私はAKB48の曲を聞きませんが、秋葉原で公演開始の新聞記事を見て、ふと阪急電車と宝塚劇場の関係を思い浮かべたことがあります。乗客を増やすために、行楽施設として劇場を作ったのだとか??しかし、AKBについて言えば、当時何の特徴もない素人に「毎日会える」劇をさせて、誰が見に行くんだ?と思っていました。しかし、2006年ごろの公共広告機構の「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」のCMで徐々に市民権を得て、昨年辺りからブレイクしてしまいました。
私は同世代がおニャン子クラブに夢中になっているのを横目で見ていたので、秋元氏系の曲は聞き飽きています。そのため、いまさら現代版おニャン子の曲を聞きたいとは思いませんでした。一瞬、「RIVER」なる曲を良い曲と思ってしまったことがありますが、これって、サビの部分とそれ以外の部分とで転調する、ちょっとずるい曲なんですよね。その後の「ポニーテールが何とやら」は、かなりCMで流れ、うるさいなあ、とすら思う有様でした。そしてこのお盆の頃は、「味覚糖ぷっちょ」のCMで、「ヘビーローテーション」が、まさに「ヘビーローテーション」状態でした。
ところでこの曲のPVは、AKB構成員がじゃれあう様を撮っています。こういうじゃれあいのPVを作ると、その歌っている人は程なく落ち目になる、というのが私の持論です。というのも、「じゃれあい」は「ノー演技」。要するに監督が「遊んでいていいからね」と言って、撮影するのでしょう。もちろんそこそこの演出はあるでしょうがね。
その「ただ遊んで仕事をする」が、まさに流行っていることへの驕りである故、驕りが目立つと見ている人は「なんで自分たちが仕事や学校で苦労しているのに、この連中は遊んで金をもらっているんだ?」と疑問に思い始めます。そして、そこに金をつぎ込むことにばかばかしさを感じ、ファンをやめる、というものです。
しかも、「夏休みの終わりに差し掛かった」というのもついていません。特に学生を相手にした流行というのは、
「3月から4月に掛けての春休み」
「8月を挟む夏休み」
「12月31日をはさむ、年明け」
をまたぐと、うそのように流行が終わってしまう傾向にあります。友達と無駄話をすることで流行が続くが、話をする機会が減るといつの間にか誰も話題にしなくなる、という理屈です。
「ヘビーローテーション」も、8月31日くらいまではヘビーに耳に入ってきましたが、その後急速に聞かなくなっていませんか?CM放映が終わったこともあるでしょうがね。私自身も、
8月17日に電話の保留音で聴いたときには非常に新鮮な印象を得ましたが、2週間後には飽きているんですよ。
そんなこともあって、少子化の中ぷっちょのさらなる定着を狙って大量CM放映をした味覚糖の人たちにはすまないのですが、今後急速にAKB48の没落が始まるのではないか、と私は予想しています。年末ごろは何とか持ちこたえても、年明けは危ないだろうなあ。
今のAKB48は、正午をすぎて日がやや傾き始めた、まさに午後二時の状態と言えます。
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Posted at
2010/09/23 01:03:29