
1960-70年代のイタリア映画は、「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれていました。アメリカの西部劇をイタリア流に解釈し、展開していたものです。銃撃戦あり、カーアクションありと、1970年代後半の日本のアクションドラマに大きな影響を与えました。
その映画の中に、「フェラーリの鷹」というものがあります。「グランプリの鷹」やサーキットの狼」などと似た名前の番組がありますが、それらの番組も「フェラーリの鷹」の影響を受けていたのではないでしょうか。私がこの映画をテレビ放映で見たのは、おそらく十歳代の後半だったと思います。受験前などで、授業が無くなっていた時期かもしれません。土曜日や日曜日午後のテレビ東京と記憶しています。
舞台はイタリア市内です。フランス車を使った強盗団が市内で窃盗を繰り返していました。主人公の刑事は、愛車のアルファロメオ・ジュリアで追いかけます。しかし犯人側の策略と運転技術の未熟さから事故を起こし、同僚を亡くしてしまいます。後悔した主人公は運転の師匠(?)の訓練を受け、フェラーリGTEを与えられます。そして犯人を追い詰め…。
要は、カーアクションを正当化するための場面設定がそのほとんどで、ストーリーといえるほどのものはありません。そういう意味では、後年の「TAXI」にも似ていますし、大都会partⅡの第一話や西部警察のマシンX登場編、太陽にほえろ!の595話「マミー激走!」などの基になった作品ともいえます。これが「マカロニ・ウエスタン」流です。
ストーリーはさておき、劇中に登場している車が秀逸です。まさに欧州の旧車で、エンジンの吸気音や排気音が響き、後輪を滑らせながらダイナミックに走行します。また、旧いイタリアの街並みが「兼高かおる世界の旅」の雰囲気たっぷりの、異国情緒あふれるものです。
そんな「フェラーリの鷹」は、2013年頃に期間限定で無料配信されておりましたが、その後全く音沙汰ありませんでした。今日、旧いフランス車を見ていたら、この映画のことが思い出されました。題名を思い出しつつ調べてみましたら、YOUTUBE動画配信にて、期間限定または永久配信サービスが始まっておりました。
こちらには、車好きやモータースポーツ好きも多い中、紹介したいと思ってこのブログを書きました。ぜひご覧になってみてください。
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2019/11/03 18:41:56