セッティングの話をするときに、どうしても避けて通れないので
先に
“ 排圧 ” の話をしようかな。
脱線ついでに。(笑)
排圧の話をする更に前に、メーターの話をちょっと。
セッティングの際、どのお客さんも同じ条件でセッティングするために、
ウチの会社にある
“ 機械式 ”ブースト計を取り付ける。
機械式を使うのは、正確だから。
使ってるのは
【 HKSのターボメータ 】と
【 TRUSTのツインプレッシャーメータ 】
この【 TRUSTのツインプレッシャーメータ 】がとてもお気に入りでね。
たぶん、かなり前に生産中止になってるはずなんだけど、当時、
機 械 式 な の に 3 万 円
もしたメータなのさ。
こいつのいいところは名前のとおり、2種類の圧・・・
ブーストと排圧を同時に計測できること。
よくもまぁこんなマニアックなメーターを作ったもんだ。
TRUSTの開発者は、一般ユーザーに売れると本気で思ってたのかな?
お陰でわしは楽にセッティングできるわけだから、その開発者というか
発売を決定したTRUSTの人には感謝なんだけどな。
ま、また話が脱線しとる。
す、すまん。
このメータ、ブーストと排圧を同時に表示してくれるから
とてもわかりやすいのさ。
ブーストの青い針がスパーンと1kまで上がって安定してるときに
じわじわ排圧の赤い針が上がってきて逆転して、
ブーストはタレてくるわ、排圧はどんどん上がってくるわで、
ブーストとの差が大きくなって
リスクがどんどんどんどん大きくなってくるのも一目でわかるというか、
感覚的に2本の針の角度が
『これくらい開いたらヤバイ』
ってのがおれん中にあるから、リスクのおっきくなったところで
アクセルを戻せるわけなのですわ。
で、目が4つあればいいんだけど、わしは2個しかないから、
ヘッドフォンでノックの音を聞き分けながら、
【 ブースト圧の針 】と
【 排圧の針 】と
【 A/F計の数値 】と
【 回転計 】を
同時に見るのはとても難しいじゃん?
しかも、
“ 何回転の時にどうだった ” なんて覚えるのはもっと大変。
なので、ログを取るわけですよ。
画像のピンクの丸で囲ったのが0-5Vの圧力センサーで出力して
パワーFCやV-PROに入力するわけですよ。
ターボ車の特性ってのは、排圧に大きく影響されるわけで
いかに効率よくタービンを働かせてあげられるかってのが
トルクおよびパワーをいっぱい出す要素なのさ。
だから、排圧コントロールするためにも、排圧測定が非常に大事なわけです。
ということで、ぼくは、きっと一般ユーザーよりもプロユースを考えて
【 ツインプレッシャーメータ 】を販売してくれた
TRUSTに頭が下がる思いなのです。
あら・・・
ものすごい話が脱線しとる気がする。
す、すまん。
ホントはね、もっともっとマニアックな排圧の話を
ロググラフを見せながら説明したいんだけど、
ちょっと(いやだいぶ)長くなりそうなのでこの続きはまた今度ね。
(今日は結局排圧を測るメータの話じゃんね・・・)
明日から3日間、わしは旅に出ます。
西の方面を絶対探さないように。
じゃ。
Posted at 2009/09/18 23:22:27 | |
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