
ちょっとサーキットのコース上でのルールやマナーについて話題になっていますね、いわゆる『パッシングバッシング問題』。
私の見解は
『スポーツ走行でちょっとやりすぎと思われちゃったよね、、、でも後からSNSで書くのもルール違反だよね』です。
元になった投稿は、個人は特定されない形だったけど、それに自分の事だと気づいた本人が反応してしまった事が発端だった感じがする。
あれ、たぶんスポーツ走行の中での出来事だと思うのですが、あれが例えば競技会とかタイムアタックイベント、公式戦の予選とかなら、良くあるケースな気がするんですよ。
自分がアタックしている時に少し自己主張強めになるし、自分がアタックしてない時はいつも以上に後方に気を使って邪魔にならないようにする。
今回の問題の大きなポイントは2つあって、あれがスポーツ走行(走行会もそう)みたいな環境下だったからというのが1個目だと思います。
パッシング自体は別にコース上ならルール違反でもマナー違反でもないので(一般道でも先を急ぐ時に”お願いどいて~”っていう意味でパッシング、昔は問題なかったが今は煽り運転ていわれちゃうリスクをいかに上手にそう思わせいか?が難しい)、けど今回は”なんか”このLAPでタイム出したかったかもしれないドライバー(後方)と、”なんか”パッシングが気に入らなかったドライバー(前方)の意識の差が問題の引き金になったと思う。
前のドライバーは後方を良く見ていたからその前にも他の1台を譲って、タイムロスなく元のラインに戻ろうとしていた(たぶん、そのまま戻っていたらタイムロスなくこの区間は走れていた)、ラインの自由度も高く後方も良く見ているドライバーだと思ったけど、だからこそパッシングが見えてしまって、結果的に結構無理して自分のそのLAPを無駄にして譲る様な形になってしまった。
基本、コース上で”どっちが偉い”とかはないです。
(特にスポーツ走行や走行会は、、、)
速いほう、後方から抜く方がリスクを負う、、、という考えは主流としてあるけど、速いには色々あるので、ここでは割愛。
皆、自分の時間、お金、車、リスク、スキルで様々な目的で走ってるから、同じ料金を払って同じ時間を共有している仲間という考えが正しい考えだと思うので、余計に今回は後方ドライバーはそんなつもりでパッシングをしたのではないだろうけど、前方のドライバーは文句を言いたくなったのだと思う。
どちらの気持ちも私は分かる。
特に競技(レース)ではないスポーツ走行や走行会は、今回の様にクルマも人も、目的もスキルも色々なモノの”差”があるから、私も”レースで気をつける”とスポーツ走行や走行会で”気を付ける”は少し安全マージンの取り方が違うものです。
解決法として
一般道でもそうだけど、パッシングやクラクションは”練習しとくべき!”だと思います。
プ〜〜~~~ッ!!!
じゃなくて
プッ! だと『何やってるんだー!!(怒)』という感じより「ありがとう!」感出るし
パシパシパシパシパシパシッ!
じゃなくて
パシッ だと「ごめん、行かせてー」感出る。
私なら、、、ちょっとこのLAPどうしても欲しかったので嫌らしいパッシングしちゃったな~と思う事あったら(レース競技でも元々パッシングしない方なので、一般の走行時にはほとんど使ったことが無いのが実情ですが)、抜くときに手をあげる、とかサンキューハザード出すとか、、、(後方よくみているドライバーは当然前方もよく見ているのでハザードに気づいてくれやすい、パッシングしなくても後方確認していて譲ってくれたなぁと思ったら余裕があれば出す時もある、それがエキスパートドライバーが率先してコース上の雰囲気作りをすると言う意味もあるので)、コース上では何もできなくても走行終了後にあとで声かけるとかしたら、『さっきパッシングしちゃったものなんですけど、ごめんなさい!全然どけどけ!という意味じゃなくて、譲ってくれたらありがたい~~~!!って意味で、気を悪くしていたらごめんなさいね』など、Face to Faceで話したら別に大丈夫なケースがほとんどだと思う。
走行会やレースや競技はブリーフィングがあったり、ある程度色々なレベルに差がなくコンセプトを理解した人がコースを共有しているので、顔が見える度合いが増える、スポーツ走行みたいな環境のほうがやはり”相手の顔が見えない”のでこういう問題て起きやすいと思われますね。
だから、パッシングひとつとっても”やり方にも少し配慮”が必要なんだと思う。
そもそも論ですが
ウインカーとかパッシングとかハザードとか極力使わず走りと自分の車の周りに全集中していれば、相手の動きでより相手の気持ちが読み取れるし、自分のやりたい事を自分の走らせ方で主張すると言うのが根底にあって然るべきです。
今回の件も
別にバッシングされても自分もアタック中だからごめんね、こちらはこちらの感覚で危なくない距離感だと判断したので譲らずにそのままAコーナー入ります、そのあと本当に私の感覚で譲らないと悪いなぁと思ったら、とりあえずあなたの動きとか速さの違いなどは気をつけながら走ってますのでってその時また考えますねーって言うのも正解の一つだと思う。
そうすると逆に「あんなにパッシングしたのに後ろ見てなくて(本当はちゃんと見てるんだけど)あのラップを損した」みたいな投稿を相手がしたりする可能性もあるけど 苦笑
スポーツ走行などは個々のレベルでパーソナルスペースに大小あるので、視界に見えただけで引っかかって、と言う人も居ればバンパーtoバンパーでも最小限のロスで走ってくる人も混在してるのが難しい。
「見てる、見てない」にも幾つかあって
見てる人は余裕があったり見方がうまかったり上手な人が当然多い
見てない人の場合
本当に見てない人と見れない人というのが居て、後者は結構後ろから近づくと「見れてないだろうな」と言うのが動きでわかることが多いので、見れなくても周りが配慮してくれて結構何も起きない。
問題は前者、見てない人は本当に見てないので(もしくは本人は見てるつもりだけど見るタイミングが間違ってるとかも)後方から来た車両と接触すること多いし、1番多いのは後方から「後方見れない」ドライバー(つまり前方のクルマの動きも読めてないのに自分より遅い車を抜かなくてはいけない場面)が見てないドライバーに遭遇してしまって抜こうとする時、これはかなりの確率でヒヤヒヤします。
そんな2台が前にたまたま居てしまった時はスポーツ走行の中でも最も身構える瞬間 苦笑
ここからは今回の2つ目の問題点だと思われる所ですが、一方では走行終えてコースを出てから、後からイライラが募ったからと文句言ったり、SNSで相手が分かる様に出すのもそれはそれでルール違反。
ワンスマではいつも『持ち帰っていいのはサーキットで出たゴミと楽しかった思い出だけ、何かマイナスの事があったら帰る前に解決させて、直接言いづらければクレームは受け付けないけど相談は乗るよ』、って言ってます。
サーキット上のでルールとマナーも大切ですが、今はそれに関連してのSNSのルールとマナーも大切だよね、、、て痛感させられる事案でした。
それらの投稿を発端に、実情を知らない人たちも匿名性を使って色々と炎上してしまうのも怖いし、、、
私も過去の経験として、ワンスマ内でドラサポをしているお客様が走行中に他車と接触をしてしまって、後からその映像を見て、こちらの一般道に当て嵌めれば、サーキットの流儀に当て嵌めれば、過失割合はこちらが多そうだな、と判断したのと、たまたま相手が顔見知りと言うのもあって一緒に相手のピットに行った事もありました。
(どっちが悪いと言うのを明確にするのが意図ではなく、コース上で接触してそれを貴方だと認識していて、スピンさせたり車に傷を付けてしまったりしたので御免なさいね)つて意味で。
もう1つのケースは
参加者と一緒に走っていた仲間がコース上で他車と接触、後日SNSで今回の様に本人と思われる人が不満を書いていたので「コース上のことだから仕方ないけど、謝りにすらこない」みたいな事を書いていたけど、お客さんからは「友達はその後謝罪に行ったみたい」と聞いていたのでおかしいな?と思ったんですよね。
どうやら後処理とかで遅れたけどピット探して本当に謝りに行ったらしく、本人は居なかったがメカニックにくれぐれも宜しく、と伝えたのが本人に伝わってなかったのが遠因のよう。
そこで、何らかのやり取りで後日当人同士で繋がったら、どうやら本業では同業者のようで意気投合して今では仲良くワンスマに来てくれている、みたいな「ピンチは最大のチャンス」の様な話もあったりします 笑
同じちょっと特殊な趣味を持ってる人同士だから「話せばわかる」って事は多いはず、それを自分の工夫力欠如によって悪い方向へとしてしまうとしたら、私から言わせて貰うと、そー言うのが全てドライビングになって現れてるかもしれませんよ、、、と言いたくなる時があります。
今日の鈴鹿も赤旗の連鎖で2時間の走行会の中で4度も赤旗があって実質1時間15分位しか走れなかったかもしれないけど、相手のミスやトラブルを、明日は我が身と捉えて太平洋の様な心の広さと、もともと鈴鹿を走るってそういう事、サーキットを走るってそういうリスクあるって思えるかどうか?は大切。
せっかく時間とコストを掛けてサーキットを走るんだから気持ちよく皆さんで走れる環境を、それでも日常生活と同様、思う通りにいかない事の方が多く望外な事が起きてしまう事はあると言う覚悟も忘れずに一人一人の皆さんのちょっとした配慮で保持していきたいですよね!
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2023/03/09 18:08:38