「パーフェクトリポート」第一話に、やはりフジテレビを感じる

　今日は、いわゆる日曜劇場枠とフジテレビの新設定ドラマ枠が対決する形になっていました。私はそのことをすっかり忘れ、コロナの作業でかいた汗を流すために風呂に入ってしまいました。そのため、３０分遅れでドラマを見ることになりました。どちらかというとフジテレビのほうが面白そうであったため、この「パーフェクトリポート」を見ることにしました。

あらすじ
　テレビ局の番組製作チームリーダーの松雪泰子女は、持ち前の粘り強い取材姿勢で総理大臣が大事な会見に欠席した理由を突き止め、報道した。

感想
　この総理大臣、大学のラグビー部の後輩であった議員が今まさに息を引き取ろうとしていたため、大事な外交会見をキャンセルしていたのでした。その責任を負ってか負わずか、総理を辞任するのでした。うーん、「太陽にほえろ！」も「Ｇメン’７５」も、滅私奉公を基本とした登場人物が多かったのに対し、フジテレビの基本はこれなんですよねえ。今回はこの総理大臣の情に厚いところを泣かせどころとしていたのですが、なんだか勘違いも甚だしいなあ。そういう仕事を放り出すような人には感情移入できないなあ。

　松雪泰子女は取材チームリーダーですが、以前の同様の作品「ＢＯＳＳ」と同じく、ボスと部下はほとんど関係なく動いており、そこにはチームものらしい共同も対立もありませんでした。まあ、第一話なので息が合わないところを描こうとはしていたのですが、「テンで別」としか見えませんでした。

また、いろいろ取材に動くさまが、太陽にほえろで「ボスの命令でみんなが繰り出す、せいぜい８時１５分頃にする、山さんのテーマやマカロニのテーマに乗せて描く、いわゆる風景としての聞き込み」でした。そこを描くことで、ドラマが深まるのではないでしょうか？？

はっきり言えばこの作品、イメージほど面白くありません。まあ、「バリバリ働く女」を見たい女性にはオススメかもしれませんが、こうもドラマとしての内容がないと、ちょっとね。