2013年10月09日
「ダンダリン 労働基準監督官」第二話と、「リーガルハイ2」第一話に挫折す
「ダンダリン」第一話には、表面には現れない濃い物語が隠されていると期待をしておりました。しかしこの第二話、第一話で感じた「各された物語」を全く感じさせず、しかも放送開始後30分は「はて、何が言いたいのやら」という物語展開でした。
今回は、中華弁当チェーンにおける、「名ばかり店長」の「時間外労働問題」を題材にしておりました。現実にこの「名ばかり店長」は、外食産業や小売業で大きな問題となっております。利用者においては営業時間が長いほうが良いし、働いている人は遅くまでの働きたくないし、チェーン本部はある程度の売り上げを出してくれないと給料を出せないし、そのくせ本部職員は定時で帰るし。問題は、この「不均衡」にあると考えます。
しかしこのドラマ、「名ばかり店長問題」を深く切り込むことなく、さりとて働く人の苦悩を描くでもなく、一体どこに焦点を当てているのかまったく理解に苦しむ描写でした。
ドラマにおける第二話というのは非常に重要で、第一話で派手にして視聴者の気を引いたあと、第二話で主人公の深い部分を描き、味わいを出す役目を担っています。すなわち、引きつけた視聴者を取り逃さないようにするための回であるわけです。
ここのところ、第一話で派手にして、第二話以降でエネルギー切れをしてしまうドラマや、第一話から大したことなかったりとか、もう作品作りが全く間に合っていないものばかりです。
この作品は、話題性こそこの今の世の中に合っていながら、ドラマとしての味わいを全く出せていないために、ここで挫折することにしました。
一方、「リーガルハイ2」ですが、「半沢直樹」人気で、堺雅人目当てにこの作品を見ている人が多かったようですね。私は、実は「リーガルハイ」も見ていなければ、「半沢直樹」も、録画したまま全く見進められていない状態です。そもそも、「堺雅人=悪人」のイメージが強く、見る気がわかないのです。
「リーガルハイ2」も、「ダンダリン」と同様、コミカルタッチです。堺雅人は、まるでアニメのキャラクターのような表情で演技に臨んでいます。しかし、登場人物の心をこういった漫画のような表情でしか読み取れない人が増えているのでしょうかね??私はこれだけで見る気がなくなってしまいます。
ストーリーも、ほとんどが法廷で進みます。刑事ものの中にも「法廷もの」はありますが、作品自体はロケのスケジュールの都合でやむなく、である場合が多いものの、やりとりの妙で魅せる作品に仕上げております。
しかしこの「リーガルハイ2」は、そういった緊張感なく進みます。おそらく、ゲーム機の「弁護士もの」などが好きな人に向けた作品なのでしょうね。そういう味わいのない作品は見る気が起こらず、第一話で挫折することにしました。
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Posted at
2013/10/14 00:39:21
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