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2024年11月10日

高性能車両は高性能を維持する為にやはりコストと手間がかかる

高性能車両は高性能を維持する為にやはりコストと手間がかかる 先日のMcLaren Track Dayの中でPure McLarenという本国仕込みのMcLaren 公式レッスンプログラムが開催されました。

今回は来年の本格開催に向けての試験的開催としてワンスマが運営を担当、普段の同乗ドラサポの運用を元にMcLaren公式として進められるようにアレンジをして、、、当日を迎えました。

開催が決定したのが1か月前、既にTrack Day自体の準備は3か月前くらいから運営会社主導で進められていて、そこに乗せ込む形でも開催となった為にタイスケや追加募集による各リテーラーさんからの参加者募集など、ギリギリまで不透明な部分や流動的な事も多く、8名の参加者を見ると普段からMclarenでサーキット走行をされていてどんな感じで走る方か?ある程度予想が付く方も居るし、関東圏ではない方々も年に1度のお祭りに合わせてFSWに集結するので、そもそもFSWの走行経験に乏しい方も想定し、個々の参加者のレベルに合わせてインストラクターを割り振るという観点も付け加えての進行となりました。

タイスケ的にも他にもともとエントリーしていた走行クラスとの並行になる方やPure McLarenに参加できるなら専用走行枠があって、走り易い環境だからそれだけに集中した方が効果的と後から走行クラス変更をされた方なども居たので、ここのレベル、その日の走行予定なども含めてのプロファイリングの為の当日の朝まで情報収集が一番の肝、そして広いFSWの会場内で参加者(車)を見つけ、機材をインストールし、後から付け加えたからこそおきるタイスケのオーバーラップの部分にも配慮した進行に努めました。

結果としてレベルが既に高い参加者の中でも更にタイムアップを果たした方、今まで何となく目標設定が無く走っていた方にも新たな走るモチベーションが生まれた方、自分のホームコースに戻っても活かせる考え方や走り方のコツ、今の自分の癖や問題点が明確になった方などいらしたみたいで、非常に有意義なプログラムだったと思います。

私もワンスマでやってきたノウハウがこうして活かされているのは非常に光栄ですし、Pure McLaren日本初上陸初開催の瞬間に中に居れた事は意義深いと感じました。

さて、
私はこのPure McLarenの中で765LTの方と750Sの方を担当したのですが、750Sは実はFSWでしっかりタイムを狙って走るのは同乗同行と言えど初でして、本人もビックリの1分44秒台が出たのでした。

一方765LTは1分46秒台と順当な所、、、

今日の話題はこうした高性能の車両のタイヤやブレーキの大切さの話です。

765LTの方は昨年から使い続けている純正装着のピレリ/トロフェオで当日も朝ご自身で別走行枠で走行し自己ベストに迫る1分49秒台を出されてました。

タイヤの経年変化や残っている山を考えると同乗走行で46秒は上出来でしょう、恐らく新品タイヤで単独で走れば765LTは今の季節ならFSWは45秒は間違いなく出るハズ。

一方、750Sは予想では「765LTとFSWなら同等だろうからやっぱり45秒?同乗ならうまく纏めても46秒台だろうな~」と予想していたのに44秒台だったのでビックリ!

これはポルシェGT3とGT3RSの関係とも近くて、ダウンフォースが強いRSのほうが速い所とダウンフォース = ドラッグでもあるのでFSWの場合は長いストレートや加速区間の多さがプラマイゼロにしてしまう時がある、これが鈴鹿ならRSのほうが1秒位速くなるんだけどFSWだとラップタイムにすると同等になってしまう、あと大きいのがタイヤサイズで、タイヤサイズが大きいとしっかり潰してあげないと前後バランスが設計上の状態にならなくて変えってアンバランスに感じたり、タイヤが良い時から経年変化したり距離が進んでくると個々のドライビングによっても生じる前後タイヤの減りのバランスが崩れてこれまた乗り味の変化が大きくなる、、、

これが今回の765LTと750Sにも起きている印象でした。

実は750Sのほうは純正装着タイヤではなくUS製のこうしたハイパフォーマンス系車両にいま人気のSタイヤに凄く近いラジアルタイヤを装着していたからのタイムというのもあるかと思います。

タイヤに関して言えば、、、このUS製のタイヤはそれはそれで空気圧管理が少し繊細だったり初期グリップの上がり方が純正装着のタイヤとは違うなどの気を付けないといけないポイントもあるのですが純正装着タイヤは一般道でも走る事を当然ながら考慮する必要があるので、こうした700馬力以上のクルマでサーキットを上手に走れる様になってしまった方からすると暖まりは良いし、グリップのピークもラジアルタイヤとは思えない位いいけど、パワーやダウンフォースに対してタイヤの構造が撒けてしまってタイヤの減りが早かったり、ブレーキング時や高速コーナーで撚れる感じが出たりするのが不満になってくるはず、それからいい状態を維持しようとすると1set〇十万もするタイヤを頻繁に交換する必要も出てくるのでブレーキ周りも含めてコスト面も心配、、、となる。

こうなっていくと、皆さんがそうなっていくように、、、自然とレース専用車のほうが安心安全でコスパが高いって方向になっていくものなんですけどね(笑)

でも、そこはラジアルタイヤの限界なので純正タイヤに求めてはいけない部分で、一般道を少し犠牲にするなら今回の某US製タイヤみたいな選択もありです。

750Sは720Sに比べての一般道の乗り味がマイルドでいいし、サーキット走行でもダウンフォースのバランスが前寄りになって高速コーナーは765LTと互角、で中低速はクルマのオリジナルの回答性の良さを発揮できるので765LTのタイヤなどのコンディションが良い状態ではない時と比べるとこうした逆転現象が起きる可能性のあるポテンシャルだというのが分かりました。

US製タイヤは構造がまずしっかりしているのでブレーキングや高速コーナーの安心感があるし、グリップ自体も実は純正タイヤのピークとあまり変わらないんだけど、構造とのバランスが750Sや765LTのようなハイパワー&ハイダウンフォースの車両との相性がいいので、タイヤグリップ低下による前後バランス変化量が少なく、まずタイヤが偏減りしづらい上に距離が行ったタイヤでも同じ操縦性が比較的保てるというのがジェントルマン向きとも言えます。

Ferrari Challengeの車両もそうですが、やはり扱いやすさを重視してその分タイヤの美味しい所が狭くなると100km走行したらもう新品の3秒落ちになってしまうみたいな現象になってタイヤを一杯買って走らないとレースに向けて練習にならない、、、みたいな事が起きる。

今回のPure McLaren参加者の中にも購入した時から山が減ってないからタイヤを交換してない、とかリアパッドが残量センサーまであと2mmっていう方も居て、電子制御で守られて走行する方ほどリアパッドの減りの進行が早くなるし、タイヤの山だけでなく新品で下ろしてから時間、前回走行してからの期間がタイヤの性能を大きく左右する事を意外とまだ知られてないというのも浮き彫りになりました。

ハイパワーのクルマにプアーなタイヤは宝の持ち腐れだけで済むならまだいいのですが、暖まりも操縦性も悪く走っていて気持ちよくないし、危ないし、良い事ないです(苦笑)

私は5枚刃のT型シェーバーで毎日髭を剃るのですが、このタイプは替刃も高い!
でもある日2-3日無精ひげを伸ばしてしまった時にスムーサーの減った刃で剃ると痛くて剃れないって事があります、旬を過ぎた時に性能が一気に落ちるっていう高性能車両には高性能タイヤをって事と一緒だし、交換する時も良いものをいい状態で保つにはコストが掛かるって事とも一緒です。

せっかく高性能の車両なのにひげ剃ったり痛かったり血だらけになってしまうようなコンディションのパーツを付けておくのは、、、というお話でした。
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Posted at 2024/11/11 12:09:16

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