2016年10月31日
2016年秋期テレビドラマ選択状況と感想
今秋見るドラマを選んでおりましたら、明確に決定できずにもう11月になってしまいました。ニュースヘッドラインでは良作が多いとするものもありますが、私の感想では「今ひとつ」です。秋はじっくり見せる内容が濃い作品が多いはずなのに、妙にコミカル調にした作品ばかりで、落ち着きが感じられません。
東日本大震災から5年を経過し、その反動が来ているのかもしれません。とはいえ、大人が観る作品が少ないように感じます。
月
カインとアベル 21時フジ
まあ、見ています。主人公の茶髪(金髪)がおよそ会社員には見えず、それどころか韓流俳優に見えてしまいます。作中の位置づけも「不思議ちゃん」男のような部分が少々あり、イライラさせられます。また、上司の部長の保身ぶりと、兄であり副社長の桐谷健太の、「ドラマが作り出した嫌な上司」感丸出しで、見ていて嫌な気持ちになってきます。
作品自体は会社ものであり、目新しさはありません。恋愛ものとしての性格も強くありません。最近の作品同様、「見どころ」が明確でなく、退屈極まりませんが、まだ切り捨ててはいない、という程度です。
警視庁 ナシゴレン課 24時テレビ朝日
深夜枠ゆえ、あらかじめ選択していません。
火
メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断 フジ21時
これもまあ、見ています。医局長?が診断し、見落とした点を主人公が目ざとく見つける、という、主人公が絶対的に正しい位置付で描かれております。吉田羊さんが演技慣れしていないのか、「必ず正しい」主人公ゆえに、物語が単調になっています。そろそろ飽きてきました。
逃げるは恥だが役に立つ 22時TBS
新垣結衣主演でエンディングのダンスが話題とのことですが、物語はいわゆる「アスペルガーもの」です。新垣結衣の相手の男性も新垣結衣も変に神経質なところがあり、見ている方はその不思議ぶりに辟易してしまいます。劣化がない新垣結衣とのことですが、年齢の割に「清楚すぎる」役柄上の外観が、どうにも不自然で「変なおばさん」風になってしまっています。
ストーリーは、「変な夫婦物」の枠を出ておらず、大して面白くありません。
彼岸島 Love is over 25時TBS
深夜枠ゆえ、あらかじめ選択していません。
水
相棒15 21時テレビ朝日
完成された作品ゆえ、見ておりません。
地味にスゴイ!校閲ガール 22時日本テレビ
石原さとみの、元気な主人公ぶりが見ていて楽しいです。ただ、ちょっと「多動性症候群」っぽい感じです。一話完結で、見終わると暖かい気分になることが受けているのかもしれませんね。毎回変わる石原さとみの衣装は、かつて「テレビドラマで主人公の衣装を変え、通販へ誘導しては?」と企画された「リアルクローズ」よりも自然な印象です。
苦言を呈すると、毎回の終わりに次回への布石編に入ります。これが長すぎて、「さっきのエンディングは何だったのか?}と、作品の余韻を味わえません。
コック警部の晩餐会 24時TBS
録画はしていますが、まだ見ていません。
木
科捜研の女 20時テレビ朝日
完成された作品ゆえ、見ておりません。
ドクターX~外科医・大門未知子~4 21時テレビ朝日
完成された作品、かつ、主人公が絶対的に正しいというつまらない設定のため、物語が短調ゆえに見ておりません。
Chef~三ツ星の給食~ 22時フジテレビ
ちょっと主人公の漫画的な演技が鼻につくところが嫌ですね。短編で終わるはずだった漫画を、延命延命で伸ばすような不自然な展開が気になります。ストーリーボードが上手く出来ていません。また、一首の勝負ものなのに、主人公の葛藤が見えにくくなっています。そろそろ飽きそうです。
黒い十人の女 23時日本テレビ
あれ?何故か見ておりませんでした。
金
石川五右衛門 20時テレビ東京
面白くなくなった枠ゆえ、見ておりません。
運命に、似た恋 22時NHK
NHKの作品ゆえ、見ておりません。
砂の塔~知りすぎた隣人 22時TBS
冒頭、かつ、今も続く「社宅もの」っぽい、ドロドロした人間関係設定が嫌ですね。早く事件が始まれば良いな、と思っております。早くしないと、挫折しそうです。半ば挫折しております。
家政夫のミタゾノ 23時テレビ朝日
録画しているだけで、まだ見ておりません。
勇者ヨシヒコと導かれし七人 24時テレビ東京
低予算作品だと聞きました。この時間枠の作品は、もとより見ておりません。
吉祥寺だけが住みたい街ですか? 24時テレビ東京
深夜枠ゆえ、見ておりません。
土
忠臣蔵の恋 18時NHK
NHKゆえ、見ておりません。
夏目漱石の妻
21時NHK NHKゆえ、見ておりません。
スニッファー 嗅覚捜査官 22時NHK
NHKゆえ、見ておりません。
ラストコップ 22時日本テレビ
この作品は、かつてのフジテレビ「月曜ドラマランド」的な、チープなコミカル演技が鼻につき、見ておりません。どうしてこうもわざとらしい演技やセリフにするのでしょうね。見ていて疲れますし、幼い人向け作品に見えてしまいます。私も幼少期、「キーン」と言いながら走ったり、「んちゃ」と挨拶したり、「クックロビン音頭」も踊りました。でも、せいぜい1日くらいです。現実の世界ですら、コミカルはないのです。ドラマでも、現実的なコミカルさを出しませんと、全て取って付けた印象なので、演じる側が面白がっているだけなのです。
とげ 小市民 倉永晴之の逆襲 23時フジテレビ
見ていて類型的なお役所を描くだけ、イライラするだけなので、挫折しました。
潜入捜査アイドル・刑事ダンス 24時テレビ東京
全く見ておりませんでした。
日
IQ246~華麗なる事件簿~ 21時TBS
これも「アスペルガーもの」です。主人公の奇っ怪な台詞回し、周囲の人の、例えば検視官がしたいと一緒に記念撮影をするなど、ふざけてばかりです。ラストコップ同様、チープな「漫画っぽさ」が、見る人を「おいてけ堀」にしています。
キャリア 21時フジテレビ
見ているのですが、かつての「遠山の金さん」をモチーフにしているためか、単調な展開が目に付きます。ワンパターンなのも、見る方を飽きさせます。なんだかお年寄り、それももう鬼籍に入っている人が多いような、90歳代の方々を対象にしているのではないか、と思えてしまいます。それらの方々は、尋常小学校しか出ていない方も多数いらっしゃいますので物語を複雑にできませんでしたが、今のお年寄りには大卒者も増えております。これでは、「老人番組」と言われても不思議ではありません。
ドラマ自体は「太陽にほえろ!」にやや近い、集団刑事ものとしての性格を持っています。主人公の玉木宏の、不自然なまでの善人ぶりも気になります。改善できれば面白くなりそうですが、このままでは打ち切りもあるかもしれませんね。
レンタル救世主 22時日本テレビ
全然見ておりませんでした。この時間帯のドラマは、妙に青年漫画誌的な部分があって、こだわろうとしている様子は感じられるのですが、作り手の満足で終わっており、物語が意味不明になっているような印象が強いです。
全体的に、どういうわけか「コミカル調」が強くなっていることが気になります。物語が単調になり、およそ20歳以上を対象にしているとは言えません。見ていても「ああ見終わった」という満足感が全く得られません。これで「良作ばかり」とは、どういう感覚をしているのでしょうか?良い作品は良い評論から、ドラマ関係者は、この悪い連鎖を断ち切ってください。さもないと、多くの人が「地上波でテレビドラマを見る」習慣を失い、CATVDVDで過去の作品ばかりを見るようになってしまいます。新たに作品が作られなくなったとすると、ドラマの文化も失われてしまいます。そういう危険な状態にあることを知ってください。
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Posted at
2016/11/01 01:24:13
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