面白い中古車の並び

　この日は、ホンダN BOXとトヨタ カムリを見に行ったのですが、N BOXは試乗はまだ出来ず、カムリは展示車すら発見出来ませんでした。

そして自動車販売店街では、こんな中古車を並べるお店がありました。



5年もののトヨタ アクアと、30年もののトヨタ マークⅡです。

アクアは、もはや街にあふれており、全く珍しくありません。同時に中古車としても同様であり、街中では下駄グルマとしてろくにメンテナンスもされず、使い倒されている車すら見かけます。ハイブリッド車の中古車というのは、ハイブリッドバッテリーの寿命が不明ですので、売るのも買うのも掛けです。

このマークⅡは、昭和60年代前半に於いて、街中に非常に溢れていました。コロナやカローラよりも見かけたかもしれません。この車が古くなった1990年代半ば、11年超の車の車検有効期間が1年から2年に延長されたため、「もしかしたら永久に街中に溢れているかも？」とすら思った程です。

この個体は、1G-EUエンジンを搭載した4速A/Tモデルのグランデで、最近の呼び方だと「タダグラ」というのだそうです。6気筒2000ccSOHC、125馬力のトルクコンバーターA/Tですから、走りは普通です。ただし、DOHCの1G-GEUエンジンモデルよりも、街中では走りやすいとのことです。サビや凹みも見られず、補修跡こそありますが、程度は極上だと思います。

　生まれが25年も異なる二台の車を、ほとんど同じ価格で、しかも「現状販売」で並べるお店、心憎い演出です。皆さんなら、どちらの車を買いますか？使用目的にもよりますが、コロナを持っている私ならアクアかな？それにしても、X70型のマークⅡまでもが、旧車扱いになる時代になったのですね。