
手間を掛けるとお金が掛かるから高い、でも性能も高い。
同じメーカーなのに性能が違うように見える、、、
同じチームなのに性能差があるように見える、、、
モータースポーツではパッと見同じでもそういった違い(差)が生じる事が良くある事です。
納豆を食べる時を思い出してください。
タレと辛子を入れる前に一度しっかりかき混ぜてからタレと辛子を入れて再度掻き回すと僅かだけどやっぱり美味しい。
わざわざ2度、手間を掛ける事で見た目は一緒に見える納豆でも食べ比べると美味しさに差が生じる訳です。
同じように造った製品でも部品点数が多ければ多いほど、工程が多ければ多いほど、そこに差が生まれてしまうのは仕方がない。
意図的に手間を掛ければ当然ながら性能差となって出てくる訳です。
世の中にある大量生産品はその差を如何に抑えて均一化させるか?如何に少ない工程で良い物を作るか?が勝負なワケです。
性能が高ければ高いほど、寿命が短くなるというのも事実。
Tバーの髭剃りだって昨今は性能が高くなっているけどその分替刃の値段は高いし、寿命も短い。
プリンターなんて本体の性能は抑えてインクの性能に頼った構造だからインク交換で本体が買えてしまう位の値段しますものね。
(本体の性能を上げる開発よりインクの性能を上げる開発のほうが効率がイイのでしょう)
レースの世界では結果を求めるがあまりこういった事象が良く起きる。
だから同じメーカーでも違うように見えたり、同じ車両、同じタイヤでも違ってしまう事が起きるのです。
そして゛だからレギュレーションで差が生まれないように規制され、規制されると抜け穴を付いてきたチームが速くなったりもする”のです。
ドライバーはその普通に生活していたらどうでもいい位の僅かな差の積み重ねが生じている製品の塊であるクルマを操ってドライバーの性能が例え拮抗していてもタイムとしては差が生まれて順位がつく事を承知で、逆に利用してやろうという意気込みで走らせます。
だからドライバーの差が見えづらいとも言うし、逆に常に勝ち続けるのが難しかったり、外的な性能調整を上手に機能させるのも至難の技だったりもします。
ワンメークレースほどその差が明確に出やすい、良い物を揃えるから地味に勝とうとしたらお金がかかる・・・と言った事も起きる。
皆さんがサーキットを走る時でもドライバーの気分や調子で1-2秒変わってしまう時だってあるし(だから手間をかけてドライバーの操作精度も高めないと機械の性能差が出ない)タイヤやエンジンやセットアップでも、また気温やコースコンディションでもタイムって平気でコンマ数秒から時として秒単位で変わる。
この”差”を感じれるセンサーが人間は非常に曖昧な時と自分でもびっくりする位の繊細な時だってあるのも不思議ですよね。。。
車の絶対性能が急速に高まっているここ数年。
人間の技術とメンタルの性能が追いつかないと画像のような大型犬を子供が散歩させている状態になってしまいますよ。。。
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Posted at
2016/12/27 11:08:40