
この時期になり自分でタイヤ交換を始めたって方も多いことでしょう。
ご自分でタイヤの組み換えを行う方は、結構多い問題だと思うのですが、どのタイヤが右前だったか左後だったかがわからなくなってしまう問題
「右前」とか「左後」とかのシールが貼ってない場合(よくあるシール取れちゃった問題)そもそも自分でタイヤ交換してるからマーキングしてない問題・・・
そんなときに、どうやってタイヤの適正配置位置(前後・左右)を見極めれば良いのかを伝授します。
まずタイヤの左右配置はタイヤ側面についてる回転方向マークで見極めます。
回転方向がこんな感じで「ROTATION」と矢印で示してありますので左右がわかります。
矢印の方向にタイヤが回るようにすれば良いのです。
回転方向は水はけやロードノイズに大きく影響する要素です。
指定された回転方向と逆回りになっちゃうと水はけが悪くなりますので雨天時のグリップにも影響が出ます。
回転方向が指示されていないタイヤでもサイドウォールに「INSIDE(内側)」「OUTSIDE(外側)」 と書いてあることが多いので左右はそれで判断しましょう。
内側のほうが硬い材質で車重の重い車でキャンバー切ってもしっかり支えられるように作られていて外側はコーナリング時に食いつくような材質になってるケースが多いです。
指定がない場合は、トレッドパターンのV時を見て回転時に水が外に流れやすい方向に組んであげると良いでしょう。
指定がない場合は、左右対称タイヤですので逆に組んでしまっても問題ないタイヤです。
次は前後の見極めですが、走りこんだタイヤならば減り方で見極められますが、同じくらいの消耗度だった場合は、ホイールバランス用のオモリの量で見極めましょう。

オモリ2個

オモリ8個
同じメーカーの同じ時期に作ったホイールでもバランスを取ってみるとこれだけ差が出てしまいます。
オモリの少ないほうが前 多いほうを後ろにすればOKです。
ホイールはオモリを貼ったり打ち込んだりして重さのバランスを取っています。
そもそもきれいな円形に見えるホイールにも製品誤差により軽い部分と重い部分があり、それをオモリを貼ってバランスを整えているのです。
基本的にステアリングにつながっている前輪をバランスの良いホイールにしましょう。
オモリの数が少ないほうが製造精度の高いホイールってことになるのですが、もちろんタイヤにも重い部分と軽い部分があります。
バルブがある部分(ホイールの一番重い部分)にタイヤの軽い部分(黄色いマークがある部分が一番軽い)を合わせて組み込んでいくのがセオリーですがタイヤは磨耗してしまう物ですのでぴったりバランスを合わせても使用していくうちにバランスがくるってしまうこともあります。
シミー(ハンドルがある速度域で振動する)を感じたらバランス調整やタイヤの磨耗をチェックしてみたほうが良いですよ
またタイヤを組み付けてすぐに急加速急ブレーキを繰り返すとタイヤとホイールの位置関係がずれてしまいバランスを崩してしまうこともあるので注意しましょう。
タイヤは組み付けた直後は、まだビードクリーム(ホイールにはめやすくするためヌルヌルしたクリームを塗ってます)が残っていてホイールの中でも動きやすいので注意しましょう。
同じサイズであればオモリの数が少ないホイールを前輪にし、オモリの量が多いホイールを後輪にしておくと、不意にオモリが外れてしまったときも振動の発生を抑えることができます。
こだわりの強いショップさんではホイールのみの状態でなるべく少ないオモリでバランスをとったあとに何度もタイヤを組み換えてバランスを取るショップさんもあるくらい重要な要素なのです。
かたよった重さのタイヤでは回転ストレスが出てしまいスムーズに回転しませんしタイヤの偏磨耗を引き起こしてしまったり、最悪まっすぐ走らなくなったりブレーキの効きが悪くなることもありますので、気になったらホイールバランスも見てみましょう。
これで貴方も長期保管によって「右前」シールが取れちゃっても大丈夫です。
タイヤ交換のためにわざわざショップに持っていかなくてもジャッキとトルクレンチさえあれば交換できます。
ナットを締めるときに一個飛ばしで対称に均一トルクで締めてくことだけ覚えておけばOKです。
PS.タイヤは長期保管前にしっかり鉄粉や油分をしっかり落として効果期間の長い
コーティング剤でコーティング保護しておくと次にはきかえるときにもキレイに使えて良いですよ。
ブログ一覧 |
コラム・つぶやき | イベント・キャンペーン
Posted at
2022/02/17 11:01:40