない!でも最大限のベターを搔き集める!』と思えるかどうか?です。
逆に1人がコストを全部責任もってるというオーナー系チームもそういった面ではシンプルでBUDDYが作り易い体制なので、コストの掛かるレースをやるならコストシェア数はなるべく1に近づける事、それから2以上でシェアする場合はこの人にはコーチが付いて、この人には付かない、、、みたいなサポート体制のアンバランスにならぬような体制作りも必要、何かが起きた時にそこにケチが付くことが多いので、、、だから今回のようにプロが複数コーチとして助っ人ドライバーとしていて、万遍なくGent Drをサポートできる体制は大切。
レースの時に何があってもシコリが残らない為に普段からBUDDY作りや自分がレースをやる環境づくりも大切、、、私も普段から参加者同士を繋げるとか心がけてます。そういう意味で今回のFuji-1と大沼の2週連続は予定通りではない体制になった部分はあるけど、慌ててもう一人、この流れとは違うGent Drを無理して見つけて投入しようとせずにピンチは最大のチャンスとなる様に全体のリスクと効果を見込んだ体制変更(どうにでも戦えるプロ:山田を投入)で参戦された2週連続の3名の方々に最大限の効果を享受できたのではないかと思う次第です。
こうして仕事をする側も参加者の皆さん側ともどんどん”BUDDDYを増やす”事がワンスマにとっても、参加者にとってもプラスになって次につながるのだと再認識した2Weekでした。