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イイね!
2017年11月25日

【後悔はしていない】AT-R70X導入 & "Irina Rimes"

我慢できませんでした。
そろそろ車も元に戻したいし、HP20の音にも辛抱できず遂に音を上げました。
一ヶ月で二台もヘッドホンを買ってしまいました。年末までお茶漬けです。

理由は簡単、音が合わなかったからです。

勿論試聴もしたし、当時は、否、試聴時は問題なかった。しかし何かが違っていた。その何かが想像以上に大きく違っていた。それは、全く新しい、決して自分が嫌っていたものではないにも関わらず--寧ろ好きなものだからなのかも知れないが、そうであるが故に、この決断を小生に下させた。
たまに居るだろう、あれほど意気揚々と発表後すぐに買う宣言をして発売後すぐに乗り始めたにも関わらず、一体何があったのかすぐに車を手放す人。あれと似ているのではないか。

TOYOTA86の時はこの手のユーザーが少なからず居たらしい。特に中高年の、国産スポーツカーの全盛を知っている世代に多いらしく、それは86がNAだからという理由が大きいそうである。
彼らは往時のターボ加給エンジンのようなパワー感を期待していたのだ。そうではないと公言されているように、現行86はNAエンジンであり、パワーよりも燃費を取っている。小生にはそれでも十分なのではあるが。

もとい、そんな感情にも似ていると思う。HP53の後継がHP10で、その改良版がHP20、さらに版を重ねたのがHP20-Bであるが、期待していたような変化ではなかった。レビューでもなかなか良い評判を聞いていただけに、これはちょっと残念である。しかしレビューの評価なんて、使っているものは一緒でも、好みが各自違うのだから外れて仕方がない。

密閉型と開放型とそれぞれのモデルを試そうとしていたので、密閉型のHP20に対して開放型はATH-R70Xを考えていたため、既に候補は絞れていた。あとは買うだけ。しかしこの大きな間違いの後なだけに慎重になって、AD2000Xとか上のモデルのほうがいいのではないかとか、AD2000Xは今安くなってR70Xの2万増しくらいだぞ、AXD5000の1ランク下でこんなに安いんだぞと思い、開放型も数種類試聴。
しかしAD900Xまではどうにも性に合わなかったし、AD1000Xや2000も他店で聞いたが、アンプのせいもあるだろうがイマイチ合わない気がした。正直AD2000Xなら問題ないと思ったが、今正解に思えるのはR70Xだった。
装着感がイマイチなのに?かなり重要なポイントであるはずなのに、音を信じて購入。

早速家で鳴らしてみる。環境はいつもと同じ、HRD1をソースにCM4050で駆動する環境。これまでHP53で使っていたところをそっくり変えただけ。聞くのはいつもの曲。

余談だが、最近よく聞いているのがルーマニアのポップ歌手、Irina Rimesの「Ce s-a intamplat cu noi」である。日本語では「私達に何が起こったの?」という意味であり、サビは「チェ サ ゥンタン プルァトゥク ノイ」を連発するが、日本人には耳慣れないラテン語発音のせいで異国情緒抜群。
この歌手、今年の頭くらいに売れてきたようで、最近は月に1曲くらい発表しているらしく、次から次へと新曲PVが出てくる。まだ女子大生らしく、専攻は生物工学のようで、リケジョ歌手を地で行っている。

ところで小生そんなにルーマニアとつながりがある訳ではなく、ソースはYoutubeである。まあそこそこの音質だし、全く訳の分からない外国語の曲のほうが感性で聞けるから、このほうがいい。

この歌手、先の曲ではなぜか日本のスカジャンを着てPVに出ている。そのインパクトが強烈だったのもあるが、最近よく聞いている。他の曲も主に恋愛について歌ったもので、テーマとしては「二人の気持ちのすれ違い」が多いようである。
歌詞も探せば出てくるけれども、日本語訳してもイマイチよくわからない部分があるのは表現の違いなので仕方ないだろう。

だがそんな事は置いておいて、とにかく曲を聴いてみる。声色がそもそもそういうテーマを歌うのに合っている気がするし、何より感情の込め方が凄い。いや、今の日本の歌手はこういう歌い方じゃないと思う。演歌のような歌い方でポップスを歌っているとでも言うか、でも洋楽ってこうだよなと感じる歌い方。特に2:40~から本番。

特に最近公開された「Cosmos」は冒頭から終わりまで、ぶっ通しで凄まじい。ボーカルがあまり演奏に邪魔されずに来るのだが、主役が完全にボーカル。最近の邦楽にありがちな、何人かで歌ってたりとか、メロディーが主役になってたりしない。
正直ポップスなので音質などを求めても致し方ない部分はあるが、ボーカルについては十分に伝わってくる。というか、CDが欲しい。けど売ってない。

試聴曲の前置きが長くなったが、R70Xの音について。
こんな曲なので、全く耳慣れない筈の言語ではあるはずなのに、巻き舌はその強弱までも十分に聞き取れるし、囁くような歌い方でも十分に鳴らしているところや、ポップスでありながらもそれほど極端な鳴り方をしないところなど、下手な味付けをされていない良いドライバーを使っているんだろうなと感じる。

懐かしの電波ソングなどはともすれば金切り声のように張り上げたりするが、ああいう高域も大人しく、リスニングに最適なレベルになっている。全体的にスッキリと鳴らす傾向にあり、たまにキン付くような高音もあったりするが、こういう音もキッパリと鳴らし、キーンではなくxin(上手く擬音にできないが、シン)という感じにきちんと聞かせてくる。
少々低音が強いような印象は受けるが許容範囲。バランスを崩壊せしめるような鳴り方ではない。

遊びはこれくらいにして、音源にこだわって聞いてみても、その傾向は変わらない。良いソースは良く鳴らす。いや、このヘッドホンはソースの本当の音を出しているにすぎない。なんだかんだで録音が悪いだの圧縮だのと言っているが、CD規格は十分に高音質だし、圧縮だってやりすぎなければ十分聞ける。

さて最後に、HP53との比較。明らかにHP53のほうが低域は大人しいし、開放感も劣っている。HP53はちょっと音量を稼がないといけないが、音色としては同系だと感じる。
ただ、開放型だからなのかR70Xのほうが繊細な表現がより繊細に感じ、逆に密閉型のHP53のほうはそういう所でやや篭って、いや若干反響しているのか残るように聞こえる。だがどちらがダメというほどの決定的な差を付けるほどの大きな違いではない。

でも聞いていて思ったのは、HP53の低音だと、今ではつまらない音だと言われそうな事。R70Xのように腰の座った音のほうが確かに安心感はある。だが個人的には、R70Xだとピアノ以下の音が太いように感じ、HP53だと細いように感じる。
両者とも想像していた音ではあって微細な差しかなく、凄く僅差なので、寧ろ有意差がないと言ったほうが正しいであろう。ただ、この両者の間にもっと良いところがありそうではある。

但しHP53には悪い知らせがある。HP53ではバランス接続ができないのだ。つまりR70Xと、HP20を使う事になる。
偶然にもこの両者、着脱ケーブル部分のジャックの構造が同じであり、流用ができる。但し構造上、HP20のケーブルをR70Xには使えない。逆は可能である。
本当はR70Xのアンプ側ジャックを切断して加工するつもりだったが、もう一本あれば、スピーカー端子⇔ヘッドホン変換器を改造して3.5mmモノ*2出力にすれば、切断することもないのである。

言葉だと説明しにくいが、R70XもHP53も、LRそれぞれのユニットに対して、1本ずつ2.5mmモノラルジャックを入力している。一方でアンプ側の3.5mmステレオジャックは1本である。
バランス化するには、L+、L-、R+、R-の信号が必要だが、3.5mmジャックでは3極しかないので、L-とR-を合流させてLR-となっている。要はスピーカーをアンプに接続しているのを想像してもらえばいいのであるが、このようにLR-のように合流させずに信号を扱えればよいのである。
見たところ、この2機種では3.5mジャックの内部で合流させているようなので、この手前で切断して先の4信号を取り出せればよい。しかし本当なのかわからないし、途中のY字で合流している可能性も勿論ある。

結論を言えば、片側に対して1本ずつケーブルを当てがえば、このLR-合成は起きない。
この専用ケーブルを加工するため予備を入手して気付いたが、専用ケーブルのヘッドホンユニット側を1本だけ挿しておけば、3.5mmジャックからは片側の+と-の信号しか出ない。同じように反対側のユニットに別の専用ケーブルを挿しておけば、同じく±が得られる。
それぞれの側で2.5mmジャックが1本ずつ余るが、これなら直接配線を加工することも必要ない。但し変換器を、3.5mmジャック2本挿しに対応させる必要がある。でも加工するのであれば、このほうがいい。

結局それには部品が必要になるが、それは仕方が無いので、R70Xのエージング期間ということでしばらくはシングルエンドで鳴らしていく予定である。
しかし思っていたような音がこうして得られた訳であり、バランス化すればCM4050とのバランス接続もできるし、さらにはブリッジ接続でも検証が可能である。いや、寧ろ他のPA2004やR407といったアンプについても比較ができる。既にHP53との検証ができているので、音が似ていることからも先の結果は参考になる。
最終的にはその結果を以て、車載アンプ等を決めようかと思う。


ひとまず今回、一ヶ月に二台もヘッドホンを買い、それも一台は10時間も聞いていない件について。

これはもう趣味の好みの物なので仕方ないと思うが、二台分を考えると中古でアンプが買える。試聴して買ったので最大限の努力はしたつもりだったが、やはりああいう店などに行くと、隣の芝生現象が起きるのだろう。だがそれにしても、HP20もR70Xも似た音だと感じていたのに、まるで違う音だったというのが単なる聞き間違いだったように思えない。今となっては何がどう違ってこうなったのか分からないが、聞かずに買うというのも、ある意味ではアキラメが付いて良いような気がする。

いずれにせよHP53のイヤパッドが5000円もするそうなので、交換用のついでに上を見たと言い訳をしておきます。
バランス化で化けてくれることを願います。
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Posted at 2017/11/25 23:02:47

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