
大阪勤務を終え、埼玉に戻ってきました。これまでも月に一回弱、埼玉には帰ってきていましたので、家や地元の風景が懐かしいとか、馴染みのお店の方と「久しぶりです」と、挨拶をすることもありません。
ブルーバードシルフィのメンテナンスは、昨夏のシリンダーヘッドガスケット抜けも無事克服し、順調でした。また、高齢の家族が知らないうちに傷をつけてしまうなどの、認知症を危惧するようなこともありませんでした。
しかし昨日、「タイヤを縁石に乗り上げた」と聞いたのでタイヤ周辺を見ましたが、特に傷はありませんでした。夜が明けた本日、改めてエンジンをかけると振動が感じられます。変速の旅に、異音も聞こえます。
エンジンルームを眺めても違和感はないので、床下を覗くと、、、、そこには惨状が広がっていました。
・フロントロワアームバー、取り付け部掻き傷とむしれ
・P12プリメーラ用 センタートンネルステー 脱落紛失
・JB15サニー用 リヤトンネルステー 変形、かつ修復不能
・TG10用マフラーステー 変形、かつ修復不能
・燃料配管止め 破損
・燃料タンク 大きなかき傷と部分変形
・リヤアクスルビーム 傷つき、部分変形
・左リヤホイール リム部ガリ傷
・左リヤタイヤ サイドウオールむしれ傷
・フロアパネル 二箇所打痕あり
「急いでいた、大したことがなかったと思った」と言っていた当人には、やはり事態の重要さを伝えなければなりません。これが縁石だから車体が傷んだだけで済んだようなものの、人なら死んでいたところです。交通事故の言い訳でも、同じような言葉を聞きます。
これを薬にしなければ、絶対に当人のためにはなりません。費用の限度はあるものの、当人の負担で修理をすることになりましたが、あまりに高額である場合には買い替えも検討しなければなりません。
ところで、20年くらい前からだか、こんな風景が一般化されてしまいました。
事故を起こした恋人ないしは娘と、恋人ないしは父親の会話
男「事故を起こした?娘(恋人)はどこだ?」
女「(泣きながら)ごめんなさい、車ぶつけちゃった」
男「それより体は大丈夫か?車は治すか買い換えれば良いけど、体はひとつだ。ああ、安心した。」
うーん、美しい、となる美談から、最近では自動車整備会社や保険会社がお客さまからの事故通報時に使う言葉になってしまいましたので、ありがたみはなくなりましたね。
しかし、「車は無傷、乗員は重大な怪我、ないしは死傷」ということは、理論的にありません。先に傷つくのは車ですからね。
そもそものところ、車を大切にしないから事故を起こし、死の淵まで来てしまったのではないでしょうか?上記のやり取りで泣いている女は、この「ハインリッヒの法則」にも似た事実を気付かされないままに許されるのは、大きな損失をしている、とも言えます。
事故は、「おっとっと」→「危ない!」→「物損」→「人身傷害」→「死傷」→「第三者をも巻き込んだ死傷」位の順序で厳しさを増します。何のことはない、最初っから車を大事にする運転をしていれば、怪我も防げる、というわけです。
ここ30年、さっぱり言われなくなった「物を大切にする心」が、実は自分の体も守ることにつながっていたのではないでしょうか?
*もちろん、「リフトアップ中の車が落ちそうなので手で支えようとしたら、地面との間に挟まれた」ということに応用するつもりはありませんよ!命は、いくらでも大切にしてください。
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ブルーバードシルフィ | クルマ
Posted at
2015/03/29 21:26:07