
マレーシア・セパンでの
テストが無事に終了し今晩の便で帰国
明日朝にはやっと家に帰れる澤圭太です。
さて、画像です。
タイヤは全てを語るってヤツです。
表面温度を測ると何が判るか?まずはキャンバーの適正度が判ります。
各4輪で内側、中央、外側の温度を測りますが
当然キャンバーが付いていれば内側が高い、
そしてポルシェの場合は前輪より後輪が高い傾向になります。
←温度の高さ=仕事量ですから
タイヤのキャラクターや乗り方、そしてキャンバー角度によって
外側と内側の温度差が必ず発生します。
レーシングタイヤの場合は15~20度位が大きく言って正解の範囲です。
画像右は澤が2分11秒3で2LAP計測した後の数値
左はオーナー君が2分14秒9で3LAP計測した後の数値です。
まず右の私の場合ですが前輪タイヤの温度差が20度以上ありますから
キャンバーを起こした方が良いかも?と疑りますが
内側温度が80~100度と適正値であるし
中央の温度帯も内側と外側の温度に対してどちらかに偏りすぎて無いので
大体OKかな~という判断です。
何か温度差を減らす対策をするとなると
この場合はエア圧をコンマ025~050落とすか?
キャンバーを0.1~0.2°減らすか?
ブレーキングさえ問題なければスタビを柔らかくして
旋回中の接地面を稼ぐか? この辺ですね。
リアは内側と外側で30度近くの差があるので
対策が必要かな?という感じです。
前輪同様でエア圧か?キャンバーか?スタビか?なんですが
ダウンフォースが足りなくても温度は上がるのでウイング角度を付ける
リアの場合はこれも対策のひとつになります。
さて、左の場合ですが
ほぼ同じ条件で走行しタイム的にはタイヤへの負担は少ないハズのオーナー君。
しかし特にリアタイヤの内側が120度に達している!
これはタイヤが滑っている状態を表してます。
全体的に路温が上昇したのもありますが温度分布レベルが高く
一言で言うと ”タイヤに厳しい”走り方をしてしまっているようです。
ただ、気をつけたいのは
”タイヤの表面温度を綺麗に揃える選手権”ではありませんから(笑)
→ 私は結構これ自信あります(爆)
ある程度の妥協とタイムやフィーリングを重視すること
そして前後のバランスは常に変動しているので
前をグリップさせればアンダーは消えるかもしれないがオーバーになるかも?
後ろをグリップさせればオーバーは消えるかもしれないけどアンダーになるかも?
この辺を常に考えなければ行けませんね。
だから難しいのですがタイヤに厳しい乗り方ってどんな事?これは続きご覧下さい。
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Posted at
2009/03/02 11:46:45