皆さん、こんにちは、澤圭太です。
ABSSA Motorsportとしてのレース活動スタートに向けて
色々と準備系が進んでいますが、今週末は強行スケジュールでマレーシア Sepangサーキットで開催されるGT World Challenge Asiaの開幕戦に現地視察出張
いま往路の機内からですが、久々のMalaysia / Sepangちょっとドキドキしています
レースデビューに向けてのスキルアップを色々な手法で進めて貰っている3名のジェントルマンDrですが今のところ計画に沿って順調にスキルアップしていると思います。
本当は時間を掛けてやるのが良いのでしょうが、ケツが決まっている状況でいかに効果的に進めるか?
ここから皆さんにとってのスキルアップの正攻法が見えてくると思って、今日はその話題を書きたいと思います。
『初めて走るサーキットの攻略』
言葉にするとそんなに難しくない様に聞こえますが、これは場数が必要です。
まずは自分のクルマでホームサーキットを走り込むことが必要
そしてそこで基礎を学んで出来るようになる、知識を蓄積する為にやはりこれまた正攻法ですが『広場トレーニング』などの基礎反復トレが必須と考えます。
じゃあ次になにをするか?というと
ホームコースでレースなどの競技に出てみると良いでしょう。
公式戦でも良いし、自分のクルマで、、、となると非公式のレース形式の走行会でも良いです。
出場してみると、走りの質を上げる必要があると言う事を痛感するハズ
自分のパフォーマンスを直ぐに出せるようにするとか、周りの車両が居ても自分の走りが出来るようにするとか、、、
意外と非公式戦のほうが気軽な分、コース上で出会う他車の動きはリスクがあったり、公式戦以上にクルマの性能の幅も広くて走り辛さがあるのが通常
だから、やはりある程度走れる様になったらJAFライセンスを取得して公式戦で走るのが良いと思います。
まずは自分のホームコースにしているサーキットで開催されているローカルレースでいいでしょう。
自分の持っている車両に近いか、最初は性能的にはそれより低い所からでいいです、レースでは速く走らせる以外の部分が最初は足を引っ張るので車の速さは落とした方が余裕が出来る
そんな風にサーキット軸を定め、余裕のある車両で競争をしてみる
広場トレーニングでその車両の思い切りの状態をなるべく知っておくのも有効です。
そうしたら車の軸を変えずに他のサーキットに行ってみたらどうなるか?試してみると良いです。
そのサーキットに行って攻略の難易度というのがサーキットの特性によってあるので下段を参考にしてください。
初サーキットは自分がしっかり走り込んでいる車両か、性能的に余裕がある車両である事がマスト
そこでその車両で走って上手い人のタイムから国際レーシングコースなら最低でも4から6秒以内、ショートコースやミニコースなら2から3秒以内で走れる様になるまでは走り込み
走り込みと言っても、元来サーキットは沢山走り込めるスポーツではないので(コストや時間の制約があるので)、シムなどで有効な事前準備や実際に走行しての復習検証走行もあると尚良い
その辺のタイムまで行けない場合は車両もしくはサーキットの選択を自分のレベルに見合う所に修正する必要があるし
もしそこで範疇に入ってきたら、次はクルマのレベルを上げるというのが正攻法だと思います。
そういった車両選択に迫られる時はパワーウェイトレシオが近く、駆動方式が近く、シフトもMTに拘らず、コース慣熟に振る為に楽に走れる車両を選択するのが賢明
ABSSAで今年Driveする皆さんを振り返ると、、、
McLarenロードカーでサーキット初めて、同じ駆動方式でカーボンモノコックのAlfa 4Cで基礎練習や他のサーキットへ行く練習を実施
フェラーリチャレンジやGT3車両で広場トレにも参加してレース経験を積んだ方
最初はそういったトレーニング無しにChallenge Evoで色々なサーキットを走り出してしまい、色々とアクシデントに遭遇していたのが基礎練習と正しい正攻法のステップを構築して地道にやってきた今は、どの車両でどのサーキットを走っても危なげなく車両を自分のコントロール下に置いて想定するタイムどおりに走れ、レース経験がもっと増えて行けばレース運びもこれからもっと上手くなるし、そうなるとタイムレベルも自然と底上げになるだろうな~というレベルに達している印象
もう1名の方は
Ferrariのロードカーでサーキットを始め、Porshceに切替えてFSWをまずは走り込み、タイム的には同レベルでもスリックタイヤになったりダウンフォースがあったり、駆動方式が変わったGT4車両で最初は苦労してましたが、86等のローパワー車両でのトレーニングや公式戦経験値をFSWで増やし、AMGも危なげなくコントロールできる様になってきました。ここからはレースが控えているので自分のPORSCHEでまずは初めてサーキットを経験し、次はAMG GT4でそのサーキットへ。
自分の限界値とレース経験を蓄積する為にFerrari Challengeでも合間合間に走行しFSWでのレースを控えている状況、これをクリアするとAMG GT4でのFSWは性能的に余裕が出来るハズで、その部分を他のサーキットを走る事やそこで競争をする、という事へ転換できるように、、、とプログラム構築しています
最後の1名の方
この方はサーキット走行経験自体がまだまだ乏しい状態からスタートだったのでハードルをまずは下げる事から
AMGでの走行はまだまだ難易度が高く、走りの安定感も出せない状況でリスクもあるスポーツなのでコンセプトを転換!
まずは86とかのローパワーの車両で思い切り走れる様に広場トレなどを重点的に実施、そして86でまずはFSWでインストラクターの4秒以内を目指す!
まだあと一歩のところですが、荒治療的にFSWチャンピオン戦に出走し、自分で感じて考えて走る事を習得しだすとタイムの出方が良くなってきている。
昨日、FSWでレースに出た車両で初鈴鹿を体験し、事前にシムなどできっちり準備をしたことも生きて初めての鈴鹿でインストラクターの5-6秒差位で走れる様になってました。
鈴鹿のコース攻略難易度は世界随一レベルなので、これって結構凄い事!
この経験をFSWに転換してGT4で走れれば、きっと今まで以上に走りの質が向上しているであろう!というのが週明けの走行予定に向けての期待値で、今度は来月いよいよ、それらの経験値を踏まえてGT4でSUZUKAを走るプランを用意しています。
こうやって、個々の皆さんの背景や目標、そしてキャラクターを加味してトレーニングプランを構築していくのもワンスマの強みだと思います。
個々のプログラムに都度参加しているだけではないトータルコーディネートって奴です。
こうった経過を増やすと自然と初めて行ったコースの慣熟速度は上がります
FSWを基準として他のサーキットの慣熟難易度を数値化すると、、、(最高難易度10として)
十勝 4
SUGO 7
茂木 4
筑波2000 5
袖森 5
鈴鹿 10
セントラル 7
岡山 6
オーポリ 9
国内のショートミニ系(本庄、筑波1000、茂原TC、FSWショート、スパ西浦、タカタ、HSRなど)は割愛
しかしスパ西浦がトレーニングには凄くいいコースだという事は書いておきます。
海外に置き換えると(澤が走った経験があるコースのみだけど)
英 シルバーストーン 8
ベルギー スパ 8
仏 ル・マン 9
独 ニュル(GPコース) 8
→(ノルドシユライフェは20 笑)
メキシコシティ 7
米 コタ 10
中国 上海 9
バーレーン 7
仏 ポールリカール 8
マレーシア セパン 8
中国 Zhuhai 4
シンガポール 9
仏 マニクール 8
独 ホッケンハイム 7
伊 バレンシア 7
伊 バレルンガ 6
伊 モンツァ 5
アブダビ 8
ドバイ 9
タイ ブリラム 4
タイ バンセン(市街地) 10
タイ ビラ 8
マカオ 15(最高10なのに)
あと
シドニー(シドニーともう一つアデレード近郊の名前は忘れたけど走った事あるコースあり)
ニュージーランド(名前忘れた)
インドネシア(ジャカルタのSENTULE)
中国北京 金港サーキット
中国上海 市内にあるショートサーキット(名前忘れた)
中国 オルドス
ハンガリー いいコースだったけど名前忘れた
、、、とかありますが割愛(もう色々と忘れてる 笑)
はい、話は変わって、、、
Driving Academy TVのご紹介です。
▼アウト・イン・アウトは本当に速いのか? と題して現在新映像が公開されています。
https://driving-academy.tv/member/driving-technique/out-in-out-fast/
今回は複合コーナーのマネジメント検証編。
FSWの13〜GR〜最終コーナーを模した、ウェットの広場コースを舞台に、どのコーナーを優先して走るのが効率的なのかを検証します。
定説に反して、3個目(ベスト31.3秒)より2個目(30.74)、2個目より1個目(30.35)を大きく使って走ったほうが速いという結果に。
3つともミドルで走ると30.50。
バランスを取った走り方とも言われますが、どのコーナーも中途半端で、必ずしもベストとは言い切れない検証結果に。
続いて、1つ目と3つ目を舵角90度に制限してみると、31.3秒と、意外と健闘。ウェットなので、それ以上に切ってもあまり意味がないこともある、という興味深い結果となりました。
最後は電子制御。
3段階ある真ん中のS-VSCで30.91。ONにしても、介入を少なめにコントロールできれば、割といいタイムが出ることが分かりました。
ここから分かったことは、3つ目のコーナーはウェットだと滑りやすく、ここを頑張ってもタイムにつながらないということ。
このように、定説を信じるだけではなく、いろいろ試してデータを取って検証していくことが大切です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
ワンスマで募集中の以下のプログラムも宜しくです。
各プログラムの募集ページは >>>
こちら へ
4/29 袖森フェスティバル&袖-1GP 2024 Rd.2
→ ABSSA AMG GT4お披露目&デモランもあります
5/5 オートポリスでの同乗ドラサポ
5/6 袖森ドライブスルー走行会
5/17 ワンスマ座学 @ HC Simulator(新宿牛込柳町)
5/19 ワンスマカート @ City Circuit Tokyo Bay
5/21 少数限定プライベート広場トレーニング
→ HPで一般募集してないので事務局にASK !!
5/30 ワンスマ走行会(こちらは定員) / McLaren Free Run走行会
6/2 広場トレーニング
6/13 CCMC 鈴鹿同乗ドラサポ
6/27 トレド246(FSW)同乗ドラサポ(近日募集スタート)
6/30 袖-1GP 2024 Rd.3(Rd.2終了後に募集スタート)
などなど
宜しくお願いします!