最近よく「ピッチやタールの汚れを落としたい」とのご質問をいただきます。
コロナの影響で冬場に行うはずだった道路工事が行えず今やっていることも影響しているのでしょう。
暑い時期に舗装工事をすると路面温度が落ち着くまでにかなり時間が必要になってしまい工事終了開放後でも路面温度が高いままのことが多くなってしまいタールが車に付いてしまうことが多くなってきているのだと推測できます。
タールとは石油や石炭を熱分解したときに発生するネバネバした残材でして、それを砂利と混ぜたものがアスファルト いわゆる道路になります。
と言うことでアスファルト敷きたての場所や熱せられた道路を走るとタール成分を巻き上げてしまいボディに付着してしまうことがあります。
時間がたった汚い道路を走ってもタールはボディにつきませんが新しい出来立てのキレイな道路を走るほうがタールがボディにつきやすいってとこが悲しいところでもあるのです。
基本的にタールは、ねばりは強いですが油汚れですので軽い物であれば
油成分の除去に強い洗浄剤で落とせますし、気温が低く固まっている状態であれば
洗車用ネンドでも落とせます。
つぶつぶ状に固まっていれば爪でカリカリするだけでもパキっと落ちることもあります。
ボディ表面についている汚れですのでちょっとした機械潤滑油をつけて落とせるときもありますし、
コンパウンドで確実に研磨除去することもできます。
完全にネッパっちゃってるとき(指でこすると伸びて汚れが広がってしまうとき)はタール・ピッチ専用の洗浄剤で分解して落としたり、粘着テープの残骸をはがすような液剤でも分解除去することができます。
こちらの2点は、かなり液性が強い液剤になりますのでボディ保護のためにも使用後にカーシャンプーで洗車してコーティングまでしておくことをオススメします。
道路と車は切っても切れない密接な関係があります。
日本の舗装技術は世界一ですから、これ以上の進化はなかなか見込めないでしょう。
タールの汚れは、車側があきらめておおらかな気持ちで許してあげましょう。
実際、舗装業者の施工車両はタール汚れが、ものごっついことになっています。
特に暑い時期に舗装工事をするのはとてもとても大変ですし体力的にも厳しいので、できれば冬にやりたかったとこを仕方なく今やってるのです。
タールは落としにくいですがていねいに洗車すれば落とせる物ですので、お互い様の精神で厳しい時代を乗り越えていきましょう。
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Posted at
2020/08/18 16:35:25