2008年12月27日
『爆笑問題VS安住紳一郎 平成ニッポン20年史!』
最近流行りの20年史ものですね。最近の日本を語るのには、この20年史で十分なような気がします。その昔の「近代物」の多くは、敗戦後の日本-朝鮮戦争による好景気-神武・岩戸・いざなぎ景気-石油ショック-輸出大国 で描いていましたが、今の日本ではその頃の歴史は無視しても良いような気がします。それほど「バブル」は強烈でした。
しかしながら本番組、爆笑問題の結成二十年祝いもかねているため、爆笑問題の二人の個人的20年史も含まれていて、その部分で危うくチャンネルを変えそうになりました。
内容はバブルとそれ以後の比較という観点で描かれています。途中登場の「バブル期ゲスト」として、岡本夏生、青田典子、石田純一が出てきます。岡本夏生は久しぶりに見たなあ。当時の女性の経済観念が、今とは全く異なることが印象的です。その頃の世代の人は、多分今の時代になっても当時の感覚を残しているんだろうなあ。
印象的な場面その1
バブル期の就職活動学生青田買いのシーンがあります。私はバブルを全く経験していない世代ですが、当時の浮かれっぷりが現れています。「私は内定をたった三社からしかもらえませんでした」だってさ。就職活動解禁日は学生を拘束する手段として、豪華客船による海外旅行だとか、リゾート地でグラススキーだとかで、学生を囲い込んでいます。もっとも、会社側も経営層の命令により、仕事として学生を確保していたのでしょうから、会社側が悪いことはありません。学生もそれに則っただけですので、少しも悪くありません。しかし、このようなことが行われていて、その数年後の学生は何十社も回ってやっと内定が出るかでないかという状況ですから、これは同じ会社の人でも、精神的に全く異なることにつながります。今の時代でも、一昨年就職活動をした世代と今年の世代とで、断絶が起こることは目に見えています。
印象的な場面その2
最近の少年犯罪車に共通するのは、皆孤立してどんどん自分の中で考えを進めていってしまうというところがあるのだそうです。その者の行き着く考えは、「事件を起こして、自分の名前を世に残そう」なのだそうです。そういう者を無くすために、「孤立した人を作らない」「お前その考えつまんねぇよ」と言ってやることだということです。なんとも俗な言葉で語られていますが、結構真髄を突いているように感じました。
全体の感想
一部スチャラカな場面こそありましたが、結構興味深く見ることができました。もっと掘り下げた二十年を期待します。
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Posted at
2009/01/01 20:00:15
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