2014年12月06日
宇宙戦艦ヤマト2199「星巡る方舟」に、次作が心配になる
まだ公開中の映画ですので、これから見に行く方はすぐにお戻りください!
さて、宇宙戦艦ヤマトシリーズは大好きですので、公開とあればいてもたってもいられず、見に行きました。なお、予告の時間に初代ガンダムの、その前の時期のアニメ映画もまもなく公開ということで、また楽しみが増えました。
この話は、かつての「新たなる旅立ち」のように次作への布石かと思いきや、確かにそうなのですが「まだ地球に帰り着く前の話」でした。
冒頭には、空間奇兵隊の斉藤始が出てきますし、物語の中核をシャルバート信者がなすなど、確かに次作への布石も散りばめられております。ただし、何となくテレサがマザーシャルバートにされてしまうような予感がします。
ヤマトは地球への帰り道、ガトランチスの攻撃を受ける。緊急避難として逃げ込んだ惑星で、イカ状の原生動物に付着されてしまい、ワープで振り切る。
ワープでたどり着いた空間は、不思議な空間であった。また、七色星団での戦いで雲海に沈んだ「バーガー」も、同じくこの空間に紛れ込んでしまっていた。
この空間から抜け出すヒントをつかむため、特別編成部隊が惑星の割れ目より侵入する。その惑星の中には、以前の「完結編」のアクエリアスを思わせる空間が広がっていた。
その中には、地球にあるという「大和ホテル」が存在していた。そこには、先に惑星に降りていた「バーガー」たちもいた。しかし、不思議なことにそこは、風景が生物のようにどんどん変わる世界であった。
空間からの脱出を目的とし、ガミラス人と地球人の奇妙な共同生活が始まった。いろいろ対話を繰り返すうち、心を通じ合わせる両者。
そこへ、惑星を破壊せんと攻撃を開始するガトランチス。敵の主力は、ヤマト2で敵の旗艦であったメダルーザ。ヤマトはガミラスと共同戦線で戦う。当初、地球とガミラス連合軍不利であったが、火炎直撃砲の攻撃領域をあらかじめ知る方法を真田が編み出すと、地球ガミラス連合軍に有利となった。
戦いの中で、バーガーはガトランチス軍に体当たりをして味方を守る。ヤマトはメダルーザと一騎打ちになり、辛くも勝利を得る。死んだかと思ったバーガーは、かろうじて助かる。
感想
共同生活のシーンは、ヤマトとは思えないような風景です。ヤマトには、初代も2も完結編も、敵兵と分かり合える回やシーンがあります。しかし、このような「室内」の風景はヤマトらしくありません。私は、「いつこのシーンが終わるのかな?」と見続けているしかありませんでした。ヤマトではなく、マクロスであるとするなら、わからなくもないシーンです。
戦いのシーンはまあまあなのですが、メダルーザをこんなに安売りして欲しくありませんでした。敵は、おそらく「さらば、や2」の「ゴーランド」だとは思うのですが、ゴーランドはミサイル艦に乗せて欲しかった。
また、旧作では「ただ立っていた」だけのバーガーに、こんなに物語を持たせられるとは思ってもいませんでした。
しかし、登場人物に物語を持たせすぎのような感じがします。かつての「2」は、「戦いのプロが知力を尽くして戦う」という、男の子にはたまらなく面白いアニメだったのですが、そういう楽しみは今後の作品には期待できないかもしれません。
なんとなくガンダムやマクロスのようになっていく2199シリーズに、一抹の不安を感じるのでした。
プロの戦いというものは、こういうものです。
感想2
私は、「SF戦記 スタージンガー」で、大型ロボットが出てこないことに「そろそろアニメは面白くなくなってきたかも?」と感じ、「機動戦士ガンダム」に、「足が白くてバレリーナみたい。格好悪い。」と、大型ロボットにも期待できなくなり、「Drスランプ アラレちゃん」や「うる星やつら」に、「そろそろアニメは女の子向けになっていくのかな。」と不安を感じ、「パタリロ」や「GUGUガンモ」に、「もう付いて行けない」と思い始め、「マクロス」に、「これを見ていたら、気が変になりそうな気持ち悪さ」を感じ、「Zガンダム」のつまらなさにアニメ卒業を決意したのでした。
その中で、「まんが日本史」を見たのですが、「アニメって、簡単に登場人物同士が分かり合えたりするけど、実際にはそんなことはないよね。」と思い、より卒業を決意したのでした。
歴史の中では、特に室町時代中期に見るべき点がありました。中学校の歴史では完全に無視され、高校の歴史でもほとんど扱われないこの時期です。たいていは、義満が死んで幕府の力が弱まり、義政の無責任で応仁の乱が発生した、程度の扱いです。
中でも、6代将軍義教は有力守護大名を弾圧し、幕府の再興を目論みました。その中には鎌倉府も含まれ、永享の乱や結城合戦も起こります。その弾圧活動の中で、赤松満祐は「次に殺されるのは自分かもしれない」という噂を聞きつけます。「黙っていても殺されるのなら、いっそ将軍も道連れに」と、自邸へ義教を招き、暗殺してしまいます。
実際は、こうやって分かり合えないものですよね。当時「人間、敵同士そう簡単に友達にはならないよね~」と、安心するのでした。
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Posted at
2014/12/14 00:25:02
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