
レースやコーチングで海外出張が続くと意外と自分で街を運転しない。
なので久々に帰国して車を運転するとドキドキするものです。
ルールが厳格に守られる中で我さきに!と高速域で競争をするレース。
現実的ではないルールと厳格には守られてはいない環境で個々が自分の常識の範疇で走行をする一般道。
レースは決して安全ではなくとっても危険な事には変わりありませんが、様々な人の意識や目的、スキルレベル、車種の違い、環境の変化などの要素の中で、日が短くなって下校時間帯と西日で視界が悪くなる時間が重なってきたり、ウィンカーを出さずに突然進路を変えたり、携帯電話が鳴ったり、缶コーヒーを取ったり、可愛い娘が道を歩いていたり(笑)、虫が車内に入ってきて気が取られたり、ガレージから突然人や車が飛び出したり、横断歩道ではない所を人が横切ったり、高速道路で逆走して来たり・・・
ある程度何が起きるか?は想定出来る環境で危険を認識・覚悟し、特にエスケープゾーンが無いマカオでレースをする時、次に何が起きるか?と言う事を、目からの情報、過去の経験、匂い、音、振動、PITからの無線、車からのサインなど・・・出来るだけ沢山の様々な情報を出来るだけ短い時間で処理して判断して実行するレースを積み重ねていくと・・・
上記のように様々な事がレース以上に起きる一般道で、緊張感が低く(意識の問題)、次に何が起きるか?想定出来ず(知識の問題)、とっさの時に最適な方法で回避が出来ない(技術の問題)事もレースと同等かそれ以上に危険が伴うという事を再認識します。
皆さんもサーキットでタイムを出したいという時にやるべき事と一般道で人を乗せていて目的地に安全かつスムーズに到着したい時にやるべき事は共通点も多いですが相違点もありますよね!
今日、私がハイエースに乗って近くの銀行まで行った時に感じた日常の中の”危ないから気を付けなければ”という意識が薄らいで行く事が実は一番危険な事。。。
これは知識と意識と技術と経験が高いレベルで保持されている人ほど足元を救われるもの。
先日のマカオでスタート直後のクラッシュを回避した時、その後タイヤにダメージを負って白煙を巻きながら走行を続けた時、そしてパンクの兆候を感じた時、右リアだけタイヤを交換した直後、アライメントが狂ったマシンで予選以上のペースで走行を続けた時、自分と10秒以上もペースが違う相手をマカオで抜かなければならない時、トラブルでマシンをコース脇に止めなければ行けなくなった時・・・
その瞬間瞬間の連続として、危険なマカオで8年レースをして来た経験があるからこそ、人様の愛車に乗ってサーキットを走る機会が多いからこそ、感じるフィーリングなのかもしれません。
この感覚を私はプロドライバーとしてもプロドライビングインストラクターとしても少しでも多くの皆さんに、出来た時の楽しさや喜びと言うエッセンスも加えて伝えていかなければならないと思います。
だから・・・
23日(土)のシミュトレ『GT3 Challenge in Tokyo』で実際に何が起きるかをバーチャルで経験する事。
同日夜のThe学『駆動方式別の走らせ方』で知識を重ねる事。
28日(木)の広場トレで実技で反復練習する事。
12/1(日)の袖森スポ走会で気心知れた仲間と楽しく走る事。
ワンスマDVD(現在最新Vol.15 一般公道練習編)で普段の意識改革を進める事。
これらを上手に活用してほしい!年末年始イベントの計画的参加の為の段取りを進めてほしい!
そんな告知も含めた着地点だったら皆さんズッコケますか?というオチでした。。。(爆)
Posted at 2013/11/19 17:25:45 | |
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