少し前の長期予報で「今年の夏は冷夏」て言ってませんでしたっけ。
なんなんだ41℃て。
高徳線の特急うずしおに新型の2700系気動車が投入されるに伴い、唯一5両編成で運転される(その他は2~3両)朝の高松行きも現行のN2000系から2700系に置き換えられるので、その前にN2000系の勇姿を記録しておこうかと出かけてみれば既に先客が数名。ここ、何回も来てるけど他の撮影者に出くわしたのは初めて。考えることは皆同じか。
朝の7時から県外ナンバーのクルマで来ている人もいて何事かと思ったがそれはともかくこの時点で気温28℃。帰宅したらもう汗だく、シャワーを浴びて着替えないといけない。私が学生の頃は、昼間はともかく朝晩は涼しかったんよね。それが今との最大の違い。いやあ、キツい。
そんなクソ暑い中。オイル交換のためディーラーへ。クーラーの効いた店内でカルピスをチューチュー飲みながらスマホをいじっていると担当氏がやってきて
担当氏「何か試乗してみます?」
私「何があります?」
担当氏「D5が…。ちょっと待ってくださいね…て僕なんか呼ばれてるんですけど」
D5ということはディーゼルの高出力版か?しかし何の?と思っていたら
XC90でした。D5インスクリプションのエアサス仕様。
私(心の声)「XC90かあ…」
XC90は2年半ほど前に板バネのT5(ガソリンのターボ)とエアサスのT8(ガソリンのターボ+スーパーチャージャー+モーター)に
試乗したことがあるが、率直に言って印象があまり良くなかったんである。
シートに座ってHUDの調整やドライブモードの設定等、簡単にレクチャーを受けた後出発。
担当氏「まあまあ好きに乗ってきてもらっていいです」
どうやら忙しい担当氏。というワケで久々に1人で試乗だ。しかし「まあまあ好きに」とは…?
ドライブモードはコンフォートにして出発。ステアリングを切って道路に出る。アクセルをやや強めに踏みながら出るとあっという間に速度が上昇する。お、なかなかいい感じ。
しかし車体が船のように…ゆらゆらと…。自分で運転していてクルマ酔いしそうになるという稀有な経験をした前回のエアサス車試乗時の悪夢が脳裏に甦る。
「まあまあ好きに」と言われているので、国道を離れて川沿いのプチ・ワインディングへ。ドライブモードをダイナミックにして走る。前回走った時は路面からのインフォメーションが全く伝わってこなくて恐怖感に襲われたが、今回はそんな様子は一切感じられない。前回もこの道ではダイナミックにした筈だが、まるで別のクルマになっている。アラこれいいんじゃない?
本当はここから通常の試乗コースに戻るつもりだったんだが、この時点で結構好印象だった上に「まあまあ好きに」と言われているので、自然と鳴門スカイラインに足が向くワケですよ。ダイナミックだと車高が少し下がって、船に乗っているようなフワフワ感はなくなる。車体の大きさを意識せず運転できるのは前回試乗でも感じた美点だが、2トンを超える車体でもワインディングをストレスなく走らせることができる。上り坂のカーブで速度が落ちても、アクセルをチョイと踏み込むとあっという間にペースを取り戻すその反応の機敏さたるや。これ、エエやん!
そろそろ時間が気になりつつも「まあまあ好きに」と言われているので、ワインディングを過ぎて1区間だけ高速を走ってみた。バカみたいに速い!しかも怖くない!最早笑いがこみ上げるレベル。
高速を降りてコンフォートに戻す(エコモードは試してません)。やっぱり船のようにユラユラ揺れる。個人的には常時ダイナミックにしておくが吉か。あと強いて言えばLKA(レーン・キーピング・エイド)が時々ちょっかいを出してくることとか、車体中央に寄せられたシートと右側に寄せられたアクセルペダルの位置関係が若干しっくりこない気がすることとか、まあ気になることがないワケではないが、前回試乗から2年半を経て内装のクオリティに走りが追い付いた感。1000万円近くするクルマなんだからこれぐらいできてもらわないと困るが、ともあれ、飛躍的に良くなっていた。
さて「まあまあ好きに」と言われていたのでまあまあ好きに1時間ばかし走っていたが、案の定というか何というか、私の後に試乗待ちの客がいて、私が降りるや否や担当氏が新しい客を乗せてああだこうだやっていた。実は途中からちょっと心配になってはいたんだが引き返すタイミングを完全に失ってしまったのであった。支払い時に話をした整備担当氏に「長々と乗ってすいません」と平謝りの私(「堪能したんですね」と言って笑って流してくれましたが)。フォード時代だったら客がいないから1時間ぐらい試乗しても余裕のよっちゃんだったんですけどね。
Posted at 2019/08/04 22:54:35 | |
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試乗 | 日記