2016年01月24日
ゲームの雰囲気と車のCM
メルセデス・ベンツ日本の社長が上野金太郎という方になってから、日本におけるメルセデス・ベンツの販売台数が増えています。これまでの顧客への販売だけでは、やがてユーザーが年をとり、そのうち亡くなることは目に見えています。そこで、従来からの権威的な販売手法を見直し、若年ユーザーを取り込む方法に舵を切りました。
具体的には、スーパーマリオブラザーズの雰囲気や音楽を利用したCM、パフュームとのコラボレーションCMなどです。
もちろんCMだけでは車は売れませんので、店舗でもきれいで美人の女性を用意したり?、ショッピングモールなどに出店したりすることもしているようです。「ガイシャ」=金持ちへの外商販売という手法が古くなっているというのもあるでしょう。
さて、それらのメルセデス・ベンツのCMを見て、1990年発売のパルサー(N14)のCMを思い出しました。まだGTI-R発売前の、GTIがイメージリーダーだった初期のものです。
新星パルサー登場編
パルサー戦う編
「to be continued」となっていますが、このシリーズはこれで終わっています。
おそらく「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などをイメージしたシーン作りをしていると思います。
1990年当時、すでにゲームは社会問題(?)となっていましたが、まだまだ中学生までの遊びであり、高校生になったら卒業するものでした。高校生になってゲームをしている人には、「幼稚」「オタク」と言ったものでした。
CMを制作したのは当然広告代理店でしょうが、広告代理店の人はきっと大人でもゲームをしていたのでしょう。それが今では30歳代や家族持ちや仕事持ちでもゲームはするようになったので、時代は流れて変わるものです。
時代はバブル、若年社会人と文系大学生はウオーターフロントでカフェバーにジュリアナ東京、高校生はロックバンドに夢中、思いのほか車離れ期であり、輸入車や高級車のようなオシャレ感がない車は、ユーザー獲得に苦労していた時代でした。
バンドブームというと、この曲を歌っていた「清水由貴×the PULSAR」、以後メジャーな活躍はされませんでしたが、当時大人気だったリンドバーグをもう少しはスキーにしたような声で、当時らしい良い曲ですね。速いテンポと疾走感あるメロディ、そしてバンドらしい汗臭さ感が、1990年代の曲をよく表しています。当時の日産のCMで「日産はバンド活動を応援します」で、応援はあったのかな??
ちなみにこのパルサーの後期型では、中山美穂をお客役に仕立てた「ステディパルサー」CMとなり、ポリシーが揺らいだように感じます。
1993年は、急速に不景気化が進み、音楽もバンドブームはとっくに終焉、ZARD、大黒摩季、WANDSなどのビーイング系が流行していました。
1代の出来事ながら、CMまでこんなに時代に翻弄された車も珍しいものです。
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2016/01/24 15:57:26
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