海技免許取得よりもう半年以上が過ぎましたが、実技学科を2日間で頭の中へ押し込んで勉強したこと。
記憶の断片になりつつありますね!。
まぁあとは車の運転同様に実践で覚えろ?ってところなんでしょうが、水上におけるルールと言うモノは陸上で取得するモノと違い一つ間違えると簡単に命に関わる問題も多く、海技免許取得者への法令違反については路上交通よりはるかに厳罰に処せられる傾向がございます。
と、頭では分かっていても人間慣れとは本当怖いモノですね。
特に法定備品についてはいつもここに入れている!と思っていても、いざ臨検(海上保安庁の立ち入り検査)という場合に必要なモノが無く大変な科料を支払ったと言う話もよく聞きます。
まぁまだ海技免許初心者私ではありますが、未明暗いさ中にボートの準備。
アドレナリン全開状況の中あれやこれやと準備していく中、ヒヤリハット的な積み忘れがすでに2度ほどございました。
1度目は携帯電話の積み忘れ。
これは救命設備の中の小型船舶用信号紅炎と言う法定備品携行義務がありますが、可搬式ボートの航行範囲内である限定沿海3海里については携帯電話の携行により信号紅炎の備えは不要と言う特例措置が設けられております。
そもそも適用期限内の信号紅炎を持っていれば問題はありませんが、私の場合積んでおりません。
したがって法定備品の積み忘れとして検挙される恐れがございます。
この時は幸いにして出航後写真撮影をしようとしたら携帯電話がないことに気付き....
慌てて母港の砂浜に戻りますと出航時のバタバタで砂浜に落としていたと言うお寒い事実....
積み忘れ以上に携帯電話を紛失させてしまうところでもありました。
冷や汗モノです。
2度目は救命浮環の積み忘れ。
こちらもいつものルーティーンで積み込みをしていたつもりが....
ビニール袋に入れていた救命浮環の取付けをすっかりと忘れておりました。
こちらもたまたま異変に気付きすぐに戻り取付け。
事無きを得ましたが、ちょうどその後に海上保安庁の巡視船がすぐ後ろを通過したこと.....
臨検こそございませんでしたが苦笑いのネタです。
いずれも運良くすぐに気付いたから良かったものの、さすがにコリャ対策しないとアカン罠と思いましたよ!
これら積み忘れの多きな原因として.....
仕方ないと言うか宿命と言うか、ゴムボートって組み立てるだけでも荷物が多いったらありゃしない。
更に自身の加齢による年々酷くなってくる物忘れwww。
この2つが常に付きまとう限り、余程の事注意しないと毎回積み忘れの危険に悩まされます(笑)。
諸先輩方達から見聞きした情報や過去記事など拝読させて頂きますと、数度の事情聴取に下手すりゃ数十万の罰金。
海上違反での被摘発者にはなりたくないモノです。
くわばらくわばら.....
まぁ今までは法定備品のすぐに取り出すものや濡れても良いモノは船体にしっかりと取付を行い、目視できる位置に。
そして海技免許や船舶検査証のように濡れてはいけないモノは防水バックに入れて更にこちらの収納バッグに常に入れる様にはしておりますが、先のような積み忘れがやはり後を絶ちません。
と言う訳で新たに取り付けたのがこちらのチェック表。
一応防水とばかりにラミネート加工&コンパクトにまとめました。
まずは燃料タンク取っ手部分に1枚。
そしてバウ収納ケース部分にも1枚取付け。
こんだけ目につきゃぁ嫌でもチェック出来る(笑)。
今後は必ずこの表を声出し目視確認で行って行きたいと思います。
そしてここ注目(笑)。
運行前の重要な部分。 ボート洗浄後に開放するセルフベイラー、いわゆる排水穴ですがここも必ずチェックしておきましょう。
洗った後の締め忘れも考えられます。
てか、一度閉め忘れしてましたwww。
逆流してなかったから良かったものの万一弁にゴミなど引っ掛かっていようものなら水船状態になっておりましたよ(爆)。
ちなみにFRPなどの小型船舶でバウ収納のついているモデルなら仮に可搬式であっても法定備品の積み忘れはそうそうあるものではありません。
※但し海技免許の積み忘れは多いようです。
ただしこの場合でも係留船等で盗難被害に遭ったまま知らずに出航し海保に検挙された事例もございます。
言い訳として被害者意識を持っても出向前点検を怠ったと言う言葉で一蹴されるうえに高額の科料を支払う羽目となります故に一定の注意が必要ですね。
いずれにしましても万一うっかりミスであっても洒落になんない案件なので二重三重に注意を払わないといけないなと考えております。
ところで話変わりまして.....
一昨日のyahooニュースで気になる見出しがございました。
救命胴衣もつけず風速10mの中…買ったばかりのゴムボートで3人が一時漂流
令和3年5月2日、男性3人が買ったばかりの手漕ぎのゴムボートで釣りをしようと、三重県四日市の「楠(くす)漁港」を出発。しかし、直後に風に流されて沖へ漂流してしまった。
そこで「流され帰れなくなったので救助してほしい」と118番に通報。
四日市海上保安部の船が出動して約40分後、漁港から3キロほど離れた沖合で発見した。
無事救助され、ケガもなかったが、男性3人は救命胴衣を着用していなかった。
まぁすでに叩かれておりますので叩くのは止めておきたいと思いますが....
この3人さん、とんだしょっぱい初冒険となりましたね。
巷でブームの釣り、登山、キャンプ etc
流行るのは嬉しい事ですが、こう言った基本の基すら持ち合わせていない大人が増えて困ります。
何が困るのかと言うと、こう言った問題行動を起こす一部の方のお陰で楽しめるフィールドが確実に今後減って行くと言う事を覚えておきたいですね。
何だかそのうち免許不要のミニボートまでにも新たな規制が入らない事を祈っています。
さて今週末は?天気は回復傾向ですが風は正直微妙ですね。
現在どうしようか?(どこへ行こうか)迷いに迷っておりますwww。