この日は、クラウンマジェスタにも試乗しました。クラウン ロイヤルシリーズ
や、クラウン アスリートシリーズ
にはすでに試乗していますが、結構印象が異なりました。
1.エンジン
1UR エンジン車に乗るのは初めてですが、非常にスムーズなエンジンですね。v8エンジンは、トヨタのUZ車と日産のVH車で体感したことはありますが、どれも振動の面でよい印象がありませんでした。このエンジンは、3000回転くらいまでは非常にスムーズで、音も振動もほとんど感じられません。大きくアクセルを踏み、3500回転以上になると「アメリカ車的な、豪快なV8サウンド」が楽しめます。そしてパワー感は、というと、3500のGRエンジンよりやや控えめ?な印象です。もしかするとスロットル制御でそのようにされているのかもしれませんが、意外な印象でした。まあ、加速を楽しむ車ではありませんから、それも良いでしょう。とにかく余裕たっぷりのエンジンですが、GRエンジンほどの存在感はありません。
2.トランスミッション
8速ATとのことです。1速がかなりローギヤ化されていますので、トルクコンバーターのスリップをほとんど感じません。それくらいすばやい発進が可能です。変速もタコメーターが上下すること以外ではわからないくらい滑らかに、そして段が付くことなく行われます。こうなると、後輪駆動車にCVTはいらないように感じます。マニュアルモードの変速は、決してすばやい方ではないですね。これも運転を楽しむためのマニュアルモードではなく、エンジンブレーキのためのマニュアルモードであるためなのでしょう。
3.サスペンション
アスリートのような引き締まった足でもなければ、ロイヤルのようなふわっとしたものでもありませんでした。エアサスペンションだからかもしれませんが、エアサスペンションのようなふんわりした感じもありません。けっこうごつごつを感じます。ショックアブソーバーがストロークを拒むような感じではないため、我慢できない感じではないのですが、結構疲れる乗り心地でした。そうそう、トヨタ特有の、ブッシュの上でボデーがぶよぶよするような、変な印象はありませんでした。
4.ボデー
これはもうしっかりしています。まさに堅牢なボデーで、ミシリとも来ません。
5.まとめ
上はレクサスLSに抑えられ、下はクラウンに突き上げられ、非常に難しい立場にいる車といえます。どうしてもマジェスタシリーズでなければならない人、V8エンジンが欲しい人以外には、ロイヤルシリーズを薦めるかな??という車でした。そういうこともあって、クラウンロイヤルシリーズの排気量の上限を3000ccにとどめたのでしょうかね??
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試乗 | クルマ
Posted at
2009/05/31 20:47:34