2016年10月10日
広告代理店業って、ずるいですね
今回、広告代理店業の電通が、再び過労死問題を引き起こしました。しかし、バッシングはされません。というのも、広告代理店業に個人が仕事を依頼したり、個人がものを買ったりするような、一般消費者向けの産業ではないからです。
これまで、産業界ではいろいろな企業が不祥事や経営判断の誤りからバッシングを受けたりし、深刻な経営不振に陥ったケースが散見されます。自社の経営の誤りなら仕方がないとは言え、そういうバッシングを受けた経歴がある会社の人からすると、今回の件はどう見えることでしょう。ずるいという言葉以外、見つかりません。特に最近では、ワタミグループは全く同じ問題を起こし、一部事業の売却をしなければグループを維持できないほど、業績が悪化しています。
電通が買っているテレビ番組枠の番組は見ない、電通が提供しているブームには乗らない、ということがバッシング運動になることでしょうが、こと、テレビ番組についてはどの時間がどの広告代理店が買っているか、一般の人は知る由もありません。
ひとまず、「妖怪ウオッチ」は、電通が起こしているブームのようです。
例えば自動車保険、代理店方式と通信販売系を比較すると通信販売系の方が代理店が得る分が少なく、安価になることになっています。しかし、今回亡くなった人が担当していたのが自動車保険広告です。結局、代理店の人が得る分だったお金を広告代理店が得て、代理店なら万一の時に相談に乗ってくれるのに対し、広告代理店は完全に保険会社の味方、広告のことしかしないわけです。
私は、そろそろ「TVCMやイメージ広告、ネット広告による商品選び」を皆が辞めるようにしないと、ますますこの種の人たちが搾取し、従業員をこき使う傾向が止まらないと思うのです。
バッシングを受けた企業の歴史(順不同)
本田技研工業(現行フィットをはじめとしたリコール騒動)
三菱自動車(燃費試験法の詐欺、火災問題、リコール問題)
トヨタ自動車(アメリカにおける暴走問題)
ダイハツ(アプローズの火災問題)
タカタ(エアバッグ問題)
東京海上日動
損害保険ジャパン
日本興亜損保
三井住友海上など (不払い、支払い漏れ問題)
山一證券(粉飾決算?)
森永乳業(ヒ素ミルク問題)
カネ美油(PCB混入問題)
チッソ(メチル水銀問題)
昭和電工(メチル水銀問題)
三井鉱山(カドミウム)
石原産業ほか(亜硫酸ガス)
ワタミ(名ばかり店長、アルバイト学生使い捨て、過労死問題)
マクドナルド(異物混入、名ばかり店長問題)
松屋(深夜一人オペレーション問題)
ベネッセコーポレーション(個人情報流出)
コスモス(著作権問題)
フジテレビ(厭韓、嫌韓問題から来る?深刻な視聴率低下問題)
学校(いじめ、破廉恥、業者との癒着問題)
やっぱり、電通は蓑に隠れてずるいと思うのです。これを読んだ企業の皆さん、電通以外の広告代理店に依頼することが、貴社の社会的責任を高めることだと思います。
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2016/10/10 19:04:14
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