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2025年04月06日

F-1の凄さを雑感的解説してみる(鈴鹿決勝前編)

F-1の凄さを雑感的解説してみる(鈴鹿決勝前編) F-1鈴鹿が春開催になったのが段々慣れてきた澤圭太です。

本日決勝ですが、そこまでのを観ていて雑感。

まずF-1て速い!
地球上で一番速い乗り物であるのは間違いないんですが、、、
昨日某F-1スポンサー企業の名古屋での会合にシムを展示協力する業務で行ってて、滅多にシムでF-1を走らせる事はないのですが自分でとりあえずやってみたら、速い速い、、、(笑)

良く知っているつもり(ポール獲得も最近は鈴鹿が多いので/2021年S耐鈴鹿のST-Xクラス、2023年GTワーチャレ鈴鹿)だけど、全然走らせ方が違う。

コースの事から書くと、、、
まずT1はもうその先がストレートだったらコーナーじゃなくなっててT2の為の減速をT1のうちから始めているだけ、何ならT1はT2を少しでも奥から回り込む為か?車速高めて車体全体のDF増やした方が速いからか?Inについてない(特に軽タン&新品ソフトでアタックの予選などでは)、S字からDLも考え方が違っててS1は基本全開でS2は出口アウト一杯からS3に向けて少し右にフル程度でコース左半分だけで完結している(ロードカーで鈴鹿走るとS1-S2で頑張りすぎるとS3以降がキツくなる)、S3出口も外側はアウト(右一杯)使い切ってそのまま逆バン、逆バンからDLはDLがコース幅一杯使わなくても全開で行けるF-1の場合は逆バンの出口でコース左端までしっかり使ってDLにコース真ん中から入っていく(DLを全開で行ける分を計算してその手前の速度やコースの使い方を逆算している感じ)。

デグ1は驚速(笑)、Q3のフェルスタッペンの車載見たらシフトダウンしてない感じなのでKカーにハイグリップタイヤを履かせてFSWのAコーナーをちょいブレだけで曲がっている様な感じ(車格、車重、パワー、ダウンフォース、タイヤグリップなどは全然違うけど今のF-1ってきっとそれら5要素のバランスが物凄く高い所で同じ様な感じなんだと思う)

ヘアピンはやっぱりQでは3速を使っている所多いからCPに着く為に車速を落とすくらいならDFも出るしCP外して、まるでWetライン?ってくらいコースの真ん中を走った方が速いのでしょうね、オランダのザンドヴォールトのバンクへアピン、皆で外の壁ギリギリのアウトラインを走っているのと度合いは違えど考え方は一緒!

松ちゃんだってコース左側まで行く必要がない位で全開だし、スプーン1もデグ1同様驚速、、、でもここはギア1個落とすけど7→6、スプ2も6→5だから8速ギアのF-1でスプ2が5速って事はT-2もきっと同速度域だから5速だろうし、コースの中で車速落ちるシケインとヘアピンでさえ一瞬3速だから、どれだけF-1が中高速域のコーナーが速いか?って事、中高速が多い鈴鹿だから余計にそれが目立つ!

130Rも松ちゃんと一緒で今のF-1が予選の燃料 + タイヤグリップだとコース幅全部要らない感じ、、、シケイン1個目の飛び込みも感覚としてシケインというよりはロードカーならデグナー2個目くらいの速度感(苦笑)

最終コーナもin側の4脱気にしないといけないのでは?ってくらい壁ギリギリでコントロールラインまで最短距離だし、、、

でもそれらは26秒後半~28秒の予選レベルの状態の話で、これが150litter積んで、予選より90-100kgくらい重たくなった固めのタイヤでの走りになるときっとDryなら最初は33秒くらい、ファステストは決勝後半に燃料が軽くなってきて30秒切るかどうか?って予想だけど、そんなタイムレベルでの車両になるとまた若干ラインや走り方は変わってくるハズ。

次、チーム間の戦闘力について、、、

REDBULLはとにかくダウンフォースが出る中高速になると他チームよりも空気抵抗率が高くなっているのでは?って印象、フェルスタッペンがレコード更新したQ3の松ちゃん見てても他車より大きなライン(ロードカーの様なライン)で距離よりもステアによる抵抗を少しでも下げたいって気持ちが出てたし、でも車速の低い所ではダウンフォースが他車より出てなくて挙動乱すし、下面で出してるダウンフォースが他車よりうまく出てないからウィングで押さえつける事に頼っている部分が多い、ステア舵角も他よりも指1個2個分常に多い気がする = アンダー傾向、でもそのアンダーはダウンフォースアンダー(ボディ下面とかリア周りのダウンフォースが足りなって事)、だから予選はダウンフォースに頼って少しアンダー傾向強くなり、抵抗を気にする必要があるし、アンダーが原因で出口でオーバー傾向にもなるのが挙動が安定してないって言われる部分なんだと思われます。

それでもホンダパワーがあるからまだそれで済んでいるって感じなのでは?と推測、いまはマクラーレンが頭一つ戦闘力的には出てて(2名とも速いって言うのはクルマの性能の高さだから)、でもそれはきっとREDBULLが欲しがっているボディ下面や特にリア周りのDFの出方が綺麗でT-2とかってダウンフォース高くて旋回速度高いのに、相反するはずの加速旋回性も高い感じがするのは、何かレギュ的にギリギリの技術とかまだ誰も気づいてない何かを車に反映できているのでは?とも感じてます、フェラーリとメルセデスは”どっこいどっこい”、サーキットによって特異不得意が多少あるのかな?って、レースの結果は戦略面さえとっ散らからないとフェラーリはメルセデスとは対抗できる(苦笑)

話題の角田選手とフェルスタッペンの差については予選を振り返ってみますが、、、

角田選手は今回本当に突き詰めたQ3がどんなバランスになるか?Q3まで分からなかった(初Jointチームだから当然)、そしてQ2を突破してQ3に行く事が目標だったドライバーとQ3に行く事は当たり前でPPを取るのが目標だったドライバーのQ1からのタイヤの使い方の差がやはり大きかったと思うしQ2での赤旗中断もリズム崩したと思う。

Q1の感じだとQ2のフェルスタッペンの27秒5に対してコンマ3秒以内、Q3のフェルスタッペンの驚異的なタイム見るとQ2のフェルスタッペンは色々と温存していた可能性あるので角田選手はコンマ3秒以内ではなくQ3へ行く為に使えるものはすべて使ってQ1同様にコンマ1-2差くらいで来ないと行けなかったけど、赤旗でタイヤ温めマネージメントがズレたり、今のF-1ってピットロード出口からアウトラップで凄く間を開ける為にペース上げないから、ソフトタイヤでも路温が30度切ってくると計測1ラップ目でタイヤが来てない、、、その辺が今のF-1の予選の(特にまだコース上に15台居るQ2の)難しさと言えます。

あそこでもし27秒7~8が出てQ2突破していたら、また話は全然違ってたと思う、フェルスタッペンはQ3の伸びシロがいつも以上に大きくコンマ5秒以上更新してレコード更新となっていたけど、あれは完全に車の作り方、走り方の合わせこみが全てQ3の最後のアタックの最後のセクター(特にシケインが秀逸だった)に賭けていた感じ、他の選手の様にQ2からQ3で角田選手が更新できていたらQ3のタイムはきっと27秒5とか6だからフェルスタッペンとの差は少なく見積もってコンマ5秒、Positionは6-7番手だったのでは?と推測してます。

前任のローソン選手は1秒近く離されていたからそれでも優秀!鈴鹿以降マシンを理解してQ2→Q3の戦い方は期待です。

予選に関しては一時期の勢いは衰えててもRedbullは今でもトップ4チームの1つ、そこに対してRBは今年の予選におけるマシン性能は高く、問題はチーム戦略と決勝は他のセカンドチームであるウィリアムズ、ALPINE、ハースなどと戦闘力的には互角になってしまう点、でも全力でQ2突破を目指してくる今のRBは予選では意外と手ごわくRedbullでさえ一発タイムでは脅かされる時があるのは凄い事。

脱線しますが、今のF-1がFSWを走ったらどの位なんでしょうかね?
鈴鹿でSFが予選で35-36秒でF1だと27-28秒だから8秒くらい速いので、SFのFSW予選って20-21秒くらいですよね?って事は、、、鈴鹿とFSWのコース長比率を換算するとSFより6秒位速いハズなので15秒くらいと予測!

F-1の決勝タイムレベルがSFの予選タイムレベルっていうのが今の法則ですね。
2007-08年にFSWでF-1やってた時のPPタイムが18秒台だからやっぱり進化しているし、逆に1990年代に”鈴鹿で夢の36秒台!”って言ってたあの時代のマシンが今のSFの予選の速さっていうのは”あの時代のマシンとドライバーも凄かった”のだとも思います。

今のF-1と昔のF-1の違いはドライバーの若年化とチーム間の差ですね、昔は経験がモノを言う時代だし、いいチームとそうでないチームの差が今以上に大きかった(物の差が大きかった)、今は技術の進歩だけでなく解析の進歩も進みモノの差が少なくなったと言えます。

そんな中でもアストンやザウバーはセカンドチームの中でもちょっと現状はキツめですね、もう2026年以降にアストンはホンダになる事、ザウバーはAudiになる事を待っている状態に見える(苦笑)

最後にこの後行われる決勝の展望です。

フェルスタッペンがそのまま行けるかどうかは極めて”?”です。

今のRedbullは安定した戦略/フェルスタッペンの為の戦略としてもフェラーリ&マクラーレンを抑えるのは簡単ではない、今のF-1は鈴鹿でもDRSがあればオーバーテイクは難しくないので、まずはスタートと1回なのか?2回なのか?のピット戦略なども含めて注目。

全体としてはやはりマクラーレンのどちらか?が最右翼でそこにフェラーリがどれだけ対抗できるか?メルセデスは?って感じは変わらないハズ。

角田選手に関しては望外の場所からスタートになってしまったので、まずはスタートで巻き込まれない事、戦略がRB的にならなければ順当に行けば8位前後までは上がって来れるハズなので、コース上もしくはPit戦略で位置的に前に出ないといけないハジャ、アルボン、ベアマン、ガスリー、サインツ、アロンソ、ローソン達や、もし何か起きてヒュルケンを前に出すと凄く厄介、重量&グリップエフェクトが大きい鈴鹿の場合は後半のタイムレンジが上がった時にはなかなか自分が速くてもコース上で前に出るのは難しいので、周りも自分もきついレース前半でどれだけクリーンエアの場所を走ってアベレージタイムを上げられるか?ピット戦略で前に行けるか?が肝と言えます。

今日、私は珍しく休日OFFなのでじっくりF-1この後見て、答え合わせをしたいと思います(笑)
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2025/04/06 11:09:51

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この記事へのコメント

2025年4月6日 13:11
流石チーム監督目線の分析凄いです。
しっかし、あのフェルスタッペンのデグ1は最早マジックですね😇

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「F-1の凄さを雑感的解説してみる(鈴鹿決勝前編) http://cvw.jp/b/145876/48355033/
何シテル?   04/06 11:09
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