2016年03月19日
無計画だったと言えばそれまでですが、まあ、原因が分かったのでよしとしましょう。
スピーカー交換してからというもの、低音が出ない出ないとひたすらに悩んでいましたが、どうやら原因が解消したようです。
理由は簡単、クリアランスが足りなくて、コーン自体の動きが物理的に抑えられていたからです。
今更ながらに、ショックな理由でありますが。
まるで頭文字Dの、エンジン換装後ハチロクの回転縛りの封印並みのショックです。尤も、やった本人に封印の自覚がないのですが。
現在のスピーカーに交換したのがトドメを差した格好になったのですが、そもそもの原因は内張りにありました。
MH-21SワゴンR用のCarrozzeria UD-K612のインナーバッフルは、かなり高さがあります。
インナーパネルから凡そ15mm程度は立ち上がる格好になります。この高さによって、大抵のスピーカーであれば内張りのサランネット部に近付き、内張り内に音が漏れる事を抑えて、結果音質の向上が見込まれます。
以前のスピーカー、ETON PRO170では、フレーム部分が余り肉厚でなく、取り付け後もインナーバッフル自体の高さとあまり変わりませんでした。
しかし現在使用している、JBL 670GTiでは、フレーム部分がかなり厚みを持っており、5mm程度は高さが増すような格好になります。このため、取り付け状態で既にコーンとギリギリという状態になっていました。
コーンは音量を上げれば上げるほどに大きく動くようになりますから、大音量になるにつれて、コーンが内張りに接触するという事になります。
実は取付後の確認で、音量をかなり上げると、どうもユニットあたりからビビリが出て来るのは気が付いていました。しかし音量的に内張りがビビっている事は十分に考えられたので、その時にはクリアランスの問題であるとは思ってもみませんでした。
取付後、初めてユニットを取り外そうとした時に、どういう訳かユニットのエッジ部分が土ぼこりで汚れていたのですが、今思えばこれは内張りに接触していることを示していたサインに他なりませんでした。
MH21Sの内張り内側のサランネット周辺は、純正状態でも音の漏れを減らす為であるのか、丸く縁取りが作られています。
この出っ張りがあるのは覚えていましたが、実際にユニットに接触するほどに出ている事にはなかなか気付けませんでした。
MH21Sの内張りは結構柔らかいのですが、サランネットの上弦と下弦ではクリアランスに大きな差があり、下弦側はかなり狭くなっています。先の、エッジが汚れていたのは下弦側でした。
押してみても接触したりしていないと確かめていたのは上弦側だけだったので、尚更気付くのに遅れてしまいました。
MH21Sに限った事ではないかもしれませんが、これは自動車メーカーの与り知る所ではなく、またインナーバッフルのメーカーであるCarrozzeriaにおいても、自社製スピーカーでの適合はともかく他社製スピーカーでの適合までは考慮していませんから、時として合わないケースが出て来るものです。
正にそれが今回の事例だった訳です。
さて、ではどうするかですが、内張りのサランネットを抜いてしまいました。
内張り内側の邪魔な縁取りだけ削ればよかったのですが、下弦側がどうも当たる上、音の抜けも悪いということで試しにネットを抜いてみたらどうなのか、という考えから、抜いてしまいました。
例の、バッフルを嵩増しして頭だけ出してスピーカー純正ネットを付ける計画もあるので、この機会にやろうかと思ったのです。
抜いたところで一旦内張りを戻すと、ものの見事に、スピーカーユニットの下側が内張りあたりまで出ているのが確認できます。
肝心の音はというと、音量を上げてもビビらず、朗々と鳴ってくれます。高域に対してきちんと追従していけていると感じる低音です。そうそう、試聴した時はこんな感じだったなあと思えてきました。
低域はともかく、ミッドバスが全体的によく出るようになり、細かなニュアンスがどんどん出るようになりました。たまに聞いていてハッとするような音が出ていたりします。ヘッドホンだとわかりやすいのですが、スピーカーで鳴らすと下手をすれば隠れてしまうような、そんな音がそろっと出て来る時があります。
いやあこの3ヶ月が勿体無い。多分またエージング進みますね。
ということで、デッドニングをやり直すとか考えていましたが、それ以前の根本的な問題が原因だったような感じもするので、ひとまずはまた様子見になるでしょう。
早いうちに、スピーカーユニットを蹴り飛ばす恐れがあるので内張りにスピーカー純正ネットを付けたいと思います。当初計画ではユニットと一緒に固定するつもりでしたが、余りユニットが内張りから出ていないため、内張り側に付けたほうがいいでしょう。そのほうが重量増でのビビリ防止にもなると思われます。
その上で、デッドニングをまた直したほうがいいか再考しようと思います。
実は何枚か、細かい制振材を剥がしてしまいましたが…
今のアウターの制振は結構やっつけで行ったものなので、今の心情的にはやり直したいです。
スピーカー交換時の予想では、多分鳴らし切るようになったところで絶対にデッドニングが負けると踏んでいました。まあ手間がかかるのでもう少し先だと思いますが…
修正するならば、あくまで低音を中心に落とすような感じにしたいなと。
それよりも前に、またマルチ接続、試してみるつもりです。
いやその前に、DCT-A100を入れ直してみたいかな…でもどうせなら電源をきちんと取りたい。
いずれにせよ、懸案事項が解決したので、アンプ交換やら色々また欲が出てきてしまいました。
Posted at 2016/03/20 01:46:52 | |
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