
ニュースで交通事故死が昨年15年ぶりに増加した(+4名だけだけど)と。
事故の件数自体はきっとそんなに減ってないんだろうけど致死率は車の安全性向上も助けとなって確実に減っている。
それでも世の中の高齢化と比例して当然ながら高齢者の免許所持率が増え、踏み間違え等の普通は考えられないような事故はこれからも減らないでしょうし、未成年の無免許や酒帯びの事故なども昔からあったように減らないでしょう。
若年層や高齢者に対しての免許取得維持のシステムを変えないとここは変わらない。
自分が若い時そうであったように・・・、そして将来自分が年を取ったら少なからずそうなるように・・・
若い人は”経験不足から来るリスク認知力不足”
高齢者は”経験過多からとスキル低下によるエラー増加”
問題はいきなり経験詰めないし、いきなりスキル低下もしない点で、どちらも自己認知出来辛い部分ですね。
そんな事を考えながらFSWに向かっていた朝でしたが、帰りは急用が出来て急いで自宅付近まで戻る必要があったのでした。
早朝に自宅からFSWへは調子が良いとコンビニに寄って珈琲を買っても2時間弱。
今日はまだ日中の車の多い時間帯の復路も2時間で帰ってくる事が出来ました。
そんな事何故できると思いますか??
当然、ペースは早朝の往路よりも高いです。
(飛ばせる所は正直言って常識の範囲で燃費度外視で飛ばしました)
正月明けでまだ走行車両の絶対数が少ないのも要因の一つでしょう。
私の運転を知っている人は少ないですが、レーシングドライバーなのに凄く常識的なスピード(笑)
→ ドライバーは飛ばすっていうイメージあるでしょう?
FSWの施設路、246を御殿場インター迄、東名に乗って秦野中井先までの山間区間などは周りもペースが悪いのでヤキモキしました。
でも絶対に相手に威圧感を与えない最低限の車間距離で”急いでいるよ”を相手にアピール。
(ここで、絶対に相手のペースにハマらないという決意が必要)
いつも流れの良い車線をセクションごとに熟知してますからIC流出入、勾配、車線の増幅などによる環境変化を最大限先読みし、相手に絶対にブレーキを踏ませない走行を徹しました。
首都高も流れの悪いセクションは日中ありますし市川IC降りてからの一般道は日中は混みます。
信号の変わり目も先の先を読んで走行車線や合流も効率的かつスピーディーに。
(周りの車両のナンバーを確認して遠距離&遠方からのドライブで慣れてないかも?等も加味したコミュニケーションを徹しました)
正直、リスクは普段より高かったでしょう、しかし出来る限り最小限に留める努力をしました。
(決して、世間で言う”オラオラ運転”ではありませんでした)
そして実際はしませんが、そのペースや走り方を維持したままで、例え携帯電話が鳴ったり、急用のLINEが来ても対応できるマージンがあり、喉が渇いたら何かを飲む余裕もあります。
(だから交通状況、進み具合、残りの距離で”カーナビ”に頼らずに経験値による”勘ナビ”フル稼働! 笑)
何が言いたいか?と言うと、マカオGPで10年間で自分の過失による車の破損無しに好成績を出す走りと基本一緒(絶対スピードは当然違います)で”危機管理能力・リスクマネージメント”が大切なのです。
運転て、毎日同じような道を走る人ほど慣れているだけで上手いとは限らないって人が多い。
これは”運転=無意識運動”になっているからです。
私も普段はフト気を抜くと何となく漠然と自宅とFSW間の2時間を運転している事に気づく。
(だから常に一般道でもテーマを持ってはしってますよ)
サーキットはこの延長ではまずい。
無意識になってしまいがちな一つ一つの操作にも急いでも極力危なくないように走るには意図を持って計画的に”無意識を意識する”運転が必要だと言う事です。
これら環境や自分自身も含めたものの変化に”気づく能力”がドライバーは長けている。
レースドライバーは元々運転に対して、スピードに対して、コントロールに対しての限界が高い。
車の持っている危険な部分を実体験を持って認識している。
だから鬼に金棒なのです。
よって自然と余裕が生まれ、そのマージンが他への配慮や先読みに繋がり、結果比較的スピーディーに走らせてもまだ安全性が最低限保たれていて、かつスムーズだから急いでいる感が最小限なのだと思います。
だから正しい”かもしれない運転”が出来る免許所有者率を増やす為には今の免許を取得する迄の仕組みや過程は著しくメンタルもスキルも不足したドライバーを量産していて、一般交通社会が初心者で仕方なく恒常的に運転をしなければならない人を取得後の一般社会の中で吸収し育てている状況だし、だからサーキット走行になると色々な意味で壁に当たる人が多く、免許(資格を有している)所持しているのに合流や車線変更ができない、バックや縦列駐車が出来ない人が普通に居るのだと思う。
そんな事を考えながら”急いでましたが”復路を必死に帰ってきてやっとブログに書けた澤圭太でした。
だからサーキットを走った事がある人、その難しさを体感した事がある方には是非・・・
自分の経験から来る”お手本となる一般道運転”を体現して欲しいと思います。
明日からはアジアンルマン戦で年始早々にタイへ海外出張です~~~!!
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Posted at
2016/01/05 18:45:57