モーターショーは、一度に短時間でいろいろな車種を比較できる楽しみがあります。昨年に続き、MTのシフトフィーリングを調査しました。
マツダ ロードスター6速、RX-8の6速
NB型二代目ロードスターのアイシン製6速MTに対し、社内からシフトフィーリングの悪さが指摘されて、新たに設計されたらしいMTです。

ロードスター

RX8
シフトストロークが適当で、シフト方向の操作量が多くもなければ少なくもない、という印象です。初代ロードスターに搭載されたMT(実はルーチェ、ボンゴにも載っている)にも近いフィーリングです。
ほんの少し「ゴリッ」と引っかかることがあり、その際にレバーの内部に詰められたゴムが変形している様子がうかがえますが、気にならなければならない程度です。もうちょっとゴムを減らしてはいかがでしょうか。
スバル インプレッサ

毎度おなじみ、内製6速MTです。各雑誌には「剛性感の塊」などといった抽象的な表現で紹介されます。旧型5速MTがレオーネからの改良の連続で、それでも壊れることとの対比で、丈夫な6速を「剛性感」と表現しているのなら良いのですが、実際は???
レバーの操作力は、結構必要です。しかも操作の際に「ゴムの蛇腹?の反力が操作を邪魔するような」印象があります。スバルのMTは、確かステーでシフトレバーが取り出され、1本のリンクでシフト、セレクトをしていると思いました。どこがその反力を出しているのか、ちょっと見当が付きません。
ストロークがごくわずかなのですが、ちょっとレバーが長いうえに遠いです。それでいてシフトの際の距離が短いのですから、ちょっとちぐはぐな操作感であるように感じました。いわゆる、「クイックシフト」のような印象で、レバーの支点が上方にあるのでしょうか???いや、レバーは視点を中心に円弧を描く運動をするはずのところが、この車のレバーは「やや斜めのレバーを、角度を変えずに地面と平行に動かしている」印象になっています!?
レバーがある段に入ってからもレバーがゴムの反力によって「ぶるぶる」動き、あまり気持ちが良い感じがしません。操作時は「ブルッ」と入りますので、剛性感があると言えばありますし、人工的すぎると言えば人工的かもしれません。もうちょっと、しなやかさ感が欲しいです。
スズキ スイフト(スポーツ)
一昨日書きましたが、ケーブル式シフトにしては「ゴリゴリ、ブルブル」する感じがありませんし、フロアパネルは震わせませんしかなり良いように感じます。シフト操作時にやや「セレクトワイヤーが曲げられる」際の反力を感じますし、シフトが終わった際にゴムが変形しているかのようなややあいまいさを感じますが、ケーブル式シフトとしては良い方だと思います。
さてさて、トヨタ社長ないしは多田さん、アイゴFR車を持ってきていた人に「86は、W50トランスミッションを超える、しっかりしていてしなやかなシフトフィーリングにしてください」と訴えたことは、伝わっているのでしょうか???
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新型車調査 | クルマ
Posted at
2011/12/06 01:29:05