
9月になってまだ暑い日が続いてますが、FSWでは先日 FIA-WEC戦があったり、F-1も今週はシンガポール、そして来週は鈴鹿と『モータースポーツの秋』がやってきています。
FSWは来週末と10月頭ににフジチャン戦があるので、参戦予定の車両が徐々に練習走行としてスポーツ走行を走る機会も増えていて、でもスポーツ走行自体は多いとは言えないから『スポーツ走行が多めに設定されている日』に集中する = 混む傾向が強くなっています。
2.00~2.10の間で走れる車両はS枠でもNS枠でも走れる『黄金ゾーン車両』の場合、自分より速い車両に抜かれながら走るか?自分が抜きながら走るか?その日のSとNS枠で走っている車両の車種や台数でS枠にするかNS枠にするか選べるのがメリット。
私の経験上
S枠は速いクルマだから比較的上手な方が多いから走り易いけど自車がトップスピードではなくコーナーでタイムを稼ぐクルマだと周りからは嫌がられる傾向が多く、たまに見かけるトップスピードは速いけど慣れてなくてテクニカルセクションは引っ掛かってしまう車両は仮にそこで抜いてもストレート区間でまた抜かれてしまう、、、というリズムが掴み辛い所に入ってしまうかも?
NS枠は比較的、慣れてない方が多く、たまに車格的にはS枠なのに、慣らし運転だったり、タイムはまだまだ出ないからとNS枠を走る方と遭遇すると、自分が想定しているラインやブレーキポイントではない走り方をしていて、近くを走るのが怖いって時もある、、、
凡その雰囲気としてその車両を上手な人、プロ級の人が乗ったタイムの5秒以内であればその自分のタイムで嵌る枠を走っても大きな走り辛さを感じる事も周りに与える事もないけど、それ以上だったり、例えば8秒以上タイム差があると、自分のタイムに当て嵌めて走っている枠でも他の車両とのタイミングが取り辛かったり、相手も近くを走るのが怖いな~という印象を与えてしまう事が多い気がします。
ゴルフも120切れないくらいのグループだと後ろの組が渋滞するでしょ?
だからスポーツ走行の日程だけでなくそのサーキットで開催されるレースも勘案して、このWEEKは混みそうとか、あとは天気予報を数日前から見ておいて週末のスポ走でも近くにレースWEEKがなければ予報が悪いと意外と半日しかないような日は”特日”として空いている週末のスポーツ走行という事もあり得る、、、
VITAとか86などのローパワー系の車両は30分のセッションをとにかく最初から最後まで走り続ける(走り続けられる車両という事)傾向が強いので、それらの車両が多い枠はセッションの中盤以降でもコース上の台数が減らないけど、走行している車両の傾向次第では中盤以降のコース走行台数が減る傾向の時も多いので(比較的S枠はそれが多い)、走り方を工夫して空いている時間帯に走行するようにするのも効率がいいと思います。
混んでいる状況になればなるほど、プロはその中でもクリアを取ってロスを最小限に走れるけど、慣れてない人ほど、クリアを探す技術も周りにクルマが居る時に影響されない技術も低いのは仕方ないので、空いている日、空いている環境を探して走るのがベター、、、だから30分7000円で60台走行している枠を『走り辛い、怖い、危ない!』って言いながら14000円かけて練習になっているのかどうか?わからない走行ではなく、30分×2本で60000円(コストは4倍以上だけどピットが使える)だけど15台以下(コース上は1/4)で、慣れている人多くて『走り易い、安全、Pitも付いてる!』という環境、効果効率を重視できる人は10/19(木)のワンスマ McLaren Free Run走行会(McLarenでなくても応相談、スリックタイヤ装着車も可)、もしくは台数上限25台(MAXスポーツ走行の約40%だけど、参加費は1.8倍の25000円)というワンスマ走行会で走るのが良いと思います。(これはPR 笑)
10/19 McLaren Free Run(マクラーレンでなくても応相談です、スリックタイヤ装着車も可)は >>>
こちら
同日開催のワンスマ走行会 >>>
こちら
速いクルマ、慣れている人ほどその方がコスパ高い、、、
速くないクルマ、慣れてない人ほどその方が安心して集中して走れる、、、
、、、です。
個人的にはスポーツ走行にも先着15台のWeb予約事前決済型の『プレミアムNS/S枠』みたいなものを作って貰って1日に朝と午後に1本づつだけでもそれがあれば、混んでいる一般枠と空いているプレミアム枠で走り方の使い分けが出来る
FSW Rコースは平日1時間が73万だから60台まで走れるので12000円/1台、だからスポーツ走行30分の値段(7000円は割高だけど空いている可能性が高い)が決まっていて、土日祭日になるとそれが95万になるから単純に計算して16000円/1台、だから30分の値段(単純計算だと30分8000円だから実際の7500円は若干割安だけど混んでいる可能性が高い)は『リーズナブル:安いという意味ではなく値段には理由がある、というのが理解できます。
総じて言えるのは、、、
スポーツ走行の場合は『ちょっとラップタイムの割(1分50秒切るか切らないか?)に対してトップスピードは遅くてテクニカル区間が速い、そして上手い人が多いインタープロト車両や、傾向特性は同じでもラップタイプが10秒くらいそこから遅いVIT車両が沢山走っている日、それから(それに加えて)ストレートも速いPORSCHEカップカーやFerrariチャレンジだけど、比較的慣れてない人がDriveしている事も多い、、、この辺が混ざってきて、そこにロードカーが居たり、300km出ちゃうけど慣れてないから1コーナーは250mより手前でアクセル緩めてしまう人も居たり、レースに出る為の練習の人、初めて走る人、経験はあるけどロードカーでレースに出る為に走っている訳じゃない人などが『ごった煮』になると、ピットやワンスマラウンジ内のモニターでコースカメラを追っていても冷や冷やする事が多いって訳です。
ここからは視点を変えて、、、ここからは『パワーのある車を舐めてはいけない』というお話をしたいと思います。
サーキットを走ってみたい!という方には2通りあって、良く下調べをして広場トレーニングやシェアリングなどから始めて徐々にレーシングコースに行く優等生タイプと
昔はそれが普通だったんだけど、結構な高性能車両を買ったのをきっかけに知り合いから誘われた、、、とかでいきなりサーキットデビューを果たす『不良タイプ』(笑)
実は不良タイプの中にも2通りあって、あ!これは危ないからちゃんと練習する機会を設けないと、、、と気づくタイプと、まあ何とかんとか出来るし楽しいからそのまま行っちゃえタイプ、、、
不良”前者”タイプは広場トレーニングとか参加してみると『これは最初に必要だった!これが出来るようになってもレーシングコースは気を付けよう』ってなるので意外と大丈夫なんですが、危ないのは『生粋の不良 = 不良”後者”』の方々です。
高性能車両って大体2000万円以上するじゃないですか、FSWなら吊るしで2分切って、ちょっと弄ると1分55秒切るか?って感じだったり、吊るしで1分50秒近く、もしくは切ってしまうような車は”超高性能&超高級車”なハズ。
そういう高価な車ほどコーナー出口の内側(広いFSW Rコースでも比較的出口の内側は狭い)で、特にAコーナー、100R、300Rが鬼門、13コーナーやGRスープラ、最終の様にアップダウンやコーナーの入口と出口のRが違ってトリッキーなコーナーも速度域は低めでも出口イン巻は多い、、、
そこで一発壁に当たる様なクラッシュをするとすぐに500万、1000万の修理費は当たり前で、ディーラーメンテの車両だと修理するとしてもパーツが届く、治すなど保険も絡んでくるとより時間が掛かって、1年以上手元にサーキット走れるクルマが無い、、、って事になるのも良くある。
そうすると皆さん何するか?というと、サーキットを離れてしまうか?もう少し練習台になる易しいクルマで練習しておこう!というパターンが多く、そこで86やロードスター系など本気の練習用に行くパターンと、そうは言ってもパワーや見た目も気にしたい!という事でケイマン&ボクスター系に行くパターンに分かれますね。
そういう意味ではサーキットを始めるタイミングだろうと、痛い目にあってしまったタイミングでも、比較的上手くRコースを走れている方のプラスαという意味でも『壊さない為、安全の為』に”広場トレーニングは絶対”と言えます。
練習用マシンという意味では、上記の86、ロド、ボクスター、ケイマンは鉄板。
86やロドならレースもあるから、走ってみてこれはこれで楽しい!ってなって競技志向に移っていく方もチラホラ。
ボクスターやケイマンに行く系の方は、ドライビングを今まで以上に精度高く磨き、車両も少し弄ったりする楽しさやセットアップによる違いを体感したり、その効果を活かしたドライビングに修正したりするのもトレーニングとしていく方も多く、上手くなって元の車両も治ってきた位にはスキルだけでなく考え方も変わっていて、せっかく治ってきたマシンだから腕を磨いた成果は試してみたいけど、また何かあったら色々と大変だから、もっといい方法はないかな~?と考えるのが自然で、そういう方々に向いていると思って用意しているのがAMG(FIA-GT4)車両のレンタルサービスなんです。
ワンスマが運営する Driving Academy TVでも『981ボクスターS@FSW 3秒速くなるまでの取り組みを解説』がいまの最新映像です。
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こちら
タイヤをハイグリップに交換、次に脚を変えたらタイムは改善したもののオーバーステア傾向が強くなり、対処しようとセッティングを変えたら逆効果、ならばとセッティングを戻してホイールとタイヤをサイズアップ…という流れ。
最初が6月、そしてセッティングが仕上がったのは8月で、中古タイヤにも関わらず3秒改善なので、冬に新品タイヤを使えば当初の5秒アップぐらいの改善?
そういった一見回り道のように見えても『急がば回れ』がサーキットでは正解の場合も多いって事です。
前編のスポーツ走行の所でも書きましたが、、、
高性能車両ほどプロが乗ったタイムとの差は広がり易く、やはり1分45秒で走れる車両を1分55秒くらいで走っている状態ってタイヤも車も(特に空力)設計上狙った暖まりや動きになってないから、本来の動きではなくかえってフラフラする事も多いです、FSW Rコースで言ったら300Rが全開でいけない車やドライバーは『警戒レベル』を上げておく必要があって、2分切るか切らないかくらい迄の車両なら300Rは”曲がっている直線”ですからね。
私が知っている中だけでも上記の警戒レベル上昇すべきケースで残念ながら何かが起きてしまった方は10人近く居ます。
走らせる環境づくりは非常に重要なので、高価な車両に乗っているんだから変な所は”ケチってはいけない”と思うし、何事も高い車を安全に走らせようとするとコストの面も、時として色々な事が無駄になることもあるけど無理しないで控えておく、止めておく、、、そういったいい意味での”心のリミッター”をコントロールできるかどうか?が重要。
AMG GT4のレンタルサービスも色々な経験をした人は、高性能車両をいい状態で走らせようとするとどれだけのリスク、どれだけのコストが掛かって、どれだけドライバーがちゃんとしてないといけないか?も理解できるのでプランの内容や料金もリーズナブルである事が分かってくれると思います。
リーズナブルって安いって意味ではなく、理由がしっかりしていて妥当、コストパフォーマンスが良い、という意味ですからね。
サーキット走行のレンタカーは最近は充実していますね。
ワンスマが協業をさせて頂いているHC シェアリングさんも利用者、会員がどんどん増えて行っている様子ですし、ワンスマでも活用される方が増えています。
ワンスマでもGT4レースカーのレンタルプランを始めていますが、HCシェアリングさんとはまた違うゾーンのレンタカー運用だと思っています。
街のレンタカーだってKカーやコンパクトカーを1日借りるのとサイズが大きかったり高性能な車を1日借りるのでは2-4倍の価格差がありますが、サーキット走行をするレンタカーも同様、もしくはもっと差があるのは当然。
5倍の車両価格、3倍のメンテに掛かる手間や消耗品のコスト(日数や人工も含む)、2倍の走らせるのに必要な人数、3倍の保険料、、、だとしたら1日に2本走行するコストが(1年に掛かるコストが86を年間40日稼働させたのとGT4を年間20日稼働させたのでは4倍、同じ日数稼働にしたら6倍くらい全体コスト)
が変わるのは当然なので、86だったら6万円(GT4の際に付帯するドラサポサービスetc入れると10万前後)のものがGT4車両になったら60万円になるのは算数が出来る人なら当然理解できるはずです。
サーキットレンタカーは安く借りれるから高級な車両でも気軽に安価で借りれる、、、という考え方は非常に危険な面があって、何かあったらその車両を買い取るなり代わりの車両を提供できる位の覚悟や想定はあるけど、手間や初期費用を考えたら1回1回のコスト抑えて、何もないように無事スキルアップ、はたまた目指すべき方向を見定めておいて、次の本当にやりたい事の為に時間とコストを使える環境を整えておく、、、という考え方が正しいレンタカーの活用法なのだと思います。
因みにカップカーやチャレンジ車両などのワンメーク車両は、速さ的にはもっと速いけど、もう少し車体価格やパーツ値段、エンジンやギアボックス等の使用できるマイレージなどが特殊なのでレンタルしようとするとGT4レベルよりもっと高価になり易いし、GT3車両だって同じ側面があったり、Driving難易度も高くなっていくので、そういう意味でFIA-GT4とかBMW M2CSくらいが色々な意味で”丁度良い”って言えるのだと思います。
それがワンスマがレースカーレンタルサービスとしてGT4車両をチョイスしている理由の一つです。
と、まあ
色々と走る環境面と上手になる方法面とでお話してきましたが、自分の胸に手を当てて自問自答してみたり、今後の方向性に悩んでいる方の参考になれば、でした。