
GT4車両のレンタルを始めます、という話をしたいと思います。
ワンスマの各種プログラムを見ているとやはりここ1-2年で特にコンペティション系に進む方が増えてきている印象です。
自分のクルマでサーキットを始めて、レース専用車両を購入して公式戦へ、、、ワンスマの広場トレやドラサポから巣立ってそういう道へ進む方が増えているのでしょう。
その先が86のレースだったり、フェラーリチャレンジだったり、GWCA戦だったり、PORSHCEカップカー系のレースだったり、BMW M2CS戦だったり、Lotusカップだったり、、、色々とありますね。
レース専用車両を自分で購入し、メンテガレージを選定し、レース参戦の準備をして、練習メニューを構築し、マイレージ管理をしつつ消耗品の管理やタイヤの管理をして、、、となると自分でやったことある人ならわかるけど大変です。
手間の面だけでなく、あとはコスト面も、、、速いタイムで走れるクルマは比例してコストも高くなっていきます。
FSWで言うと、車両価格が新車購入時で2000万程度のクルマなら1分55秒~50秒くらいで走れる車両が多いですが、この辺がジェントルマンDrの色々な意味でのボーダーで、それ以上の車両価格でそれ以上のタイム(1分50秒を切ってくる)で走れる車両になってくると、例えばFSWなら300Rがドライでも全開で行けない感じになってくる(鈴鹿なら松ちゃんが全開で行けなかったり、シケインぬけて最終コーナーが全開で降りてくるのが難しくなってくる)、
つまり、パワーとグリップ(タイヤや空力の総合として)のバランスが崩れてくるのでタイムを出すという意味で難易度が難しくなっていく、、、という意味です。
そこで画像を見てほしいのですがMcLaren 600LT(青)は条件揃えばFSWを1分50秒を切ってくるクルマ、300R全開がギリギリ出来るかできないか?の車両です。
一方、今回のレンタル車両として導入するAMG GT4はこのデータは中古タイヤ(200km以上走行)で真夏の環境下だったので1分50秒台のデータ(赤)ですが、季節が良くなってタイヤのコンディションが良くなれば1分47-49秒で走れる車両です。
トップスピードは600LT程速くなく(POrSCHE 991GT3系に近い速度)、でもスリックタイヤでダウンフォースはロードカーよりも高いのでブレーキ時間が短く、旋回速度が高い。
要は減速と旋回の限界値が高いので余裕を持って走れて、パワーでタイムを出すタイプではないので走行中にジェントルマンDrほど余裕を持って走行ができる、という事です。
色々な車両を乗ってきている私が言えるのは
ロードカーでFSWを1分50秒切るような車両やFerrari Challenge Evoのように圧倒的なパワーで1分42-3秒とかで走れてしまうけどジェントルマンDr向け、、、と言われている様な車両の方がGT3やGT4車両より本当に速く走らせようとすると難易度高いって事です。
このレベルで走ろうとするとロードカーだと電子制御に助けて貰わないといけなくなってくる方も多く、タイヤもブレーキ関係も消耗が激しいけどレースカーはそういう走りをする事が前提だからかえって消耗パーツ系のコストはロードカーでチューニングしたり、沢山走ったりしてしまうより安価になっていきます。
ロードカーをディーラーメンテでサーキット走行をするのとレースカーをレースガレージメンテでサーキット走行をするのとでは、何かあった時の時間、コスト、手間が全てにおいて変わります。
でも、誰でも簡単に走れる!とは”敢えて”言いません。
タイムはそれなりですし(1分50~55秒くらいで走れれば最初は上出来です)、レンタル車両だから『自分のクルマではないから気軽で何も問題なければ安心安全安価で走れる反面、人のクルマである事を認識して大事に乗れて、もしもの際にはちゃんと責任が取れる』、という人でないと難しいです。
明文化はしてませんが
サーキット走行歴、ライセンス所持状況、FSWを自分のクルマで2分00秒より速いタイムで走った経験、自己所有の車両で複数台サーキットフリー走行をした経験があるか、ワンスマに限らず各種レッスンプログラム参加経歴、プロドライバーと何秒差で走れるか etc,,, この車両をレンタルして安全に走れるかどうか?の判断基準をある程度設けています。
上記に当て嵌らない方は、まずは車両の雰囲気や操作感を安全に確認して頂くために広場トレーニングの中などで走行経験を積んで、我々が見ていてOKであればRコースでのレンタル走行に移れるようにしようと思っています。
今後、そういった広場トレーニングの中での試乗会も設けていく予定です。
最初は『試乗プラン』というメニューを用意していて、30分スポーツ走行を1本あたり〇万円、、、という内容です。
(ここには車両の償却、前後&現場のメンテ、Pit、タイヤ、燃料、ワンスマのサポート、保険などコミコミの料金設定)
試乗プランを経て本格的かつ恒常的にレンタルプランを利用される方には
1日走行プラン、半日走行プランを用意していて、複数名で走行機会をシェアする事で単価を抑えるアレンジも可能です。
走行の為の操作系のドリル、コックピット操作系の説明、データ管理(車載やGPSデータ)、車両の管理、予習用の車載やデータの提供などがセットで付いてくるもポイントですし、もしもの際の保険もレース車両専用のサーキット保険に加入していますから、色々と条件やもしもの際どうなるか?というのはレンタルプラン利用前に説明をして理解をして貰って走行に入って貰います。
サーキット走行はリスクが伴うので保険に入っているから安く済む、安心というのはロードカーの保険とは少し考え方が変わるので、そこは了承して頂く必要があります。
このレンタルサービスをAMG GT4で運用するという事で、ワンスマの顧客様の中でまずは内輪的に試乗プランをスタートしていますが、マーケットとしては20-25名ほどは既にあると感じていて、本格運用の際に主軸になって比較的リピートしながらレース参戦を目指していく、、、という方はその中で5名前後になっていくと想定しています。
年間で恐らく15~30日くらいの稼働となり、レース参戦となるとこの車両で国内で目指すべきレースはやはりGWCAのGT4クラスだったりS耐のST-Xクラスだと思います、そこに出場するべく、そこに出場できる車両で自分の個人所有の車両のリスクや負荷を考えないでサーキット走行が出来るというのは大きなメリットだと思います。
実は9月の走行予定は14日、15日、20日、21日と既にFSWでの走行スケジュールの中で本格運用系の方、試乗プラン利用の方で埋まりつつあり、恐らく開催できるであろう9/29(金)のFSW P7で開催のプライベート広場トレーニングの中で『まずはRコース走行の前に安全な環境で様子を見てみたい』という方向けの試乗会プランを用意する予定:自車で広場トレーニング走行も可能です(先着4名でワンスマメールニュースで今後案内予定)
10月以降は本格稼働になっていくと思うので、海外勢からも実は既に引き合いがあったり、レース出場をしている方々の中でのシーズンオフのトレーニングプランとしての相談も既にいくつか頂いています。
特にAMG GT4はデータ豊富でパーツも豊富、GT3車両レベルで車両が構成されていてロードカーに近いコンセプトのGT4の中でも今後もっと先のGT3ってなった時に雰囲気を知って置ける、、、GT3は色々な意味でより難しくなるし、カップカー系はコストの問題や難易度で考えると、、、このGT4の領域って色々な意味で色々な方向から”丁度いい所”なんだと思います。
レースカーならでは「圧倒的な安全性」というのも逆にGentleman Drにとっては大きなポイントだと思います。
興味がある方は是非ご一報を頂けると幸いです。
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2023/08/26 19:07:13