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2021年01月13日

「おんぶおばけ」に、「天気の子」のどうしようもなさを感じる

「おんぶおばけ」に、「天気の子」のどうしようもなさを感じる  アニメーション映画「天気の子」は映画公開時に見ていました。最終結末を含め、どうしようもなさを感じたものでした。そのため、「NEW天気の子」としてプロットを書きましたが、どうにも釈然としませんでした。もう少し同じ方向性で優れたお話があったように感じたためです。

それがたまたま数日前、「おんぶおばけ」というアニメーションの存在を知り、解説している方のブログを読んで、その答えがはっきりしたのでした。

「おんぶおばけ」は、1972年から1973年まで放送されたアニメーションでした。「フクちゃん」などの作者が原作で、「サザエさん」の製作を行っている「エイケン」が制作した作品です。「おんぶおばけ」の「おんぶー」が、育ての親?のおじーと一緒に暮らし、同じ村の人と仲良く暮らしている物語です。

各回の途中には日本の昔話や民話が挿入されています。最初は全体的にあっさりした物語でしたが、徐々に初期のサザエさん化し、ドタバタやギャグが適度に加えられて、ほのぼのとした中にも笑いがあるような、子供向けアニメーションとしてちょうどよいお話しになっていきました。「おんぶー」も、第一話はほとんど「イクラちゃん」並みに赤ちゃんでしたが、すぐに「タラちゃん」くらいによくしゃべるようになり、そして「カツオ」のように屁理屈も言うようになっていきました。

 私はこの作品を見るのが初めてだったような気がしていましたが、徐々に昔の記憶がよみがえってきました。小学校3,4年生の頃には、同じクラスの中で「おんぶー」と言って人に乗りかかることが流行ったことがありました。全くわからない私は理解できませんでしたが、人に聞くと「朝から放送しているアニメーションを見て」とのことでした。新聞を見ると、朝の5時台に「おんぶ」とだけ書かれていたのでした。私は7時に起きていましたので、5時台に起きることは無理でした。

次に出てきたのが、中学か高校の頃です。弟がいる人で、「弟はまるでおんぶおばけだよ」と言っていましたが、その人以外はおんぶおばけのことを全く知らなかったのでした。すると当人は、「なんでおんぶおばけを知らないんだ!」と憤慨していました。

さらに次に出てきたのは大学生の時で、以前「「君といた夏」に登場すると面白いだろう。」と話に出したA立君でした。A立君と直接接点がない私の友人のY野君について、「おんぶおばけのおんぶーに似ている。」と言ったのでした。ここでもA立君以外はおんぶおばけを知らず、「何それー?」と笑ったのですが、A立君は憤慨するのでした。

 そのように、複数の人から「知っていることが当然」という言われ方をしてきた「おんぶおばけ」、インターネットの時代になって初めて?確認することが出来ました。

 この「おんぶおばけ」、平常回は、ほんわかしたストーリー展開で進められています。親が子供に見せたいアニメーション、という作品でしょうが、それでいて説教臭くなく、今大人の私が見てもなかなか面白く感じられるのでした。

この後の時代、特に「Drスランプ アラレちゃん」放送後はエキセントリックな主人公のアニメーションが急増、「GUGUガンモ」だの「さすがの猿飛」だの「(ぼく)、パタリロ」だの「あさりちゃん」だの「めちゃっこドタコン」だの、さらに時代が下ると「お坊ちゃま君」だの「つるぴかハゲ丸」だのに昇華、「キテレツ大百科」の頃まで続きました。

そんなエキセントリックなアニメは、今見るとギャグがどぎつすぎたり、下品だったり、その作品をよく見ていないと通じなかったりで、古さを感じてしまうものです。この「おんぶおばけ」は、素の状態なのであまり古くならないものだ、と思うのでした。

 その、ほんわかムードで展開されていたおんぶおばけですが、最終回は壮絶な展開となったのでした。

(あらすじサイトを読んで書く私のあらすじ)
おんぶーの友達のゴンは、ある日あんぶーがどこか遠くに行ってしまう夢を見たのでした。心配になったゴンはおじーの家に行きましたが、いつものようにおんぶーがいたので、安心したのでした。



そんなゴンに、街に出て大工の見習いになる話が舞い込んできます。「大工になって両親を助ける」と意気込むゴンでしたが、内心は村を離れたくないのでした。



次の日は、秋祭りでした。この秋まつりが終わってしまうと、ゴンは街に行かなければなりません。おんぶーは、
「街に行かなければならないの?おじーのところで鍛冶屋の見習いになるのも同じだよね?」と問いかけますが、ゴンは強がって、
「うるさい」
と言うのでした。

秋祭りが終わったその夜、村に大雨が降りだします。雨はどんどん強くなります。



村人は高台にあるお寺に避難してきました。おんぶーはゴンに再び問いかけます。



「ねえ、本当に街に行かなければならないの?本当はみんなと暮らしたいんだよね?」
ゴンは、
「うん」
と答えるのでした。

その答えを聞いたおんぶーは、雨をやませに(?)外に出ます。



川に目をやると、流木がお寺を襲おうとしていました。あんぶーは、流木が流れ出さないように、力いっぱい支えるのでした。



だんだんと遠くなる意識の中、これまでの楽しかった思い出が頭に浮かんできます。

雨はやみ、村は洪水に襲われずに済みました。流木の中に、力尽きたおんぶーの姿がありました。



おじーはおんぶーを背負い、こう言うのでした。



「お前が村を救ってくれたんじゃな。」
「お前がわしのところに来た時のことを覚えているかな?今のように冷たかったんじゃ。(おんぶーは、翡翠の妖精です。)」

おんぶーの亡骸は、翡翠に戻っていきました。川におんぶーの亡骸だった翡翠を下ろすと、力尽きたように崩れてしまうのでした。

以上。

 この種のほのぼの物語なら、最終回はいつものほのぼの調でそのまま終わるのがぴったりです。洪水の話があったとしても、おんぶーは気を失ったのみで、翌朝みんなの呼びかけで目を覚まし、「みんな、末永く仲良く暮らしていきましたとさ。」と終わるものですが、壮絶な最期としか言えません。。。。

自分たちが仲良くしていければ、東京が水没してもかまわないのが「天気の子」の「森嶋帆高」と「天野陽菜」でした。自分たち中心で、自分たちが幸せなら他人が迷惑をこうむってもかまわない、という、エゴイズムの極致です。

一方、「おんぶー」は「タラちゃんかカツオ」の年齢と容姿なのに、命を落としてまで村を守りました。

私には、このおんぶーのことが頭に焼き付いて、離れなかったのです。
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Posted at 2021/01/13 21:43:22

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