明日のCCMC鈴鹿走行会の中で開催のワンスマ同乗ドラサポの為、今日はこれから鈴鹿に移動です。
ジャパンカート誌の原稿も朝から書き終えて、10月〆の会社の収支報告の残りをやらなければならないのですが・・・
もう出る時間なので移動中かホテルの夜なべかな(苦笑)
今日はマカオGPのあのスタートシーンを公開しちゃいます。
ピットインする7番手のJミューラーのあのピットイン間際の『本当はレースがしたかったぜ!』を感じさせる動き。
スタートは好ダッシュするものの、そのまま行ったら危ないと一歩引く大人感...(笑)
隣のMaclarenのDワッツも流石マカオ実績保持者、しっかりスペースを空けてくれている大人。
前方では大人げないPro達がリスボアで3ワイドブレーキング!
実はここでアストンのS.ミュッケは左前タイヤがパンク!(後で本人から聞きました)
このパンクとリスボア出口で1速に落ちてなかったミュッケの加速が鈍った事がその次のサンフランシスコでの悲劇を呼ぶ!
DワッツとE.バンバーがリスボアの出口で左右から抜きかける!
→ あそこは車を3台並べて置こうとしても置けないくらいの幅なのにどうやって?レースで3車が走行しながらそうなったのか”マカオで良く起きる7不思議”の1つ(爆)
そしてあの瞬間! あっ!跳ね返ってき来た!
BamberじゃなくてこれじゃBang Bnag !!じゃないか~!なんて思っている暇なく・・・
私も車内で頭を右に避ける位覚悟した瞬間でした。
後続のマシンが私の脇でE.バンバーのマシンに追突する凄い音!
(これだからF3のマカオしか知らない若いDrやメーカーのプレッシャーが大きいDrはマカオで生き残れないんだよ~~!と内心嘆きながら・・・)
ここがファクトリーDrのプロとプライベートチームでオーナーの大切なマシンを預かってレースをしているプロのアプローチの違いです。
でも、ミュッケがスペースを空けないから、とかバンバーがあんな所アウトから行ける訳ないとか、外から見てたら言うのは簡単ですが、そんなシンプルな事では無い事があの瞬間あそこでは起きていたと感じます。
その後マシンの挙動をチェックしながら、S.ミュッケもパンクでスローダウンしている脇を抜け・・・
ステア左の緑のボタンが無線なんだけどチームと交信が続く。。。
『大丈夫か?』
『リアに何か当たったけどバンバーには当たらずに済んだ、挙動は問題ない、引き続きチェック中』
『TVに出ているがリアから白煙吹いている』
『タイヤだろうが、今のとこ大丈夫、気を付けて走っている、ディスプレイには何も水やオイル系の警告出てない』
『SCが出たぞ』
『こちらも確認した、どうするピットに入ってタイヤ交換とマシン修復するか?』
『1LAPピット前の近くをゆっくり通過してくれ、マシンの状況を目視してから決めよう、直ぐにはSC解除にならないはずだから例えPITに入ってもラップダウンにはならずに最後尾に着ける、S.ミュッケは今入ってきたぞ!』
『サイドミラーからは白煙は確認できず、挙動もアライメントは狂ってしまっているが安定している』
『今目視した感じでは白煙は収まっている、そのままSTAY OUTだ』
『解った、でも白煙が出ている内は逆にタイヤをトレッドを削っているから大丈夫、白煙が出なくなってからのほうが何かが起きるかもしれないから引き続き気を付けて走るよ』
『そうだ、何か変わった事があったら随時無線くれ、こちらもTVからの情報を流すよ!』
そんな緊迫したやりとりをしています。
残念ながらこの次のLAPの1コーナー先で心配していた事が的中!
SCランの中でパンク発生したんですが・・・
振り返れば、SCラン中にパンクしてくれて良かった。。。レーシング速度で起きてたら・・・(怖)
ドライバーはギリギリの所で安全の為に究極の予想運転をして、マシンの状況を確認し、外からの情報も加味して、1つでも上の順位でゴールできるよう、マシンを壊さぬよう、例えトラブルが起きてもその中で最善を尽くせるよう、自分の過去の経験と今感じている体のセンサーからの情報を100%駆使して戦ってます。
その結果、皆で感動が味わえるように、最低でもフィニッシュしなければ解らない事、次に繋がらない事もあるので全力を尽くします。
勝ったレース、納得が行ったレースより、こういった厳しい内容のレースから学び、経験と言う名の肥やしにしてきた事も実は多い。
マカオで結果を残し続ける難しさを再認識させられる映像だと思います。
だから街で無謀な運転をする人を見かけると『知らない事ほど怖い事はないな・・・』と痛感します。
皆さんの感想も是非下さい~~!!
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Posted at 2013/11/20 12:40:51 | |
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