2016年12月30日
ヘッドユニットをP1からA100に替えてみました。
毎度のことなのですが、A100は非常にノイズが乗りやすく、単にRCAケーブルの取り回しだけが原因で出ている訳ではないようです。
困った事にインストールスペースに入れるとノイズが乗るようで、どうやらデッキのシャーシと車体とが接触して、そこで変に電位差が出来てしまい、出ていると思われます。
デッキの電源は安定化電源のR70Aから取っているので、ここでアースがおかしな事になるのでしょう。
ということはデッキを絶縁してしまえばいい訳ですが、丸々絶縁するというのもなかなか上手くできないものです。
特にネジ留めで車のインストールパネル部分に固定するので、いざインストール部分に入れると、今度はパネルが車体に接触してしまうため、ネジも絶縁しないといけません。
デッキのアースを浮かせるのはなかなか面倒です。
考え方を変えれば、電源をバッテリーから取れば電位差は解決するでしょうから、そのほうが手っ取り早いかもしれません。
ひとまずノイズは諦めて聴いてみると、やはりP01よりもデジタル臭さが少ない、逆に言えばアナログっぽい音で鳴ってくれました。
ちょっと高域が強い気がしますが、そこまで耳障りなほどではありません。アンプをR407にしてやれば良いくらいになりそうです。
また低域は、思ったほども変化はありませんでしたが、P01のような「低域が減っている」感のある鳴り方ではなく、量的には多くはないけれども不足感を感じさせない鳴り方をしています。これが自然だということでしょう。
一番気になっていたのが定位ですが、P01よりもはっきりと出るようになりました。
P01より粗い設定しかできない左右バランスですが、目盛り2つも動かすと良い感じです。
特にジャズのトリオなんて、バス、ピアノ、ドラムがどこにあるかがしっかりとわかります。P01よりもくっきりとしていて、設定の粗さのせいか、それとも定位の明瞭さのせいか、ソースによるボーカルのふらつきも少ないです。
これだけ表現できるのであれば、プロセッサーはなくてもいいかと思えてきます。でもこれでプロセッサーを入れたらどうなるのかも気にはなります。
なかなかの鳴り方になってきたので、それなりのヘッドホンで聴いているのとは違う、スピーカーで聴く良さも出てきました。
スピーカーでちゃんと鳴らしたものを聴くとわかりますが、これぞ音響と言わんばかりの音に包まれるという感覚が沸いて来ます。スピーカーでこれを出そうとすると環境的に厳しいのですが、これが出せるようになると、音量を上げてドライブしたくなります。
と言うか音楽を聴くためにドライブしている感が一層強くなります。
ついでに、デジタルプレーヤーからの外部デジタル入力も試してみました。
思ったよりもプレーヤーの電池の減りも少なく、一日がかりの帰省などはともかく、日帰りでの外出ならば十分に実用的に思われます。
おまけにドライブではないので音が飛ばないため、A100の基盤がやられない限り使い続けられるのも利点。音はもちろん良いです。
ただ接続が仰々しいこと、プレーヤーのファイルが多くてアルバムがゴチャゴチャしているため、何とか片付けたいところです。
現在主に使っている形式はWAVなのですが、これはP01やPCでの保存に使っている形式です。全く圧縮や加工をしない形式なので、データそのものです。
ところがデジタルプレーヤーで使っているONKYO HF PLAYERは、曲のファイルに埋め込まれたアルバム情報などを参照してアルバム別表示などをしているため、PCでアルバム情報を編集したりしても全く無視されてしまいます。
なので、WAV系のファイルを入れてはあるのに、アルバム別表示やアーティスト別表示でソートできず、「不明」のところに殆どのファイルが入っていて、使い物にならない状態になっています。
最近、ハイレゾ音源を使うこともあり、CDを買わずにダウンロードすることも増えてきたのですが、余りジャズやクラシック方面を聴く訳ではないので、主にmoraから購入することが殆どです。
このダウンロードに便利なのが専用プレーヤーのMedia Goというアプリなのですが、このアプリでCDを取り込むとFLACで取り込むことができます。残念ながらWAVには対応していません。
このアプリでCDを取り込むと、アルバム情報を自動的に反映してファイルに埋め込みつつ取り込めるので、よく聞くアルバムから再取り込みをしています。
FLACはハイレゾ音源の保存形式としてもよく使われている形式で、これまでは無圧縮でデータそのものだったWAVとは違い、可逆圧縮をしている形式だそうです。可逆なので、圧縮していても元に戻すことができるため、MP3のように帯域がばっさり切られることもありません。
ハイレゾ音源の頒布にも使われるように音質的には十分なものということで、これから主流となっていきそうな形式です。
そんな訳で現状、P01用にはWAVファイルを、A100やプレーヤー用にはFLACと、二つの形式のファイルを用意しなければならないというややこしい状態にあり、入れたと思っていたアルバムが形式違いだったパターンがよくあります。
また、ダウンロードで音楽を買うと、アルバムあたりでAACファイル(CD相当)が2000円くらい、ハイレゾFLAC形式が3000円位となっています。
現状、視聴環境によってはFLACやハイレゾ音源が使えない、形式が合わないということが多いということもあってか、Media Goでは形式の変換が可能です。WAVにできないのが残念ですが、ハイレゾ音源をCD相当に落としたりすることができるので、別にハイレゾ音源対応でなくともマスターファイルとしてハイレゾ形式で持っておくという選択肢も出てきました。
今のところそこまでしているアルバムは無いのですが、これからはそんな事も増えそうです。
ちなみに、AACファイルはCD相当なのですが、P01は対応していないのでMP3に変換する必要があります。
一方でデジタルプレーヤーならばFLACでもAACでも何でもゴザレ状態です。
そういう所を考えると、P01用にCDを揃えるのもアレですし、正直A100のほうが音が良いので、そこまで苦労してファイルを用意するのもどうなのよ、という気分です。
使い勝手はP01のほうがいいのですが。
使っていて楽しいというか面白いのもA100という状態であり、USBが使えない(保存曲数が少ない)問題もデジタルプレーヤーで解消できてしまったことから、愈愈P01が怪しくなってきました。
来年の今頃にはヘッドユニット自体が無くなっているかもしれません。(意味深)
いずれにせよ暫くはこのまま聞き込んでみる予定です。
年の瀬になって大転換を迎えてしまいましたが、来年も良い意味で転換できていけたら良いと思います。
Posted at 2016/12/30 05:39:26 | |
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