2016年01月30日
トヨタのダイハツ子会社化に、歴史を振り返る
トヨタがダイハツの株をすべて取得することで、子会社化しましたね。これまでは51%を取得していたとのことですが、100%になったからといっても、あまり実感が湧きません。もうすでにグループ企業として十分に認知されていましたものね。
あまり負担をかけずに、両者の提携について振り返ってみました。多少年代や内容は勘違いがあるかもしれません。悪しからず、ご容赦くださいね。
昭和43年
業務提携はじまる。
ダイハツのB型ディーゼルエンジンをトヨタに提供。ダイナに搭載。
昭和44年(?)
パブリカをコンソルテとして提供。
昭和45年
トヨタミニエースをタウンエースにモデルチェンジ。あわせて、デルタとしてダイハツに提供。
昭和46年
トヨタダイナをデルタトラックとしてダイハツに提供。
昭和49年
トヨタカローラ(E20型)の主要部品を利用して、ダイハツはシャルマンを製造。
昭和51年
トヨタスターレットを、コンソルテクーペとしてダイハツに提供。
昭和56年
トヨタカローラ(E70型)の主要部品を利用して、ダイハツはシャルマン(二代目)を製造。
昭和63年
トヨタやデンソーの電子制御燃料噴射技術の提供を受け、電子制御燃料噴射装置を「EFI」とする。(個人的には、この頃からトヨタとダイハツの関係がより強まったように感じます。)
平成5年頃
既に火災報道で人気がなくなっていた「アプローズ」に加え、雑誌にて「シャレード」の操縦不安定性が取り沙汰される。ダイハツは、独自に小型車を開発出来なくなりつつあると雑誌で報道される。
平成8年頃
ダイハツのストーリア、テリオスを、トヨタでデュエット、キャミとして販売。販売網の充実度から、トヨタでの販売台数の方が多くなる。
平成16年
ストーリア・デュエットを「ブーン」「パッソ」として発売。ダイハツで企画し、トヨタに持ち込んで発売された商品企画であると報道される。
平成20年
シエンタの後継として、「パッソセッテ」、「ブーンルミナス」発売。ダイハツで計画し、トヨタに持ち込まれた商品企画。美魔女セレブCMが視聴者のカンに障ったり、ヒンジドアや狭い3列シートが受け入れられず、不人気車となる。
トヨタは、このパッソセッテ不人気車化の時点で、ダイハツだけに商品企画を任せられない、と感じたように思います。ダイハツは真面目な会社なので、小排気量で高性能、小排気量で低燃費といった技術は優れているのですが、商品設定に難があるように感じたのでしょうか。
とはいえ、トヨタは経営は統合してもダイハツを製造工場にすることはないと思います。トヨタの商品企画とダイハツの技術力が融合し、素晴らしい小型車を作って欲しいものです。
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Posted at
2016/01/30 20:45:34
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