• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2023年03月12日

991GT3とGT3RSの違い、992GT3の可能性、タイヤサイズはとても大事

991GT3とGT3RSの違い、992GT3の可能性、タイヤサイズはとても大事 昨日公開となったDriving Academy TVの新映像はFSW攻略 2023版のAコーナー~100R~ヘアピン編。

>>> こちら

この区間は苦手な方がヒジョ〜〜〜に多いはず!
100R(と、つながるヘアピン)にまるまる5本を割いて徹底解説です。

100Rはパワーに応じた微妙なアクセル加減(入り口側)が大事です。

Aコーナーの出口=100Rの入口であり、100Rの出口=ヘアピンの入口。これを区切って考えてしまうことが、間違えてしまう原因。

100R中盤ではコース幅を3分割した中央部分、出口では左側半分のどこかにタイヤがある状態に持っていくために、入口の動きを決めていきます。

そこからの流れでつながるヘアピンは、実は出口が緩くて広いので、むしろ90度コーナーだと思って走るのが正解。

そんな話をしております~!

さて、今日の本題は『PORSCHE991GT3/GT3RS』の話です。

ポイントはタイヤサイズ、、、なんですが、GT3のタイヤサイズってフロントが245でリアが305、一方のGT3RSになるとフロントが265、リアが325と前後共に20mmも広くなるんです。

FSWを走るとGT3はプロがタイヤや季節などの条件が良いと50秒台中盤から51秒台、GT3RSは?と言うと結構変わらなくて条件揃えば50秒台前半出るかな~?って感じです。

パワーが少しあって、ダウンフォースもあって、タイヤの幅も広いんだから、せめて1秒位はRSの方が速くて条件揃えば50秒を切ってくる位を期待してもいいのでは?と思うのですが、FSWの場合はパワーがあってもダウンフォース大 = ストレートスピード伸びに欠ける なので、プラマイゼロか?もしかしたらRSの方が分が悪いかもしれないと思われます。

その分、タイヤが大きい分でブレーキングだったり、タイヤがしっかり潰れてくれる中高速コーナーだったりでは、ダウンフォースも手助けになってやはりRSのほうが速いはず、、、なのに1LapしてくるとGT3とGT3RSのラップタイムはFSWだとあまり変わらないのは何故だろう?っていつも思ってました。

そこで、タイヤサイズ、、、なのです。

タイヤは仕事量が増えるほどサイズを大きくしていきたい、GT3とGT3RSの前後20mmの差は、まさしく車両の設計上の『タイヤに仕事をしてほしい量』の差なんだと思うのですが、これがちょっと差があり過ぎる、、、と私は思います。

要はRSのタイヤサイズが大きすぎるのだという事です。

プロDrが新品タイヤの様にグリップする時ならタイムを出す走りをすればいいのでしょうが、どこまで行ってもロードカーなのでタイヤの状況が消耗して悪い時もある、、、そうするとタイヤのグリップによってタイヤを潰せる度合いが減るので『潰しきれない状態』となる。

そうなると設計上望んでいるタイヤの前後パフォーマンスからズレてしまう訳で、フロントとリアどちらがズレが大きいかというとタイヤサイズがより大きいリアになりやすく、、、だからフロントに対してリアが温まってない、、、つまりバランスで言うとオーバーステア気味になる事が多い。

プロはそれでも何とかタイヤを出来る限り潰して、リアが少し滑ってもコントロールするので減ったタイヤなりにちょっとオーバー気味でも、50秒後半から51秒とかで走れてしまうんですが、問題はやはりジェントルマンDr、オーバーステア傾向の車両だとやはりタイムの落ち幅が大きくなってしまう傾向が強く、前後100のパフォーマンスで走れる状態ではそれが例え80とか85でも前後のバランスが数値的にイコールになっていてフィーリングとしては『RSって良いバランス』ってなるのですが、ひとたびタイヤが減ってきたり路面コンディションが悪い時など、フロントが95しか使えなくなると、リアが90までしか使えなくなる(暖まらない)ようなバランスになってしまう症状がある。

タイヤをバランスボールに例えると小さければ体重を掛けて座っても重たい人と軽い人で安定感あまり変わらないけど、大きなボールだと体重があれば安定するけど、軽い人はフラフラし易い感じがするでしょ?

掛ける力(操作による荷重)とタイヤサイズ(バランスボールのサイズ)の関係はそれと一緒で、タイヤって大きいと単純にグリップすると思われますが、潰し切るのが難しくなって温めづらくなったりもしてしまうモノなのです。

だからGT3はタイヤサイズがある意味、車両性能に対して適正、GT3RSはFSWなら53~55秒位のペースで挙動が乱れない様に綺麗なデータと車載映像を残そうとする位のペースだと、バランス良くて、まだ先に何かある様な余裕が感じられるのに、そこからタイムを出そうとしたり、とあるコーナーで一瞬行き過ぎたりすると途端にオーバーステア傾向になる事が多くて、、、そこがジェントルマンDrにとっては壁になってしまうのでは?と考えています。

絶対的な性能というよりは絶対性能領域まで前後バランスが変わり辛いGT3のほうが乗り易いって言っている人は良いレベルで走れている証拠、逆にGT3RSは乗り易いとか限界高いって思っているレベルはまだあと少し上の領域があって、ちょっと色々と車側でやらないと、、、ってバランスに悩んでいる人の方がその先になるかありそうな気がします。

GT3の時は52-53秒で走れたのにフィーリングは良いのにGT3RSだと54-55秒しか出ない、、、という悩みのジェントルマンDrが結構いるのですが、それはまさしくその状態と思われます。

タイヤの話をしてますが、デフとか4WSとかも結構関係していると思うので一概には言えませんが、これが鈴鹿に行くとRSのダウンフォースの高さと鈴鹿自体のコースレイアウトの特徴と路面のµ(ミュー)の高さでタイヤが自然と潰れてくれるので前後バランスが車の設計上の限界領域にFSWより近いところでも前後バランスが崩れずらく、だからRSの本来の性能を発揮できてFSWでは1秒も変わらないGT3(条件揃うと2分20-21秒くらい)とGT3RS(条件揃うと2分19-20秒くらい)と言う風に少しタイム差が出てくる。

GT3はオリジナルのままでもいいし、タイヤ銘柄や種類を変えてグリップ向上を狙っても意外と前後バランス変らず、なのでタイムの伸びシロも予想し易いのだけれど、GT3RSでFSWを走らせるなら少しアライメントや足まわり、空力バランスを調整して狙いの前後バランスを狙ったり、個々のドライバーの感性により寄り添ったセットアップをしないと伸びしろが作り辛い、、、そこがGT3とGT3RSのキャラの違いだったり難しさなんだと思います。

私ならGT3RSで何をするか?考えてみましたが、手っ取り早いのはRダウンフォースを増やす(ウィングなど)、でもこれは最高速が落ちるからAコーナーとか100Rでどれだけカバーできるか?が勝負ですね。
(高速コーナー系でタイムを削るセットはジェントルマン向きじゃないとも言えます)

だとしたら、もう一つ手っ取り早いのはタイヤサイズに合わせてグリップの高いタイヤに交換するか?です。

やはりフロント265、リア325のサイズなのにコンサバやMI PS2系ではサイズとグリップのバランス悪いのでMIならCup2R、MI以外ならピレリのコルサやトロフェオR(サイズがあるのかわからないけど)、国産系ならADVAN 052とかRE71RSとか(これまたサイズがあるのかわからないけど)、ここでオーバー系だからリアのタイヤを大きくするって考えるのはこの理論で言うと逆で余計に温めづらくてオーバーになるかもしれないので、リアのタイヤサイズは315にするとかもありまもしれない(タイヤの外径が変わるので車高補正が必要だけど)、もしくはフロントのスタビを張ってロールを抑え込んでオーバー回避するか?リアのトーを付けたり、キャンバーを付けたりして(大きなタイヤになれば必然的にトーもキャンバーもついていく)タイヤに自然負荷を増やして発熱し易いようにしてあげたり、リアのサスのストローク(特に伸び側)を追従系にしてイン側のタイヤの接地性を上げてオーバーを抑えるか?

色々な方法は考えられるけど、ひとつ言えるのはタイヤサイズを変えるのはメーカーが膨大なテストとデータに基づいて決めたサイズ = 前後バランスなので、慎重に!そしてノウハウのあるショップなどに相談をしたほうが賢明です。

そんな折、最近992GT3をFSWで走らせる機会があったのですが、タイヤサイズを見ると、なんとGT3とGT3RSのちょうど真ん中!フロントが255、リアが315ではありませんか!!

992から採用の電子デフも色々と効果ありそうだし、空力やパワー面でも更にタイム向上方向の992GT3は、同乗走行で先日も50秒を切っていたし、今後出てくる992GT3RSになった時に今の991のGT3とGT3RSの様な同じ轍は踏まないだろうからタイヤサイズが気になりますね(笑)

これって、996GT3やGT3RSから997GT3になったり、997GT3RSが出てきた時にも同じような事が言われていたんですよね、確か。

だから、最近のPORSCHEは電子制御(PDC)を切ったりトラコンOFFにはしない(出来ない)事がほとんど、それを前提にメーカーも車のバランス変化は考えられているのだと思います。

FSWだと50秒を切ってくるような超高性能なスーパースポーツカーが増えてきてタイヤサイズも大きくなっていく一方なので、タイヤの扱いも難易度がどんどん高くなって行って電子制御に助けられて走る度合いもどんどん高くなる、、、これがきっと時代の流れなんだけど、だからたまに996GT3とか乗ると自然でとってもフィーリングが良くて、絶対タイムじゃない良さってこれだよな~って思わせてくれる時もあって、、、でも、これから992GT3系もサーキットで観る事が増えてくるのでその辺も注目ですね!
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2023/03/12 17:44:17

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

この記事へのコメント

コメントはありません。

みんカラセレクト

プロフィール

「F-1の凄さを雑感的解説してみる(鈴鹿決勝前編) http://cvw.jp/b/145876/48355033/
何シテル?   04/06 11:09
レーシングドライバー 澤 圭太 1976.8.16生(44歳) 千葉県出身 B型 176cm/68kg 15歳でレーシングカートを始め98年4輪レース...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/4 >>

  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

リンク・クリップ

6月サーキット業務 本日のドラスー袖森で終了【ドラアカTV新映像 / 7月プログラム】 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/06/28 15:30:31
41歳を迎えて・・・幸せを感じたり素敵な時間の総量について考える毎日。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/08/17 01:36:34
BENTLEY 岡山-FSW戦のPRビデオ公開~!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/08/05 10:19:02

愛車一覧

トヨタ iQ トヨタ iQ
2008年12月16日納車の カーオブザイヤー受賞カーです。 ミーハーで奥さん用で購入し ...
トヨタ レジアスエースバン トヨタ レジアスエースバン
2010年5月よりワンデイスマイルのカートや備品を積んでの PRカーとして導入しました。 ...
ロータス その他 ロータス その他
トヨタエンジンのスーパーチャージャー搭載 240馬力使用です。 超激辛使用ですが 普 ...
プジョー 206 (ハッチバック) プジョー 206 (ハッチバック)
ホットハッチの真髄です。
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation