
ついに自動車ボディ上に輪ジミやウォータースポットが発生する季節がやってきてしまいました。
輪ジミやウォータースポットは、除去するのがとても大変ですので、できれば付かないようにしていきたいのですが天候条件に大きく影響されますので、こればっかりはどうしようもないのです。
お天道様には何しても勝てません。
輪ジミ
実は雨や水道水の水分内にはカルキやホコリ等の目に見えない汚れが入っています。
ボディ上の水分が日光に照らされ乾燥し汚れだけが残った状態が「輪ジミ」です。
太陽熱で微粒子と油脂性の汚れが混ざり合って熱せられて固着しているケースが多いので通常のカーシャンプーでは、簡単に落とせませんが
油脂成分の除去に強い洗剤を使うことで落とせます。
脱脂能力が高い「
下地処理用カーシャンプー」を使用してみてそれでも落ちない(落としにくい)場合は「
ハイブリッドコーティングコンパウンド」を使用して除去しましょう。
ウォータースポット
小学生の頃に黒い紙に虫眼鏡で日光を集めて穴を開けたことを思い出してください。
まさに同じ状況が自動車ボディ上で発生しているのが「ウォータースポット」です。
水分が日光を集めて塗装を痛めるのが原因ですので黒や紺のボディカラーのほうが発生しやすいです。
逆に白やシルバーの車は光を集めにくいので発生しにくいです。
クリア塗装が削れていますので綺麗にするには研摩作業が必要になり「
ハイブリッドコーティングコンパウンド」での除去作業になります。
自動車ボディを断面図にしてみるとウォータースポットは、こんな形をしています。
こんな形の物を
こうするのは、とても大変です。
ポリッシャーを使ってもとても時間がかかります。
紙やすりで1回平滑にしないとクリア塗装全面を平らに削るのは難しいでしょう。
感覚的ですが
こんな感じに仕上げていくと目立たなくなりますし時間も短く済みクリア塗装の削り取り量も少なくて済みます。
どうせ自動車ボディの塗装面は元々ゆず肌(でこぼこ)になっていますのでこんな感じの部分的な研磨をしても案外、目立たず変に見えない物なのです。
どうしても気になる場合は「
BC-308」のような厚みのあるコーティングを施工して表面を平滑に治しておくと良いでしょう。
「BC-308」は、何度か重ねておくとかなりの厚みが出ますのでウォータースポットが、いきなりクリア塗装を侵食しないで「BC-308」の被膜を侵食してからクリア塗装に達するようになりますのでクリア塗装を守る犠牲被膜としても利用することもできます。
クリア塗装をまっ平らにする上の方法でスポット除去をすると、とてつもない光沢感にはなりますが塗装寿命が大幅に落ち次にスポットができてしまったときに復活不能になったり薄くなった塗装面が酸化しやすくなることもありますので展示用車両や屋内駐車車両でない限りお奨めできません。
再塗装覚悟でやる屋内駐車セレブ層のみのスポット除去方法ですので一部分でも試みようとしないほうが良いでしょう。
再塗装が覚悟できるセレブ層は、ウォータースポットができちゃったら車、買い替えちゃうのかな…
あぁ うちの庭から石油沸いてこないかなぁ…
庭もないけどさ…
ウォータースポットは除去作業が大変ですので発生しないように注意することがとても大事です。
ウォータースポットが発生しないようにするには
・雨が降ったら早めに乾拭き・洗車等を行いボディ上の水滴を完全除去する
・直射日光が当たるところに長時間駐車しない
・炎天下時には洗車しない
・どうしても暑いときに洗車しなければいけないときは濡れた状態を維持する
・疎水性のコーティング(ブリスtypeRS、X、NEO等)を使用する
・白やシルバーのボディカラーにする
このへんを注意しておくことでスポットの発生を抑えることができますが、あくまでも自然現象ですので完璧に防止するのは難しいです。
ちょっと買い物中に一瞬、雨が降ってすぐにカンカン照りになってしまい停める場所がなくて仕方なく停めた日の当たる駐車スペースでスポット大量発生なんてのもよくある話です。
特に黒いボディカラーは日光を集めやすくスポットができやすいので炎天下の直射日光があたるところには、できる限り駐車しないほうが良いです。
これから梅雨入りして急な雨も増えてきます。
黒いボディカラーですと雨がやんで1時間後にはスポットが発生していることもありますので濃色車の方は暑い時期の屋外駐車には特に注意しましょう。
Posted at 2020/05/28 13:44:56 |
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