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何台かで順位を競うレースで上位にいるということはすごいことだとは思んだけど、
順位というのは相手に対しての相対的な評価ですね。
ぼくは相対的なものよりも絶対的な評価をする(される)ほうが好きなのです。
(これは性格的なもの)
相手のコンディションや、途中でイエローが出るタイミングなど
多少なり「運」で評価(=順位)が左右される部分のあるレースよりも、
とにかく短い時間で走ればエライと評価されるドラッグやタイムアタックが好きなのですね。
クルマをチューンナップするのもそう。
乗り味とかのフィーリングを向上させることは最終的には最も必要なことですが、
その前に絶対性能を上げておくのが大前提だと思っています。
それは数値で表すことのできるもので、それが馬力だったりタイムなわけで、
数値化できる部分はちゃんと数値で評価しなければならないと考えています。
むしろプロだったら数値で示すべきだと思うんでね。
CPUチューンならまずは馬力を上げる。
そのうえでレスポンスなど感覚で評価される部分の性能を調整する。
ただ、足周りに関しては数値化するのがなかなか難しい面があります。
バネひとつとってもそう。
メーカーによって材質が違い、材質によって固有振動数(周波数)が違うから、
バネレートの数値見てロール量はわかっても “ 乗り心地 ” はわからない。
もっと言えば、「乗り心地がいい」ということ自体、乗る人の主観で変わるわけで、
突き上げが無く、やらかくてふわふわしたのが「乗り心地がいい」と評価する人もいるだろうし
ある程度しっかりしている足をいいと評価するひともいますね。
じゃぁ「乗り心地がいい」ってどういう足にすればいいの?ってことになるんだけど
そこはもうぼくの感覚と、これまでたくさんのユーザーと話してきて
なんとなくみんなが望んでいる「こういうのが「乗り心地がいい」と感じてもらえる足」
っていう漠然としているものに近づけるしかないなと思ったのですね。
ただ、バネレートの数値に関しては
「10kは乗り心地が悪い、5kだと乗り心地がいい」
と直感的に判断されることもわかっているので、車高調SecondLineのバネレートは
極力低くすることにしました。
バネレートが高くても乗り心地をよくすることはできるんだけどね、
高レートだと乗る前から「乗り心地が悪い」と評価されることが多いのが現実だから。
なので、車高調SecondLineは、とにかく “ 低いバネレートでタイムを出す ” というのが
コンセプトになったのです。
つづく
Posted at 2020/02/25 03:47:33 | |
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R Magic D1 & タイムアタック | 日記