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智海寺の奥山のブログ一覧

2016年12月21日 イイね!

JBLのヘッドホン

先日、密閉型ヘッドホンを新調しました。
手持ちのヘッドホンは開放型が多く、たまの長距離外出で電車に乗っていても使えないこと、
また人生二台目のヘッドホンで、数年間はリファレンス扱いにしていたaudio-technicaのANC7(オーテクノイズキャンセリングヘッドホンの初代)がさすがにパッドがボロボロ、聴いてみても何だかソウジャナイ感が強くなっていたので、できればポータブルでも使える密閉型が欲しいということで、色々聴きに行って来ました。

最近はVictorやPioneer、YAMAHAもヘッドホンを出しているようで、このまま80年代オーディオの598戦争だったかに突入していきそうな様相を呈しています。
折角ということで、車載用にしたけれどもDCT-A100を下ろしたために本来の運命に生きる…ていくこともできず持ち腐れているifi audioのIDSD nanoポータブルヘッドホンアンプ略してポタアンを持って試聴しました。

一番良い感じだったのが、前から気になっていたaudio-technicaのATH-R70Xでした。開放型やんと言われそうですが、良い感じに鳴っていました。
同じくテクニカのイヤースーツシリーズも聴いてみましたが、どうやらこのiDSD nanoは、大体3万円クラスのヘッドホンを超えるとドライブ能力が足りないようで、全然スッカラカンの音になってしまいました。

ただ密閉型でないし携帯性もないということで他にも試聴していったところ、最近のマイブームであるJBLに手を伸ばしてしまいました。
けれども思ったよりも高価でなく、またBluetooth対応でノイズキャンセリング対応というイロモノで、しかしどうにも気になって聴いてしまいました。試聴機が電池切れ、小生のプレイヤーのスマホも何故か認識がうまくできず音が出ないで店員さんとすったもんだしていましたが、何とか再生できて数曲聴くことができました。

正直、電器店の喧騒の中では音質はとことんまでは判断できなかったのですが、ノイズキャンセリングが思ったよりも効いていること、内蔵バッテリーが15時間くらいは持つらしいこと、何よりポイントが結構貯まっていて半額くらいになるということで、決めてしまいました。

ちなみにモデルは、JBL EVEREST ELITE 700というものです。
正直なところ純粋な受動型ヘッドホンが良かったのですが、ひとまずそれは置いておきましょう。

それにしても、ノイズキャンセリング機能オフでは気の抜けた音しか出ないのは昔から変わらないようです。
ノイズキャンセリングを使わなくてもいいやと思って聴いていたら、エージングをいつまでやっても低音がしっくりこない。デッドニングしてない抜け抜けのカーステの低音みたい。

どうしてもノイズキャンセリングを入れないと本気になれないんだなと諦めて生かそうとしたら、使い方がわからない。ボタンを押したらアンビエントエアーとか言われても何のことやらで、ノイズキャンセリングヘッドホンなんだからNC機能のハイローでいいじゃないのと感じなくもありませんが、ひとまずノイズキャンセリングを入れると本領発揮することは分かりました。
エージングがてらに数日ほど寝ている間にBGM集を流しておいたのですが、それでも内蔵電池は持っていたので、かなり優秀なようです。

いまいち親切でないマニュアルを読んでみると、個人個人の耳の形状に合わせてチューニングする機能があるそうで、これを使ってみると、ほんのりとですが響きが自然になります。
ややうるさい電子音がして暫くすると調整が終わります。一体何をしているのか気になります。
そういえば昔から、難聴のせいかわかりませんが、ヘッドホンをすると若干右に偏った感じになります。自覚はないのですが、小生の耳の入り口あたりに変な穴があるそうで、それが変に左右で響きを変えているのかもしれませんが、これも幾らか改善されるような気がします。

ようやく使い方が分かったところで改めて聴いてみると、本当に自分好みの音だったことがわかりました。
何より驚いたのは、馬鹿にしていたBluetoothです。はっきり言って電池は食うし音は悪いし、ましてやノイズキャンセリングで余計にバッテリー食うじゃん…と思っていたのですが、これは撤回せざるを得ません。

悪い意味で凝り固まっていた小生のポータブル感からして、内蔵したアンプの能力なんてたかが知れていると思っていたので、完全にiDSD nanoでドライブすることを考えていたのですが、寧ろ必要性を感じさせないほどに十二分に鳴ってくれます。正直、デジタルアンプの面目躍如ですね。
スマホから直にBluetoothで飛ばして十分に音がいい。すっかりこれがメインスタイルになってしまいました。それまでBluetoothにはあまり良い印象がなく、大きなメリットと言えばコードがなくなるくらいで、音は飛ぶわ電池は食うわで音質などは二の次の人が使うものであると…

このヘッドホンは有線ではなく無線で使うべきです。有線だと後述する問題があるからですが、とにかく内蔵アンプでの駆動が抜群に良い。何でこんな低音が出るのか不思議なくらいに下が伸びます。
ヘッドホンでこれでもかと下を伸ばそうとしてもなかなか伸びないし、低音が「普通に聴いているレベルの音量で」十分に得られるヘッドホンというのは、アンプを別に使えばともかくなかなかありません。個人的に、ヘッドホンについて注文を付けるとするならば、低音が量不足だということでした。低音重視でやたらと強調しているモデルはありましたが、全帯域でバランスを取ってあって過不足ない低音が出るモデルと言うと、やはりアンプで絞り出すしかなかった。
それを、専用内蔵ドライバでさらりと、しかも手軽にしてくれました。

今の好みでは、殆ど文句がない均整のとれた傾向の音です。こういう音が出せるモデルが欲しかったと言っても過言ではありません。
ただ少し低音が冗長な印象がありますが、楽しく聴くならば悪くない低音と言うべきでしょう、それほど悪目立ちする感じではありません。逆に低音不足に感じていた曲が良い感じになってしまう。
下手にアンプだヘッドホンだと替えて替えて聞き比べるなら、もう手っ取り早くこれでいいや、と思えるモデルです。
若しこの音をスピーカーで出すとしたら、多分この10倍では足りないでしょう。

イロモノ感満載だったノイズキャンセリングの機能も優秀で、正直普段のリスニング音量…会話よりも少し大きいくらいの音量であれば、音楽も相まって、喫茶店くらいのノイズならば殆ど気になりません。
新幹線レベルの騒音であればほぼ環境騒音は気にならない位です。その昔使っていた、ATH-ANC7というヘッドホンがありましたが、技術的に進歩しているのがわかります。

気にしていたバッテリーの減りも、思ったより少ないようで、一日くらいは平気です。
しかも内蔵バッテリーの功名で、スマホなどから無線で飛ばすため、ドライブのための電力をプレイヤーが消費しないので、結果的にバッテリーが長持ちします。


ただ不満もあります。一つは、密閉型だから仕方ないですが、やはり密閉型特有の抜けの悪さが残っていることです。全体的に篭ったようになる。もうちょっとスカッと行ってくれると最高です。
そのせいなのか、アンプは出力を重視しているのか、解像度はそこまで高くないように感じました。但しこれはそこまで重要な問題ではないでしょう。音楽として楽しむならば十分です。

ちょっと深刻な問題は、ヘアバンド形状が、小生の頭の形状のせいなのか、脳天に当たり続けるので、ツボ押しで言うところの「百会」をずーっと押されているような感じで、一時間もすれば頭頂部に何だか妙な血行の悪さを感じ、頭がボーっとしてきます。本当にツボの押し過ぎでしょう。
もう少し高さのあるカーブがついていれば良かったのでしょうが、どうにもなりません。何とかしてカーブをつけられないか、日々試行錯誤しています。

また、通常の優先接続もできるようになっているのですが、どうにもこの入力が常に内蔵アンプを通るようで、アンプに直結できないようです。
なので、ノイズキャンセリング=電源を入れると、Bluetooth接続でもないのに音量調節が生きており、嫌でも内蔵アンプの回路を通って出力されるという面倒な仕様になっています。さらに、音量調節を上げすぎると、アンプ駆動では音割れすることがあるうえ、聴きながらノイズキャンセリングをオンオフした場合に、いきなり音量がドカンと上がることがあります。
このあたりはちょっといただけませんが、Bluetoothしか考えていないモデル設計だとすれば、全て納得もいきます。


なんだかんだで手元にやってきた700ですが、「こんな値段で出したモデルに最高峰のEVERESTの名を冠していいのか」という勝手な疑問に、今のところ答えられません。
個人的に費用対効果は非常に良かったと感じていますが、何よりの収穫は、先程述べましたが「この一台でJBLの音作りがわかる」ということです。
変にプレイヤーでイコライジングしていない限り、此奴はJBLのデザインした音をそのまま投げてきます。あとはそれが合うか合わないかの問題ですが、小生にはこれはストライクでした。但し、100%ではないです。

その意味では、非常に様々な新機軸を盛り込んだ上でJBLらしさを表現していることについては最高峰なのでしょうが、果たしてこれが、JBLの「最高のヘッドホンなのか」と言われれば、多分違うと思います。
もっと、HD800や、SR009等に匹敵するような、ヘッドホンでの最高峰モデルかと言われればそうではなく、現状でJBLヘッドホンラインナップの最高峰という位置付けであることは明白です。そもそもヘッドホンメーカーではないので仕方のないことかもしれませんが、そう遠くないうちに、JBLはやってのけるような気がします。

ところで…
音の理想としてはこのモデルの音が今一番好みではあるのですが、これをクルマで出せと言われたら、もう、背筋が寒くなりそうなくらい無茶に思えてなりません。
ユニットの実家は同じなので似たような音は出せるんでしょうが、こんなに低音が出るのがJBLなんでしょうか。
一度どこかでじっくりきちんと(何千万もしない)JBLサウンドを聴いてみたいものです。
Posted at 2016/12/21 18:42:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 趣味

プロフィール

「そろそろ六十里越の閉鎖解除で新潟方面解禁されると思っていたらの、雪崩で橋流出して再開未定… 檜枝岐側の国道352号は動線には使えないので、49号まで上がるしかないかな 八十里越が2年後に開通するらしいのでこうなりゃ期待」
何シテル?   04/20 22:52
智海寺の奥山です。2014年4月からMH21S(NAマニュアル)乗っています。主にオーディオばかり素人作業で自己満足グレードアップ中です。 基本的に整備は...
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