2020年09月13日
自作グレードアップ版ネットワークから、JBL670GTi純正ネットワークに戻してみました。
何で折角の660のネットワークにしなかったかというと、助手席と運転席の下までの最短配線しかないので、左右両側が一体になった660だと物理的に無理だからです。
そこで、最早押し入れを開けた時に賑やかさを演出し所有欲を満たしてくれるだけの存在に九割九分なっていた670GTiのネットワークが必要になったのです。
出したら出したで、ネットワーク定数解析のために素子を取り外したりしていたのでハンダ付けする必要があり、非常に億劫だったのですが何とか終えました。
この手間があるのは分かり切っていたので、670のネットワークは使いたくなかったのですが、
・アンプとかを今の構成にしてから純正ネットワークで聴いていない
・素子の定数は同じ筈なので、自作グレードアップ版がどれだけ違うか聴いてみたい
ということで、交換しました。
まぁ聴いてすぐに、スッカラカンでシャリシャリのキンキラキンのオンパレードです。酷いとかいうレベルじゃなくて、一体これは何なのか、何かの間違いだと思いたくなってしまう音です。こりゃあ長年のネットワーク地獄に突入して間違いない。
希望をもって数日鳴らしたものの、全く変わらない。まあ素子を比べれば、18AWGくらいのコイル、妙な容量で特注だけど謎なクオリティのコンデンサー、なのに制振対策完璧でメタルケース入りの抵抗(きっと中はカーボンだろう)、こうなるのも無理はないかと。
事前の予想と実際は殆ど一致していました。
さて今回ネットワークを入れ替えたのにはもうひとつ目的があって、自作ネットワークのアップグレードをしようと思っていたのです。
そんなの一日でできるだろうと思われるでしょうが、小生の気合と根性と集中力はあってないようなものですから、まずそれがいつでも出来る状態になっていて、思い立つ時を待たなければならないのです。そして途中で飽きてもいいように、代わりの道を用意しておかなければいけないのです。
今回のアップグレードは、ミッドバス側ローパスのコンデンサのアップグレードと、ツイーター側の謎の回路の容量微調整用コンデンサーの追加です。
ローパスのコンデンサーだし奢らなくてもいいかなと思っていたのですが、やっぱり入れたくなってしまった。ついでに、よくわからないツイーター側の回路も容量が純正ネットワークよりちょっと少ないから、合わせる用のコンデンサーと一緒に二つともグレードアップしました。
このコンデンサーが12μもあるものだったので、車で作業するには難しいので取り外したのです。
家でなんとかコンデンサーを入れてみたところ、買ったはいいけれど太すぎて車では使えなさそうなvandenHulのスピーカーケーブルmagnumが、なんとかギリギリ接続できそうだったので頑張ってみました。そしたら何とか接続できそうなので、一緒に入れることに。
で、ケーブルとネットワークを一緒に交換してみました。
アンプやらの規模に似つかわしくない妙な赤いケーブルが不気味さを際立たせています。
そりゃあもう沈み込むようなサブウーファー並みの低音を期待してしまうところですが、まあコンデンサーが新品ですから、まだ本気で鳴るとは思っていません。
多少低音は減りました…というか、下はやたらと伸びてはいるのですが、太すぎたせいか抜け抜けになってしまい、低音が弱くなってしまいました。ドスの効いた大型スピーカーに向いていそうな鳴り方ですが、全然低域が出ない。超低域を出そうと頑張っているけれど、こんな16cmスピーカーでは到底鳴らない。
まあこれは予想していたことですが、やはり今まで使っていたclearwaterくらいが丁度適当なのでしょう。
問題は高域です。自作ネットワークは取り外す前は高域の刺さりがあまりなく、デッキのトーン回路はフラットで良かったのですが、高域がやたらうるさくなってしまいました。まるで純正ネットワークのようです。
ミッドバス側のコンデンサーを替えても高域は切られるので関係ないとすれば、原因はツイーター側に入れた容量調整用の0.4μコンデンサーと見て間違いないでしょう。
一体どういう働きをしているのかわからない回路ですが、回路を追っても益々わかりません。しかし高域がうるさくなる変化があったので、フィルターのハイパス周波数を下げる効果があったのは間違いないようです。
結構苦労して接続したのですが、これは戻しても問題ないと思います。
とは言いつつも、折角苦労して取り付けたので、暫くは鳴らしてみたいと思いますが、抵抗値は増やすかもしれないです(でも抵抗で弄ると昔やったように良いところが出ないように思います)。
これで、あとは各スピーカーへのケーブルと、バイアンプ化くらいしか残らなくなってきました。ひとまずの完成予想図が見えてきた形です。
それが揃う前にビスカスカップリングが完全に焼き付いて(も動かなくなる訳ではないらしいが)、乗るに堪えない車になるほうが先な気がしてなりません。
Posted at 2020/09/13 10:55:38 | |
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