今週は夜勤ということで、日曜夜は起きておらねばならんということで、恒例の深夜ドライブにしゃれこみました。
最近のマイブームと言ったら奥日光方面、と来たらもう檜枝岐方面しかないと、珍しく迷わずに出発しました。
途中までは先日の会津と同じく、那須塩原から塩原温泉を抜けて上三依方面、国道121号を北上して国道352号で只見方面へひたすら進むルートです。たかつえのスキー場だとかの麓を抜けていくルートで、那須を抜けて福島側から尾瀬にアクセスするルートの代表格です。当然ながら豪雪地帯なので、冬場はまず来れない地域です。
自宅からの距離を調べてみると150キロありました。しかも実質的に高速もないようなルートなので、ひたすら下道を進むしかありません。とはいえ、殆ど信号もない地域を進んでいくので、しかも夜だとそれほど停まる事なく行けそうだったので、ただ遠いだけだと思っていました。とにかく自分との我慢比べです。
塩原から来て、先日会津方面へ行く時に北へ曲がった交差点を南へ曲がると、最終的には只見を抜けて魚沼に至る、国道352号に入ります。会津方面は先日走ってみたところ、案外人里が多かった覚えがありますが、今回のこの352号沿いも結構人里が多く、思っていたような山の中ではありませんでした。まあ、スキー場があるのでそこそこ開けているようです。
そこからは、夜で何も見えない道をひたすら進むだけ。真っ暗なところに、たまに鹿が出てくる道を進んでいくだけ。
なのですが、行きは夜10時頃だったのですが、結構車が通る。思った以上に車通りが多かったです。
途中で何か所も工事していましたが、去年の台風の時のなんでしょうか。道が片側しかない場所が幾つかありました。
塩原を出て2時間ほどで、檜枝岐村の入り口へ。
すごい小じんまりとした看板です。
すぐにこんなところへ、
よりによって工事中です。
当然ながら、ここに24時間やっている店などありません。どこも真っ暗、そりゃそうでしょう。役場前も行きましたが、真っ暗。当直の人もいないようです。
何で役場前まで来たかというと、トイレを探していたらたまたま役場前にあったのですが、見事に使用禁止の張り紙。女性用は使えたようですが、さすがに法律ですからどうしようもなく。別な所を探す事になりました。
そういえば、もう何年前になるでしょうか、その時は尾瀬に来たのですが、帰りにこの近くにあった開山という蕎麦屋に入ったのを覚えています。その時に岩魚か何かの山椒漬なるものを蕎麦と一緒に食べた覚えがありますが、このあたりは標高が高いせいで蕎麦が主食になっているようです。と言いつつ、蕎麦畑を見たことがないのですが、どこかにあるのでしょう。
近くには檜枝岐の舞台もあって、年に何回か歌舞伎をやるそうですが、その時はやたらと人が歩いていて、毎週のようにあるのかと思っていました。
檜枝岐村に来たら、家の表札や店の名前を見ているのも面白いもので、平野、橘、星という苗字がほとんどです。苗字ごとに先祖のルーツがわかるそうで、中には伊勢平家由来の家もあるらしく、しかし一体どうしてこんな所まで逃げる必要があったのか、未だに謎です。確かにこれほど山奥まで来れば、大人しくしていれば命だけはあったのかもしれませんが、幾ら何でも山奥過ぎます。
前回来た時には村営の温泉にも入ったのですが、当然ながらこんな時間には開いている訳もなく。
もうこれで何もやる事がなくなってしまい、大人しく帰ることに。朝になったら月曜の朝なので、少なくとも朝のラッシュまでには帰りたかったため、すぐに出ることにしました。なにせ、片道3時間以上かかるのです。でも道程150キロで3時間ちょっとなのですから、綺麗に計算通りの時間で来れるのは意外でした。
それに思ったほども道に高低差がなく、以前来た時には結構な山道だった覚えがあったのですが、それほど大変ではありませんでした。
あと20キロも走れば、福島県側の尾瀬の入り口の沼山峠まで行けるのですが、まあ行ったところで山の中なので、今回はやめました。多分車中泊しているハイカーが居ると思いますが、行ったところでひやかしにしかなりません。
さらに進んでいくと、最終的には新潟県の魚沼へ抜けていくのですが、尾瀬への分岐から先は冬は完全に通行止になるような豪雪地帯どころか特別豪雪地帯扱いの場所なので、それはもうとんでもない山岳地帯になります。奥只見湖というダム湖の岸を延々とクネクネ走っていく事になるのですが、ここから先がとにかく長いと、通ったことのある先達からは聞いています。
本当は今週、絶望的なまでにテンション爆上げだったら突撃してもよさそうに思っていたのですが、そんなことはなく、何度地図を見ても丸一日がかりで帰ってこれるか怪しいレベルなので、今日のテンションでは試しに行ってみようとも思いませんでした。
折り返すとこんな看板が、
クワガタいるみたいですね。さすがにこんな山のほうだと、普通にそのへんに居てもおかしくはないですが、そう言えば車で走っていたら何をしているのか、そのへんの茂みでライト持って探している人がいました。多分クワガタ探しなんでしょう。
でも最近気づいたのですが、案外クワガタやカブトムシって家の近くのような案外街中でも見かけるのです。どこにどうやって居たのか不思議です。
さすがに片道3時間かかると、とっとと帰りたいという衝動に駆られてくるものですが、地図を見ているとどうもたかつえのスキー場側の国道352を行くより、もう一つ北の国道289号まで出たほうが走りやすそうな気配がありました。しかしそんな事を実行に移せるほども今日は気分が乗りませんでした。
舘岩という地区に差し掛かると、県道350号の分岐がありました。これが先日、日光の土呂部で通行止めになっていた、田代山林道の福島側の終点です。
山の峠を越えて走っていく、林道マニアには有名な道ですが、例に(?)漏れず小生も走ろうとした訳ですが通行止、しかしこうして塩原から走ってくると、わざわざ日光市街から霧降高原を抜け土呂部へ、あるいは鬼怒川から土呂部へ抜けて田代山林道を抜けると、結構遠回りになってしまいます。今日の感じだと、素直に上三依を抜けてスキー場の麓を走って来たほうがずっと早いように思います。まあ、目的がドライブではなく移動だったらこのほうがいいですね。
また、地図ではこの舘岩近くから湯西川に抜けていく林道があるようなのですが、崩落していて車は通れないようです。
帰りは塩原ではなく鬼怒川方面へ抜けて帰ってきましたが、それでも時間的にはほとんど変わりませんでした。感覚では塩原のほうが近いように思いますが。
この時点で、トンボ返りなのに8時間と、半日以上も走っていたことになります。やっぱり何だかんだで檜枝岐は遠いですが、実際走るとそうでもない感じもします。なんだか、よくわからない感覚ですね。これが奥只見を抜けるとなったら間違いなく遠いと言えるでしょうが。
これで、行く行くと言っていた檜枝岐にも行けました。南会津、土呂部ときたらもう只見しか残っていないですが、これ以上は突撃だとなかなか辛いところでもあるので、できれば車中泊とまではいかずとも横になれるような車にして行きたいところです。
まあ、マニュアルでシフトレバーが邪魔するし、トランクにアンプ置いたから横になるも何もないんですが。
やっぱり、どこかへ寄りながら休み休み走れるのが一番ですね。休まずぶっ通しで走ると、腰に来ます。
Posted at 2020/07/13 06:28:03 | |
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