2018年11月26日
久しぶりの三連休、何をしようかと思っていたのですが、そろそろ音を仕上げてしまいたいと思い、早朝から弄り始めました。
インナーバッフルを薄手にしてから低音はまずまず改善されてきたのですが、どうしても中域あたりが中抜けしたというか、すっきりしない所があるので、何とかならないものかと試していたのですが、これはどうにもイコライザーで補正するか、或いはネットワークの定数を変えねば変わらんと思われたので、交換することにしました。
先立って、どうにもこのシステムにて問題が多く湧いてくるのは純正ネットワークの妙に特徴的な設定が原因ではないかと指摘を頂いたのですが、より一般的な設定を試してみてはということで、G&ラディ様にネットワークを作成して頂きました。ありがとうございます。
660GTiネットワークの特徴と言えば、何と言ってもツイーターハイパスフィルターの極端な減衰スロープ設定でしょう。パッシブで24dB/octというのはほぼ聞いたことがありません。
24db/octということは、一般的な6dBだとかに比べると、ローパスフィルターで言えばいきなり音がぶった切られて出なくなる訳ですから、その逆のハイパスフィルターではある周波数からはツイーターの音が主張してくる事になります。
2500Hzクロスですから、これを境にいきなりツイーターが出張ってくるという事です。
ネットワークについて何の知識もないと、ユニット間でかぶる音の範囲は狭いほうが良さそうに思えるのですが(と昔は思っていた)、ユニット間でだらだらと音がかぶっていくと良い意味でぼかされ、ツイーター或いはミッドバスのどちらかに音が寄って出てしまうとか、音の高さがおかしいという事が解消される訳ですが、
しかし小生にはパッシブでこれをやる知識がありません。手持ちのDEH-P01ならばデジタルでこれをやる訳ですが、デッキの質があまり…ということで、デッキは今のNakamichiを使うことに。だとすると別体プロセッサーということになりそうですが、今回G&ラディ様にて設計して頂いたものをお借りすることができました。アナログデッキですからプロセッサーを入れたくない気分もありましたので、幸甚です。
今まで使用していた660GTi純正のネットワークを撤去し、ショート防止のためにスピーカーケーブル末端加工、特製ネットワークの固定と一通りの作業を行いました。
スピーカーケーブルの末端に付ける端子が好いものがなく、それを探すのに時間がかかっていた格好ですが、取付から完成までもまたそれなりにかかってしまいました。
既に一度聞いてはいたのですが、今回のネットワークはバイアンプになるので、ツイーターのレベルを調節しなければならず、その調節にもまた時間がかかり…結局、鳴らさないとわからないので恒例の長距離ドライブで休憩しつつ調整。
まあまあ納得できるところになりました。
恐らくネットワークの素子によるところもあるのでしょうが、全体的に音がカッチリしました。
ミッドバスはカッチリしていても問題ないと思うのですが、ツイーターは元々が硬くなる傾向にあるので、レベルを下げました。また恐らくですが、今まで高域ユニットは抵抗で落とした音を聞いているので、抵抗の分だけ音が丸くなっていたのではと思われます。情報量としては減ってしまいますが、スピーカーケーブルを替えるか、抵抗を入れる予定です。
それ以外は、普段ヘッドホンで聞いている音に近いように感じます。ただ低音だけは負けています。これだけ何とかすれば全く問題はないのですが、まだツイーターのレベルが高すぎるのかもしれません。これは引き続き手を入れていきたいと思います。
他、同時進行で、ドア内部にレアルシルト ディフュージョンを貼ったり、なんちゃってバスレフとして開いていた穴を塞いだりしてます。
これで凡そ密閉になった格好ですが、やはり密閉したほうが音は伸びる気がします。音量は下がりますが…
とりあえず暫くは、ネットワークの設定で音を変えていきたいと思います。理想としては、ミッドバスをもっと鳴らして、高域は下げたい。そうすると、大分ミッドバスを鳴らすようになると思いますが、そんな設定を探りたいと思います。
今回からはぶっ壊す可能性が出てくるので、ちょっと恐ろしいところもありますが、こっちのほうが人に自慢できるような内容ですので(笑)、頑張って勉強したいと思います。電子回路は苦手ですが。
これが決まったら、小生の中の人の性格上きっと、高級部品でシャーシ入りにして作りたいと言い出すんでしょう。今のところはそれが目標です。
Posted at 2018/11/26 07:05:31 | |
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2018年11月04日
これで愈愈、低音不足問題からの脱却かと思われましたが…
どうやらそう簡単にはいかないようです。
先日スピーカーを背低バッフルで取り付けてさあ完成と思われましたが、どうにも思ったような低音になりませんでした。
まあ、ドアスピーカーではヘッドホンやブックシェルフスピーカーのような音を求めるのは無理がありますけれども、しかしそれでも何だか思っていたような音ではないのです。
ある程度は予想していましたが、しかしちょっと低音が減りすぎではないかと。
また、思っていたよりもハリがない。前のバッフルと比べるのは無理がありますが、緩すぎではないか。
その音を聞いていると、どうにもバッフルとインナーパネルが密着していない気がするのです。
さらに嫌なことに、この音と比べたら、先日のクッション材を噛ませた時のほうが、個人的には感触が好いです…
あの時の音のほうが、まだ理想に近かったような…もとい、まだ何とか仕上げられる音だったなと。
まったく困ったものです。
さて取付時を思い出しながら結果を考察してみますと、やはりどうも車体鉄板に原因があるように思います。
バッフル接触部には案外凹凸がなく、そこへバッフル用に穴をあけて取り付けましたが、とにかく穴あけが大変だったのを思い出して、もしかしたらバリが想像以上に頑張っているのではないかと。
一応開けた時に簡単にバリ取りはしましたが、ドリルも安物ですし電ドラもバッテリーが弱っているので、思った以上に縁が立っているのかも知れません。
クッションは案外捨てたものではなく、実は密着には一役買っていたようだけれども、やっぱり圧縮してもクッションは金属の代わりになるほどには制振性はなかったのでしょう。
一番はバリ取りを綺麗に仕上げることでしょう。しかしバリが無かった時を考えると、単に処理だけして終わりとは行けないでしょう。
そこで、やはり小生の大好きな紙パッキンを参考に、薄い金属板を車体とバッフルの間に入れる事にしました。幸いなのか無計画か、サービスホール塞ぎ用のアルミシートがあるので、これを流用します。
少なくとも材質はスポンジではなく金属、最悪は紙を使いたかったところですが、できるだけ密度が高いほうが振動も伝わりやすくなるので、丁度良い材料です。
しかし逆結果になることも考えられます。バッフルを入れたことで制振は良くなっている筈ですが、密着させて伝動を良くしてしまったほうが、かえって振動しすぎて音が曇るパターンです。むしろクッションで分離したほうが好ましい可能性も、ないとは言えません。
この場合、またまたですが倉庫から木製スペーサーを発見したので、これを入れたいと思います。これは6mm厚で、現在取り付けているバッフルは8mmの高さですから、低音不足が確定する某社メタルバッフルの厚さ20mmには達しないので、重ねても問題はありません。何よりも木材ですから、適度に振動を吸収して抑える効果が期待できるというのが選択理由です。それを言い始めてしまうと、自作の木製バッフルがどれだけ有効かも思い知らされます。
とはいえ、現状で以前のように低音が足りない訳ではありません。
試しにバイアンプ接続からシングル接続に戻してみました。やはり純正ネットワークのアッテネータで最低レベルにしてもツイーターレベルは大きいままではありましたが、しかしミッドバスも鳴る様になってきたので、以前のように抵抗を挟む設定にすると若干高域が弱くなってしまいました。
この接続がなかなかで、これが現状一番良い状態ではないかと。バイアンプの高域レベルを少し下げたいところですが、これが抵抗を挟んで出た色付けだったらちょっとショックです。
さて今後ですが、ちょっとアプローチを変えてみたいと思います。
先日ネットワークを作って頂いたので、これを試してみたいと思います。元々は低音不足でああだこうだしているのを、極端な設定のネットワークに原因があるのではと指摘を頂いたのですが、より一般的な設定でネットワークを再設計して組んで頂きました。
デジタルプロセッサーなら自分で合わせる自信は多少ありますが、パッシブネットワークのような回路は全く未知なので、勉強にお借りしています。
これもバイアンプ接続なので、ひとまずはシングルとバイアンプでの高域レベルが同じになるようにして、そこで入れ替えようと思います。
純正ネットワークを外しての取付が待っている訳ですが、何とかして固定します。
一度聞いていますが、がらりと音が変わるので、これを機にデジタルプロセッサーをアナログ回路で実現してみるかなどと企んでおります。
本格的に冷えてくるまでに仕上げたいところです。
Posted at 2018/11/04 05:40:43 | |
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